30代になると、結婚や妊娠、子育て、昇進などにより自身や周りのライフスタイルが段々と変化してきます。
そんな中「一体自分は仕事で何がしたいのだろう……」と悩むことも増えてくることでしょう。
本記事では、30代で何をしたいか分からない方向けに、原因やNG行動、対処法について解説します。

ユニークキャリア株式会社の元代表取締役、国家資格キャリアコンサルタント。一般社団法人キャリア協会の元代表理事。
上記は過去の就任実績に基づくものです。
加盟団体:一般社団法人 日本人材紹介事業協会、公益社団法人 全国民営職業紹介事業協会。有料職業紹介許可番号:13-ユ-314534。
学生時代に制作した就活メディアを上場企業へ売却した実績があります。
30代、仕事で何がしたいか分からない原因

30代が仕事で何がしたいか分からないと思うのは、様々な原因が考えられます。
まずはあなた自身が、どんなことが原因で何がしたいか分からないと思うのか突き詰めていきましょう。
なんとなく働いているから
「今の仕事がやりたいわけじゃないけれど、なんとなく楽だから続けている」そんな働き方をしていませんか?
働き方にやりがいや目的がないと、毎日淡々と仕事をこなすだけになってしまい、結果「何がしたいか分からない」状態になってしまいます。
「何がしたいか分からない」状態から脱するためには、今の仕事に対してやりがいを探したり、部署異動や転職を視野に入れる方が良いでしょう。
30代は何を目的に働いているのか
内閣府「国民生活に関する世論調査(令和5年11月調査)」によると、「働く目的は何か」に対する調査結果において、30代がどのような目的で働いているのかが分かります。
| 働く目的は何か | 割合 |
| お金を得るために働く | 77.6% |
| 社会の一員の務めを果たすために働く | 7.4% |
| 自分の才能や能力を発揮するために働く | 7.4% |
| 生きがいを見つけるために働く | 5.4% |
| 無回答 | 2.3% |
結果として「お金を得るために働く」と答えた30代は77.6%に達しています。多くの人が生活のために働いている一方で「才能や能力を発揮するために働く」や「生きがいを見つけるために働く」と答えた人はわずか12.8%に過ぎません。
この結果から、多くの人が生活のために働きつつも、自分が本当にやりたいことが明確でない可能性があることが分かります。
「転職をしたいけれど、次に何をしたいのか分からない」といった悩みを解消するには、自分自身の希望や価値観を整理することが重要です。
- どの業務に満足感を感じたか?
- 成功体験や褒められたエピソードは何か?
- 逆に嫌だと感じた業務は何だったか?
これらを振り返ることで、次のキャリアの方向性がより具体的に見えてくるでしょう。
自己分析ができていないから
あなたは自身のことをどれくらい理解していますか?
今仕事で何を目標にしているのか、業務の得意・不得意、 改善すべき点や伸ばしていきたい点を理解していると、次のステップに進みやすくなります。
一方で、これらを理解していない場合「次に何に挑戦すべきか」「今やるべきことは何か」が見えなくなり、結果として、仕事で何をしたいのか分からない状態に陥ることがあります。
一度自身を振り返り、自己分析を行うことで、現状のままでいいのか、それとも環境を変えるべきなのか判断を下すことができるでしょう。
楽な方へいこうとしているから
今、あなたは心のどこかで「まあ今の仕事は楽だしな」「何年もやっている仕事だから慣れているし」と考えていませんか?
もちろん楽な仕事に携わることでプライベートを充実させるという考えもあります。しかし、仕事も充実させたいのであれば、一歩踏み出さなければなりません。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構による「ユースフル労働統計2023‐労働統計加工指標集-」では「生涯賃金など生涯に関する指標」において生涯労働時間が分かります。
| 性別 | 高校卒 | 大学卒 |
| 男性 | 11.2万時間 | 9.9万時間 |
| 女性 | 9.8万時間 | 9.0万時間 |
生涯賃金など生涯に関する指標
結果、大学卒業の場合は男女ともに9万時間以上労働していることが分かります。この9万時間をやりがいのない時間にするのか、充実させた時間にするのかはあなた次第です。
新たな道に進むことは簡単なことではありません。しかし現状を変えることで、よりやりがいの感じられる環境になるでしょう。
他人と比べてしまっているから
仕事で何がしたいか分からない30代の方は、他人と自分を比べて自信をなくしていませんか?
「同僚と比べて自分は仕事ができない」「同級生はもう結婚も出産もしているのに自分は何もできていない」などと考えてしまうのであれば、要注意です。
一度比べ始めると際限なく比べてしまい、どんどん自分に自信が持てなくなってしまうでしょう。そうすると「何がしたいのか分からない」という考えに至ってしまうのです。
人生に正解はありません。あなたから見ると相手は素晴らしく、なんでもできるような人に見えるかもしれませんが、一方で相手もあなたにそのような思いを抱いている場合もあります。
すぐに他人と比較することを止めるのは難しいことかもしれませんが、本当に自分がやりたいことを探すのであれば、自分の意志を強くもつことが大切になるでしょう。
何がしたいか分からない30代がしてはいけないNG行動

