50代がパートに応募しようと履歴書を書くときに、どのように書けばいいか悩む方は多いでしょう。本記事では、50代の方がパートに応募する際に、重要なポイントをおさえた履歴書の書き方を解説します。学歴や職歴の記載方法から、ブランク期間の対処法、写真や記載内容の統一まで、細部にまで配慮した書き方を紹介します。履歴書の書き方で悩んでいる50代の方は、ぜひ参考にしてください。
50代がパートに応募する際の履歴書作成における基本のポイント

50代がパートに応募する際の履歴書を作成する際には、以下の基本ポイントを押さえることが大切です。
- 履歴書の書式・サイズは市販品のもので問題ない
- 手書き・パソコンはどちらでも良い
- 年号は西暦・和暦を統一する
- 修正テープや修正液を使わない
- 正しい表記で書く
- 適した写真を貼り付ける
- 空欄の箇所を作らない
これらの基本ポイントを押さえると、採用担当者に良い印象を与える履歴書を作成できます。
履歴書の書式・サイズは市販品のもので問題ない
書式は、市販の履歴書で問題ありません。また、インターネットからダウンロードした履歴書を使用することも可能です。サイズは一般的にB5またはA4サイズが適しており、どちらを使用しても構いません。ただし、応募先から特定の書式やサイズが指定されている場合は、その指示に従いましょう。
最近は、応募先のウェブサイトに専用のフォーマットが用意されている企業があるため、その場合はフォーマットに入力して応募しましょう。指定がない場合は、自分が書きやすく見やすい形式を選び、丁寧に記入することが大切です。
手書き・パソコンはどちらでも良い
履歴書の作成方法は、手書きでもパソコンでもどちらでも構いません。手書きの履歴書は、応募者の丁寧さや誠実さをアピールでき、パソコンで作成した履歴書は整った印象を与えるでしょう。ただし、応募先企業から「手書き」や「パソコン作成」といった具体的な指示がある場合は、必ずその指示に従います。
パソコンで作成する場合は履歴書を1ページにまとめ、明朝体やゴシック体などの読みやすいフォントを選ぶと良いでしょう。また、印刷時にはプレビューで確認し、レイアウトが崩れないように注意してください。
年号は西暦・和暦を統一する
履歴書に年号を記載するときは西暦と和暦のどちらを使用しても構いませんが、必ずどちらかに統一しましょう。また、和暦を使用する際は、「S」「H」などと略して書かずに、「昭和」「平成」などと正式に記載します。履歴書は、応募者の基本的な情報を正確に伝える重要な書類ですので、このような細部にも注意を払い、読み手にわかりやすく配慮した記載を心がけましょう。
修正テープや修正液を使わない
誤字や脱字があった場合でも、修正液や修正テープを使用して訂正することは避けるべきです。これらを使用すると、応募者が細部に気を配っていないと見なされることがあります。万が一書き間違えた場合は、新しい履歴書に最初から書き直しましょう。
また、鉛筆や消せるボールペンなどで履歴書を書くことも好ましくありません。時間が経つと文字が消える可能性があるため、採用担当者に誤解を与えたり、信頼を損なったりするリスクがあります。
履歴書は消せない黒色ボールペンで書き、完璧な状態で提出しましょう。
正しい表記で書く
履歴書に記載する氏名や現住所は、正式な形で略さずに書きましょう。
まず、氏名については戸籍に登録されている表記をそのまま使用し、ニックネーム・通称・異なる字体を使わないでください。
次に、現住所は都道府県名を省略せず正確に記載します。郵便番号も忘れず記入し、番地は「X丁目Y番地Z号」など、具体的に記載しましょう。アパートやマンションに住んでいる場合は、建物名や部屋番号も省略せずに書きます。
適した写真を貼り付ける
履歴書に貼る写真は、採用担当者に与える第一印象を大きく左右する重要なポイントです。必ず3ヶ月以内に撮影した写真を使用します。写真を撮影する際は背景を無地にし、余計なものが写り込まないように注意しましょう。自然光で撮影するか、証明写真を専門に扱うスタジオでの撮影がおすすめです。また、表情は軽く口角を上げた穏やかな微笑みを意識し、清潔感をアピールします。
服装については、スーツやオフィスカジュアルが良いでしょう。さらに、写真の裏面に氏名を書いておくと、写真が履歴書から外れてしまった場合でも、誰の履歴書のものか分かるので安心です。
