【厳選】30代の転職で武器になる資格10選!未来を切り拓くスキルを手に入れよう

【厳選】30代の転職で武器になる資格10選!未来を切り拓くスキルを手に入れよう

30代になると、「今の仕事よりも自分に合った仕事があるのでは?」「新しい分野で自分の可能性を試してみたい!」そんな思いから、新たな選択肢を模索する人が増えてきます。

しかし、いざ転職活動を始めても、経験やスキルだけではライバルとの差別化が難しく、思うように進まないことも少なくありません。

そこで役に立つのが「資格」です。

資格を取得することで、専門知識を客観的に証明でき、転職市場での自分の価値を高めることが可能になるのです。

本記事では、30代の転職におすすめの資格10選を紹介するとともに、資格を取得するメリットや注意点、独学と通信講座の学習スタイルの違いについても解説します。

資格を活用して、転職を有利に進めましょう!

目次

そもそも資格ってなに?免許と検定はどう違う?

資格には大きく分けて「免許」と「検定」の2種類があり、それぞれ異なる目的を持っています。

転職においてどのように活用できるのか、まずはその違いを理解しておきましょう。

免許とは特定の行為を行うための公式な許可証

免許とは、特定の行為を法律的に許可する公式な証明書です。

たとえば、自動車を運転するには運転免許が必要です。

運転免許は、教習所で学び、試験に合格することで取得できますが、免許がなければ運転すること自体が法律で制限されてしまいます。

検定とは能力を証明するための制度

一方で、検定は一定の知識や技能を持っていることを客観的に証明するための制度です。

たとえば、あなたが「私は英語が得意です」と主張するとします。

しかし、それだけでは周りの人はあなたの英語力を判断できません。

そこで、TOEICなどの検定試験に合格していれば、あなたの英語力を客観的な形で示すことができるのです。

30代の転職では、資格をうまく活用することで、仕事の選択肢を広げることができます。

30代から資格を取ろうと考えている人は、自分の目指す道に合った資格を選び、実務で活かせる知識やスキルを身につけることが重要といえます。

30代の転職で資格取得は有利に働く?

30代での転職において、「資格取得が必須か?」と問われると、必ずしもそうとは限りません。

企業が30代に求めるのは、即戦力としての実務経験であり、資格の有無は二の次とされるケースが少なくないからです。

しかし、応募する職種や業務内容によっては、資格が専門性やスキルの証明となり、評価を高める要素となることも十分にあり得ます。

これまでの実績だけでは自分の強みを十分にアピールしきれない場合や、より専門性を示したい場合、あるいは未経験の職種に挑戦する際には、関連資格を取得することで自己価値を高め、転職活動を有利に進めることができるでしょう。

30代で未経験分野に挑戦する場合は、希少性の高い資格や、これまでの経験と組み合わせて強みとなる資格を選ぶことで、より採用担当者の目に留まりやすくなります。

30代の転職で資格を取得するメリット4選

ここからは30代の転職において資格を取得することで得られるメリットを4つご紹介します。

資格を取ることで、スキルの証明や選択肢の拡大につながり、より希望に合った転職を実現しやすくなるでしょう。

専門知識の証明と転職に対する意欲をアピールできる

資格を取得することで、特定分野における専門知識やスキルを客観的に証明することができます。

正しい知識を持っていることを証明できれば、企業からの信頼を得られやすくなるでしょう。

さらに、学習を重ねて資格を取得した実績は、努力家であることや、向上心、そして意欲の高さを示す要素となり、企業からの評価も高まります。

書類選考でライバルを出し抜ける

応募者が多い求人では、書類選考の段階で他の候補者と比較されます。

仮に他の応募者と職歴や実務経験に大きな差がなくても、企業の業務に関連する資格を持っていれば差別化につながり、書類選考を突破しやすくなる可能性が高まります。

資格必須の職業で活躍の場を広げられる

世の中には、特定の資格がなければ就くことができない職業があります。

これらの職業では、専門的な知識やスキルが求められ、資格を持たずに業務を行うと法律違反となるため、厳しく規制されています。

こうした資格は「業務独占資格」と呼ばれ、資格を持つ人だけが業務を行うことが許されています。

代表的な職業は以下の通りです。

業務独占資格の職業一例
宅地建物取引士
測量士・測量士補
通関士
電気工事士
社会保険労務士
※参照/ 総務省|業務独占資格制度一覧

転職に際し、業務独占資格を取得することで、30代からでも専門性の高い職業に就き、活躍の幅を広げることも夢ではなくなるのです。

下記、30代の転職におすすめしたい資格10選では、上記資格も紹介していますので、よろしければ参考にしてください。

資格手当で収入アップにつながる

資格手当が支給される仕事に転職すれば、資格取得がそのまま収入の増加に直結します。

たとえば、厚生労働省が発表する『令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要』によると、介護職で無資格者の平均月収は240,790円ですが、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を持っていると、272,670円となり、月々約3万円もの差がうまれます。