前項では、仕事で何がしたいか分からない30代に向け、その原因を解説しました。
しかし、慌てて原因の改善を始めるのもおすすめしません。 下記に、何がしたいか分からない30代の方がしてはいけないNG行動を3つまとめましたので、ご覧ください。
無暗に資格を取る/勉強をする
とにかく今よりスキルアップしなくてはと焦るのは禁物です。
資格取得や勉強は、お金も時間もかかるものです。無暗に始めると、結果として今後活かす場のないスキルになってしまう可能性があります。
まずは自身が今後どういうことに携わっていきたいのかを想像し、 それに向けて必要なスキルは何かを見極めた上で取り組むと良いでしょう。
退職後に仕事を探す
転職活動に専念するために、今の仕事を退職することもおすすめしません。
厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」による「3 転職について」にて、直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間が分かります。
| 30歳~34歳 | 割合 |
| 離職期間なし | 33.9% |
| 1か月未満 | 25.1% |
| 1ヶ月以上2か月未満 | 11.6% |
| 2か月以上4か月未満 | 13.8% |
| 4か月以上6か月未満 | 3.8% |
| 6か月以上8か月未満 | 3.4% |
直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間 ※30歳~34歳の場合
| 35歳~39歳 | 割合 |
| 離職期間なし | 31.5% |
| 1か月未満 | 29.7% |
| 1ヶ月以上2か月未満 | 11.3% |
| 2か月以上4か月未満 | 10.6% |
| 4か月以上6か月未満 | 3.4% |
| 6か月以上8か月未満 | 4.1% |
直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間 ※35歳~39歳の場合
上記結果の通り、30代のうちの半数以上が「離職期間なし」または「1か月未満」で転職を行っております。転職活動は、書類選考から面接、内定が出るまで何日もかかるものです。つまり、現在の勤め先で働きながら転職活動を行い、次のステップに進んでいることが窺えます。
転職は、残念ながら100%採用してもらえるということはありません。企業側が求めている条件と、あなたの条件が一致しなければ内定をもらうのは難しいでしょう。そのため何社も受ける必要があり、その分選考期間も長くなっていきます。
その間、職に就いていなければ無収入のまま生活を続けなければならないのです。
いつ終わるか分からない転職活動が精神的に辛くなることもあるでしょう。さらに金銭的な問題ものしかかると、焦って転職先を決めてしまい、結局また同じことの繰り返しになってしまいます。
働きながらの転職活動は大変ではありますが、金銭的な心配をせずに自分のペースでできるという利点もあります。そのため、現在の勤め先は退職せずに、転職活動を行うことをおすすめします。
応募から内定までは意外と時間がかかる!
求人へ応募をしてから内定が出るまで、どのくらい日数がかかるかご存じですか?
答えは「平均1ヶ月前後」です。特に正社員求人への応募の場合、書類選考や複数回に及ぶ面接、企業によっては適性検査や筆記試験など様々な手順を踏んで行われるため、その分内定が出るまで時間がかかるのです。
さらに選考途中で不採用となる場合には、再び応募からやり直す必要があるため、転職活動には思った以上に時間がかかることがあります。
現在の勤め先の出勤日と面接日が被ることも多々あるでしょう。その場合は就業時間後の面接やリモート面接、時には有給休暇を活用しながら進めていくと良いでしょう。
手あたり次第応募する
現在の仕事をこなしつつ、少しでも気になった会社があれば手あたり次第応募をした方が効率がいいのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれも危険な考えです。
正社員求人への応募は、履歴書や職務経歴書などの書類が必要なことが多く、応募先の企業の社風や募集職種に合わせて内容を変える必要があります。
書類選考を無事通過した際は、前述の通り有給休暇を消化しながら面接を受けにいかなければなりません。そのための面接対策も行わなければならないでしょう。
応募前の段階でしっかりと企業を精査し、「この会社で働きたい!」そう思った企業にのみ応募することをおすすめします。
30代で何がしたいか分からない方向けの5ステップ