空欄の箇所を作らない
履歴書を作成する際には、すべての欄に記入しましょう。空欄があると、採用担当者は記入漏れや意欲がないと判断する可能性があり、応募者の誠実さや丁寧さに疑問を持たれてしまいます。
賞罰欄など、どうしても記入する内容がない場合は、「該当なし」や「特になし」と記入しておきます。
基本情報欄|50代がパートに採用されるための履歴書の書き方

履歴書における基本情報欄の書き方を詳しく解説します。
- 日付
- 記名と押印
- 年齢・生年月日
- 住所
- 電話番号とメールアドレス
それぞれの項目について、これまでの経験やスキルを適切にアピールするためにも、誤解を招かないように正確に記入することが大切です。
日付
履歴書に記入する日付は、応募先の企業に提出する日を正確に記入します。履歴書を持参する場合は、面接当日の日付を記載します。一方、履歴書を郵送する場合は、郵便ポストに投函する日付を記入します。
日付は、和暦か西暦のどちらかに統一して記載しましょう。また、日付が曖昧だと、履歴書がいつ作成されたものかが不明確になり、担当者に不信感を与える可能性があります。たとえ履歴書をあらかじめ準備しておいた場合でも、提出する際には必ず日付を確認し、最新のものに書き直すことが大切です。
記名と押印
履歴書の記名欄には、氏名を略字にせず、戸籍に登録されている正式な表記で書きましょう。50代の応募者にとって、これまでの経験や信頼性を示すためにも、きちんとした表記が重要です。また、採用担当者に対して誠実な印象を与えることができます。
押印については、基本的には認印で構いません。押印する際には、枠線からずれたり誤った方向になったりしないように注意し、きれいに押せるように事前に練習しておくことをおすすめします。
ただし、押印欄がない履歴書には、無理に押印する必要はありません。
年齢・生年月日
履歴書に記載する年齢は、満年齢で記入しましょう。満年齢とは、誕生日を迎えて増えた年齢を指し、日本で一般的に使用される年齢の数え方です。例えば、50歳の誕生日を迎えたばかりであれば、履歴書には「50歳」と記入します。
生年月日は、西暦と和暦のどちらを使用しても構いませんが、履歴書全体で統一することが大切です。学歴や職歴欄で西暦を使用している場合、生年月日も西暦で統一しましょう。また、和暦を使用する際には「昭和」「平成」といった正式な表記を用います。
住所
住所を履歴書に記載する際には、都道府県名・市区町村・番地・アパートやマンション名・部屋番号など、すべての情報を省略せずに順序よく正確に記入することが重要です。
具体的には、「○○県○○市○○町1丁目2番3号○○マンション101号室」といった形で、細部まで正確に記載しましょう。アパートやマンション名や部屋番号の記載も省略せず、正確に記載してください。
また、都道府県名や市区町村名には、ふりがな(フリガナ)欄がなくてもふりがな(フリガナ)を振ることも大切です。読み方が難しい地名や漢字が含まれている場合、ふりがな(フリガナ)を付けると採用担当者が誤読するリスクを減らせます。
電話番号とメールアドレス
電話番号とメールアドレスを履歴書に記載する際には、これらの連絡先情報を正確かつ丁寧に記入しましょう。
まず、電話番号については数字の記載に注意が必要です。特に「0」と「6」、「1」と「7」など、形が似ている数字は間違えやすいため、一つ一つ確認しながら記入してください。また、ハイフン(-)を適切に入れて、見やすく記載することも大切です。
また、メールアドレスはアルファベットや数字の間違いがないように注意しましょう。特に、小文字の「l(エル)」と大文字の「I(アイ)」、数字の「1」など、似た文字は誤解を招きやすいため、丁寧に記入しましょう。また、誤字やタイプミスがないか忘れずに確認しましょう。
電話番号やメールアドレスは、採用担当者が応募者と連絡を取るために欠かせません。間違いのないように、必ず見直しをしておきましょう。
学歴と職歴|50代がパートに採用されるための履歴書の書き方