30代で転職する際、未経験の職種はもちろん、経験のある職種であっても、転職によって給与が下がることは珍しいことではありません。

だからこそ、資格手当につながるような資格をあらかじめ取得しておき、収入の減少を補うのもひとつの賢い戦略です。

事前に目指す業界や企業の資格手当制度を調べ、転職後の収入をできるだけ安定させる工夫をしておくのも一案でしょう。

30代の転職で資格取得時に注意したい3つのポイント

30代で転職を目指して資格を取得する際は、やみくもに選ぶのではなく、慎重に計画を立てる必要があります。

ここでは、資格取得時に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

資格の需要と将来性を見極める

転職のために資格を取る際、「どの資格が有利になるんだろう」と迷うことはよくあります。

重要なのは、その資格がこれから転職したいと考える業界や職種で本当に求められているかを見極めることです。

たとえ未経験の職種でも業務に直結する資格があれば、能力の評価につながり、採用で有利になる可能性があります。

特に、取得が難しい資格は希少価値が高く、ライバルとの差別化につながるでしょう。

さらに、資格を選ぶ際は「将来性」も大切です。

成長が期待される業界やAIに代替されにくい職種の資格は、長期的に価値が高く、安定したキャリアにつながります。

自分の能力に見合った資格を受ける

資格を選ぶ際は、自分の能力や現在のスキルレベルを考慮し、無理のない範囲で挑戦できる資格を選ぶことが大切です。

難易度の高い資格は評価されやすい一方で、それに見合った学習時間と労力が必要になります。

「やりたいこと」と「できることは」必ずしも一致しないため、自分の実力を冷静に見極めることが大切です。

高望みしすぎると、道半ばで挫折するリスクがあるため、自分に合ったレベルの資格に的を絞り、確実にステップアップしていきましょう。

あらかじめ資格の取得期間を決めておく

転職に向けて資格を取る場合は、資格取得のスケジュールを明確に設定することが重要です。

多くの資格試験は実施日が定められており、年に1回など受験できるタイミングが限られています。

資格は、取得してはじめて転職活動で効力を発揮するため、どれだけ勉強しても選考時に「取得見込み」では、十分なアピールにはならないのです。

そのため、転職のタイミングに間に合うよう、試験日から逆算して学習計画を立てるようにしましょう。

30代の転職におすすめしたい資格10選

ここからは、30代の転職に役立つ資格を10個厳選してご紹介します。

今回ご紹介する資格は、いずれも合格率が低く難易度は高めですが、その分希少性が高く、専門性を証明できるものばかりです。

需要が安定している資格や、専門性の高さが評価される資格、加えて独立開業を目指せる資格も含まれているので、自身のキャリアプランに合った資格を見つける参考にしてください。

尚、各資格の難易度は、合格率を元に表記しています。

1. 宅地建物取引士
2. 測量士・測量士補
3. ファイナンシャル・プラン二ング技能検定
4. 登録販売者
5. 診療報酬請求事務能力認定試験
6. 中小企業診断士
7. メンタルヘルス・マネジメント検定試験
8. 通関士
9. 電気工事士
10. 社会保険労務士

不動産・建築・土木部門

1. 宅地建物取引士 

難易度 ★★★★★★★★☆☆

宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引の専門家として認められている国家資格です。

不動産の売買や賃貸の仲介を行う際に、契約者(購入者や借主)の利益を守り、取引が円滑に進むよう法に基づいた重要な業務を担います。

宅地建物取引業を営む企業は、宅建士の資格保有者がいなければ営業できず、従業員5人につき1人の「宅地建物取引士」を配置することが義務付けられています。

そのため、宅建士の需要は高く、不動産関連企業への転職時に有利になるケースが多いでしょう。

宅建士になるためには、宅建試験に合格する必要があり、毎年約20万人が受験しますが、合格率は18.6%と低く、決して簡単に取得できる資格ではありません。

試験では、法律や不動産に関する専門知識が求められるため、30代で仕事と両立しながら資格の勉強を行う場合は、通信講座を活用する人が多いのも特徴です。

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資格の分類国家資格(業務独占資格)
合格率18.6%(令和6年度)
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
試験予定日例年10月の第3日曜日
資格を活かせる職業不動産会社、住宅メーカーなどの建築業、銀行・保険会社などの金融業、不動産管理会社、不動産関連セクションを持つ一般企業
※参照/ 一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅建試験