「NG行動は分かったけれど、何から始めていいか分からない……」そんな方に向けて、次は5つのステップに分けて解説していきます。
自己分析
何がしたいか分からない方は、自己分析ができていない場合があります。そのため、最初のステップは自己分析から始めましょう。あなた自身がどういう人物か客観的に理解することで、次に起こすべき行動も見えてきます。
何から分析していいか分からない方は、下記から始めてみるのはいかがでしょうか。
- 自分の得意分野、苦手分野は何か
- 興味があることは何か
- 数年後にどうなりたいか
- テクニカルスキルは何があるか
- ポータブルスキルは何があるか
他にも、厚生労働省が運営している「職業情報提供サイト job tag」では、様々な情報を閲覧することが可能です。例えば「自己診断ツール」では、いくつかの検査を通じて適職を探索したり、自身の仕事に対する価値観を客観的に把握したりすることができます。
自己分析ができると、今まで何がしたいか分からなかった自身を理解することができ、何がしたいのか、何ができるのかの判断がつくようになるでしょう。
テクニカルスキル/ポータブルスキルとは?
テクニカルスキルとは、業務遂行能力とも言い、専門知識や技術のことを指します。専門性の高い知識になるため、その能力を発揮できる業種・職種は限られます。例えば、プログラミングや医療知識などが挙げられます。
ポータブルスキルとは、業務・職種問わず発揮できる能力のことを指します。どんな環境でも活かすことができるものなので、 業界未経験でも発揮しやすい能力です。例えば、コミュニケーション能力や計画力などが挙げられます。
自己分析が難しいと感じる場合には、客観的な視点やプロのサポートを活用するのも有効な手段です。
当社独自のアンケート調査では、転職希望者のうち約58%がキャリアコーチングを受けたいと回答しています。
アンケート概要
本アンケートは、キャリア・転職に関する実態を把握する目的で実施しました。以下の調査設計にもとづき、結果のトップラインを公開しています(詳細は本文リンク先をご参照ください)。
- 調査方法:オンラインアンケート
- 設問数:15問
- 実施時期:2025年9月
- 対象者:全国の就業者・求職関心層
- 有効回答数(n):350件
- 品質管理:極端な高速回答・重複・明らかな整合性欠如の除外基準を設定
回答者プロフィール(サマリー)
| 項目 | 最多カテゴリ | 構成比(%) | n |
|---|---|---|---|
| 年代 | 35–39歳(=30代後半) | 38.9 | 350 |
| 性別 | 男性 | 54.0 | 350 |
| 居住地域 | 関東 | 47.7 | 350 |
| 雇用形態 | 正社員 | 68.9 | 350 |
| 業界・職種 | IT・Web・通信 | 29.1 | 350 |





※上記は最多カテゴリのみの抜粋です。男女・年代別などの分布詳細は、リンク先のレポートをご覧ください。
主な設問(例)
- 過去5年以内の転職活動有無/活動期間
- 転職で重視した動機(最重視)
- 転職後の満足度(5段階)
- 今後1年以内の転職検討の有無
- 希望年収レンジ
- 利用した転職サービス(複数選択)
グラフ・完全集計・設問票は以下よりご確認ください。
- 詳細レポートPDF:2025年 キャリア・転職実態調査(完全版)

特に自己分析に悩んでいる段階では、第三者と話すことで自分の強み・価値観が整理しやすくなるケースが多く、次の一歩へ進むきっかけになります。
求人ジャーナル転職エージェントでは、無料のキャリアカウンセリングを実施しています。自己分析を進める中で「一人では整理しきれない」と感じた場合は、気軽に活用してみましょう。