履歴書の中で、特に学歴と職歴は採用担当者にとって非常に重要な項目です。特に職歴は、これまでの経験やスキルを採用担当者に理解してもらうために欠かせません。ここでは、50代の応募者がこれまで培ってきた経験を効果的にアピールするための学歴と職歴の書き方を紹介します。また、職歴の中で特に強調すべきポイントや、どのように表現すれば良いかについても詳しく説明します。
学歴
履歴書に学歴を記入する際は、1行目の中央に「学歴」と記載します。学歴は最終学歴の一つ前の学歴区分から書き始めます。高校を卒業しその後に大学を卒業した場合は、高校の卒業年月から記載します。
学校名は必ず正式名称で「○○高等学校」や「○○大学」といったように、省略せずに記入します。また、卒業年月も和暦か西暦に統一して記載するようにしましょう。
職歴
職歴は以下のパターンによって、書き分けると良いでしょう。
- 職歴が多い場合
- 職歴が少ない場合
- ブランクがある場合
いろいろな経験をし、生活基盤が異なる50代の応募者が、自分の経験を効果的にアピールできる書き方を紹介します。
基本の書き方
職歴欄の記入は、最終学歴の卒業後から始めます。原則として、正社員・派遣社員・パート・アルバイトなど、すべての職務経験を記入します。
記入の際には入社年月を左に記載し、会社名や役職・主な業務内容などを簡潔にまとめます。退職年月も忘れずに記入し、転職理由などが必要な場合は、面接で説明できるように準備しておくと良いでしょう。
職歴が多い場合
履歴書に記載する職歴が多い場合は、情報を整理して見やすくしましょう。まず、各職歴の記載を簡潔にするために、「○○株式会社に入社(20XX年YY月退社)」のように入社と退社の情報を1行にまとめて書きます。この方法を用いると、職歴が多くても履歴書全体が過度に長くならず、読みやすくなります。
それでも履歴書に職歴がすべて収まりきらない場合は、各職歴の詳細な内容を記入できる職務経歴書を別途提出すると良いでしょう。
職歴が少ない場合
履歴書に記載する職歴が少ない場合は、各職務の仕事内容や担当した業務を詳しく書くことがポイントです。ただ「○○株式会社に勤務」と記載するのではなく、「○○株式会社にて、販売業務に従事。顧客対応や在庫管理、新人研修のサポートを担当」といったように、具体的な業務内容や役割を記載すると、少ない職歴でも充実した経験をアピールできます。
また、アルバイトやパートであっても、そこで培ったスキルや経験をしっかりと記載することが大切です。接客業であればコミュニケーション能力の向上、事務職であればパソコンスキルやデータ管理能力など、具体的なスキルに言及すると職歴の少なさを補えます。
ブランクがある場合
職歴のブランクがある場合は、その期間に何をしていたかを具体的に記入することが重要です。ブランクがあると、採用担当者はその理由や期間中の活動に関心を持つため、適切に説明することで、誤解や不安を解消することができます。
具体的に、親の介護や育児をしていた場合は、「20XX年YY月から20XX年YY月まで、親の介護に専念」や「育児のため一時的に離職」といった形で具体的に記載します。また、その期間中に得たスキルや経験がある場合は積極的にアピールしましょう。介護中に学んだコミュニケーション能力や、育児を通じて培った時間管理能力など、職務に活かせるスキルを述べれば、ブランク期間がキャリアの一部として評価される可能性があります。
その他の記入欄の書き方

履歴書における基本情報や学歴・職歴以外の重要な項目は以下になります。
- 志望動機
- 免許・資格
- 趣味・特技
- 自己PR
- 本人希望
ここでは、それぞれの項目において、採用担当者に対して、自分の強みや応募理由を的確にアピールする方法や記入時の注意点を詳しく解説します。
志望動機
履歴書に記入する際には、パート先に自分を採用することのメリットをしっかりと伝えます。家から近いから応募した場合も、そのまま記載するのではなく、「家から近いため通勤が便利で、長期的に安定して働くことができます」と採用側にメリットを感じてもらえるように書くと、採用担当者にとっての利点が明確に伝わります。このように、志望動機を応募者自身のメリットだけでなく雇用者側の視点で考えることが大切です。
また、自分本位な内容ばかりを強調するのは避けましょう。「この仕事ならできるかもしれない」や「人間関係が円満なところで働きたい」といった理由は、採用担当者が採用したいと思わないためです。「これまでの経験を活かし、貴社の業務効率向上に貢献したい」といった内容にすることで、仕事に対する前向きな姿勢や自分のスキルが応募先にとってどのように役立つかをアピールできます。