業界・職種分析
次は業界・職種分析に取り組んでみましょう。前項の「自己診断ツール」で出た結果を元に分析していくと、よりスムーズです。
業界や職種は、書籍やインターネット上で検索を行うなどして簡単に調べることができます。
他にも、求人ジャーナルネット「職種一覧表」では、様々な職種を紹介しています。気になる職種や、自己診断ツールで表示された職種を探してみると良いでしょう。
複数の業界・職種を調べることで、理解が深まり、自身が働いた時のイメージが湧きやすくなります。できるだけ多くの項目を閲覧することで向き不向きも見えてくるはずです。
目標設定
ある程度知識を深めたら、次はいつまでにどうなりたいかの目標設定を行いましょう。
期間を定めることで行動のメリハリがつき、具体的な行動目標を立てることで何に向かって進めばいいのかが明確化されます。「〇月までに〇社応募する」や「来年までに新たな環境で働く」など決めると良いでしょう。
目標を設定せず、なんとなく行動してしまうと、自分が本来何を目指していたのかを見失い、転職活動がだらだらと長引いてしまう可能性があります。
時間は有限です。無駄な時間を過ごさないよう、目標設定を行い効率的に行動できるようにしましょう。
求人検索
目標が定まったらいよいよ仕事探しを始めましょう。
前項で行った業界・職種分析をもとに求人検索サイトなどを活用すると、一度に複数の企業を確認でき、効率よく比較できます。
実際に転職活動を行った人の多くも、こうした方法で情報収集を進めています。当社の独自アンケート調査では、約65%が転職サイト、約45%が求人検索エンジンを利用しており、まずは幅広く求人を見て選択肢を把握する人が多い傾向にあります。
アンケート概要
本アンケートは、キャリア・転職に関する実態を把握する目的で実施しました。以下の調査設計にもとづき、結果のトップラインを公開しています(詳細は本文リンク先をご参照ください)。
- 調査方法:オンラインアンケート
- 設問数:15問
- 実施時期:2025年9月
- 対象者:全国の就業者・求職関心層
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回答者プロフィール(サマリー)
| 項目 | 最多カテゴリ | 構成比(%) | n |
|---|---|---|---|
| 年代 | 35–39歳(=30代後半) | 38.9 | 350 |
| 性別 | 男性 | 54.0 | 350 |
| 居住地域 | 関東 | 47.7 | 350 |
| 雇用形態 | 正社員 | 68.9 | 350 |
| 業界・職種 | IT・Web・通信 | 29.1 | 350 |





※上記は最多カテゴリのみの抜粋です。男女・年代別などの分布詳細は、リンク先のレポートをご覧ください。
主な設問(例)
- 過去5年以内の転職活動有無/活動期間
- 転職で重視した動機(最重視)
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また、面接時には「いつから勤務開始できるか」という質問がくる場合があります。事前に現在の勤め先の就業規則を確認しておき、退職するまでに何か月要するか知っておくと安心です。
30代で何がしたいか分からない人は本当に転職をした方がいい?

これまで、仕事で何がしたいか分からない30代の方に向けたNG行動や、対処法を解説してきました。
そもそも、30代で何がしたいか分からない場合は、本当に転職する方が良いのでしょうか。
30代の転職はラストチャンス
30代を過ぎると、転職は一気に難易度が上がります。
厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要」による「転職入職者の状況」では、性別・年代別で転職入職率(入職前1年間に就業経験がある者の確率)が分かります。
| 年齢 | 男性 | 女性 |
| 20~24歳 | 14.6% | 16.5% |
| 25~29歳 | 15.6% | 19.1% |
| 30~34歳 | 10.0% | 14.2% |
| 35~39歳 | 8.5% | 12.4% |
| 40~44歳 | 6.3% | 11.4% |
| 45~49歳 | 5.3% | 8.9% |
| 50~54歳 | 5.6% | 9.0% |
上記の調査結果から、転職入職率は年代が上がるごとに徐々に低下していることが見て取れます。
そのため、40代・50代になってから焦って転職を考え始めるより、30代の今、仕事に疑問を抱いた時点で転職活動を始める方が良いでしょう。
企業の多くは、なるべく長期的に勤務してもらいたいため若い人材を求めます。30代はまだこれから挑戦できる年代です。これまで培ったスキルを活かし、転職するなら今がチャンスなのです。
仕事で何がしたいか分からない30代のあなたへ

本記事では、30代で何がしたいか分からない方に向けて、その原因やNG行動、対処法について解説しました。
「一体自分は仕事で何がしたいんだろう……」と悩んでいる方は、その原因が何なのか突き詰め、NG行動に気を付けながら次の行動に繋げていきましょう。
次のお仕事を探す際には、第三者の声を聞いてみるのも一つの手です。
転職エージェントではあなたの悩みを聞きながら、より良い環境で勤務できるよう、プロのスタッフがしっかりサポートします。無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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- 内閣府『国民生活に関する世論調査(令和5年11月調査)』
- 独立行政法人 労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2023‐労働統計加工指標集-』より『生涯賃金など生涯に関する指標』
- 厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況』より『3 転職について』
- 厚生労働省『職業情報提供サイト job tag』『自己診断ツール』
- 求人ジャーナルネット『職種一覧表』
- 厚生労働省『令和4年 雇用動向調査結果の概要』より『転職入職者の状況』