免許・資格
免許や資格を履歴書に記載する際には、パート先が求めているスキルや業務に関連する免許・資格を中心に記載します。例えば、事務職のパートに応募する場合は、パソコン関連の資格や簿記の資格が評価されやすいです。一方、趣味で取得した資格や、応募先の業務に直接関係のない資格は、履歴書には記載しません。採用担当者が求めているのは、仕事に役立つスキルや能力であり、無関連な資格は採用担当者に「本当は違う仕事がしたいのかも」と誤解される可能性があるためです。
また、現在取得を目指している免許や資格がある場合は、その旨を履歴書に記載すると良いでしょう。
趣味・特技
履歴書の趣味と特技の欄は、応募者の個性や人間性を伝える大切なポイントです。ここを空欄にしたり、「特になし」と記入するのは避けましょう。熱中していたり、お金をかけていたりしていない場合でも、なるべく具体的に記入することが大切です。読書が趣味である方は、「年間50冊以上の本を読み、特に歴史小説に興味があります」と記載すると、読書に対する深い関心や知識の広さが伝わります。
自己PR
履歴書の自己PR欄は、自分の強みや得意なことを採用担当者に伝える重要な項目です。仕事に直接関連する内容であれば、過去の職務経験や業務での成果を具体的に記載します。例えば「前職では、接客業務を担当し、常に顧客の満足度を高めることを意識して取り組みました。その結果、リピート率が向上し、売上に貢献しました」と記載し、何をどのように取り組み、何を学んだかを明確に伝えることが効果的です。
また、資格取得に向けて努力したことや、家事・育児を通じて培ったスキルなど、仕事以外の内容をアピールしても良いでしょう。「育児を通じて、時間管理やマルチタスク能力が向上しました。これらのスキルを仕事でも活かしたいと考えています」といったように、自分の強みを具体的に述べることで、応募するパート先でも役立つことを伝えられます。
さらに、趣味や特技を通じて得た経験やスキルも自己PRに活かせます。例えば、「趣味の料理を通じて、計画性やクリエイティブな発想力が養われました」と記載すると、採用担当者に自分の適性や強みをアピールできます。
このように、自己PRを書くときは自分の強みが採用先でどのように活かせるかを意識し、仕事や生活の中で得たスキルや経験を積極的にアピールしましょう。
本人希望
本人希望の欄では、応募者が希望する勤務時間や条件を記入します。具体的な希望があれば「午前9時から午後3時までの勤務を希望します」や「週3日の勤務を希望します」など、明確に記載しましょう。
特に希望がない場合や、勤務時間や条件について柔軟に対応できる場合は、「貴社の規定に従います」と記入してください。これにより、採用担当者に対して、企業側に合わせた対応が可能であることをアピールできます。
ただし、記入する際には、無理のない範囲で希望を伝えることが大切です。無理なスケジュールで働くと生活に支障が出る可能性があるため、現実的な希望を伝えるように心がけましょう。
50代が採用されるための履歴書の書き方に関するよくある質問
50代が採用されるための履歴書を書く際に、久しぶりに履歴書を作成するため不安に思う方もいるでしょう。ここでは、50代が採用されるための履歴書の書き方に関して、以下のよくある質問を解説します。
- 性別を書く必要はある?
- ブランク期間がある場合はどう書けば良い?
- 履歴書は必ず封筒に入れなければいけない?
- 単発・短期のパートが多い場合は職歴をどう書けば良い?
これらは履歴書を書く際に直面する問題であるため、回答を確認すると履歴書作成に自信が持てるようになるでしょう。
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本記事では、履歴書の基本的な書き方から、ブランクがある場合の対処法などを解説しました。自分をアピールするための大切な書類である履歴書をポイントをおさえて丁寧に作成し、採用担当者に好印象を与えましょう。
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