資格を取るメリット 

不動産業界や金融業界への転職が有利になり、キャリアアップにもつながります。

さらに、未経験でも保有していれば資格手当が支給されることもあり、収入アップが期待できるでしょう。

また、不動産の知識を身につけることで、マイホームの購入時にも役立てることができるため、これから家の購入を検討している30代にもおすすめの資格です。

2. 測量士・測量士補

測量士  難易度 ★★★★★★★★★☆
測量士補 難易度 ★★★★★★★☆☆☆

測量士・測量士補は、国が認める国家資格で、土地や建物の測量を行う専門職です。

測量士は測量計画の立案や業務管理を担い、測量士補はその計画に基づいて実際の測量作業を行います。

いずれも社会インフラを支える重要な役割を果たします。

近年は、都市開発や道路建設などの公共事業が多いため、測量の仕事の需要は安定しています。

資格取得の方法としては、大学や専門学校を経由するのが着実ですが、30代から目指す場合は、独学や通信講座を活用するのが有効な選択肢です。

資格を活かせる職場は民間企業だけでなく、公務員としての道もあります。

国土交通省や農林水産省、地方自治体の測量・土木関連職で採用されるケースもあり、特に地方自治体では経験者採用枠が設けられていることもあります。

測量士の仕事内容例

・公共工事の測量(道路・橋・ダムなどの建設前調査)
・建築測量(建物を建てる際の基準点の設定)
・土地測量(土地売買・相続時の境界確定)

測量士補の仕事内容例

・測量機器を使用し、角度や距離の測定
・測定データの記録・整理
・測量結果の報告・補助業務

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資格の分類国家資格(業務独占資格)
合格率測量士:13.0%(令和6年度)
測量士補:31.4%(令和6年度)
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
試験予定日過去3年間は5月実施(年により変動あり)
資格を活かせる職業測量会社、建設・建築会社、不動産業界全般
※参照/ 国土交通省 国土地理院|測量士・測量士補試験及び登録

資格を取るメリット 

建築関係や不動産業界への転職が有利になり、キャリアアップのチャンスも広がります。

特に、測量業務を行う会社では、有資格者を最低1人配置することが法的に義務付けられているため、一定の需要があり、比較的就職しやすいことも特徴です。

また、実務経験を積むことで、より専門性の高い仕事に挑戦でき、ゆくゆくは独立を目指すことも可能です。

金融部門

3. ファイナンシャル・プラン二ング技能検定 

1級学科 難易度★★★★★★★★☆☆
2級学科 難易度★★★★★★★☆☆☆
3級学科 難易度★★★★★☆☆☆☆☆

ファイナンシャル・プランナー(FP)は、家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を持ち、個人のライフプラン設計をサポートする専門家です。

FPの資格は、業務知識と実践の技能を評価する国家資格であり、試験は3級・2級・1級に分かれています。

3級は基礎的な知識を問う内容ですが、1級になると難易度が大幅に上がり、合格率は3級の半分以下になります。

未経験者は、まず3級FP技能検定からスタートし、実践に活かせる資格を目指すなら、2級FP技能検定以上の取得を目指すのがおすすめです。

2級以上を取得すれば、転職市場での評価も上がり、より専門性の高い業務に携わるチャンスが広がります。

試験は、「一般社団法人 金融財政事情研究会」または、「NPO法人 日本FP協会」のいずれかで受験可能で、どちらで取得しても資格の効力は同じです。

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資格の分類国家資格
合格率一般社団法人 金融財政事情研究会
・1級学科:16.95%(2024年5月26日)
・2級学科:29.70%(2024年5月26日)
・3級学科:52.55%(2024年5月26日)

NPO法人 日本FP協会    
・1級学科:実施なし
・2級学科:47.1%(2024年9月)
・3級学科:86.2%(2024年4月~9月)
受験資格あり(実務経験など)
詳細は 一般社団法人 金融財政事情研究会のWEBサイトよりご確認ください
試験予定日試験日は、下記WEBサイトよりご確認ください
一般社団法人 金融財政事情研究会の試験日程
NPO法人 日本FP協会の試験日程
資格を活かせる職業銀行・証券会社・生命保険会社などの金融業界、不動産販売会社・賃貸不動産会社などの不動産業界
※参照/ 一般社団法人 金融財政事情研究会|ファイナンシャル・プラン二ング技能検定
※参照/ NPO法人 日本FP協会|ファイナンシャル・プラン二ング技能検定

資格を取るメリット

FP資格は、銀行・証券会社・生命保険会社などで採用の判断材料にされることが多く、転職市場でも高く評価される資格です。

特に金融業界や不動産業では、専門知識を持つ人材が求められており、キャリアアップを目指す30代にとって有利な武器となります。

また、FP資格を取得することで、企業内での活躍の幅が広がるだけでなく、独立開業という選択肢も視野に入れることが可能です。

医療部門

4. 登録販売者

難易度 ★★★★★☆☆☆☆☆

登録販売者は、一般用医薬品の販売や相談対応を行う専門資格です。

薬剤師とは異なり、市販薬の販売に特化した役割を担っており、購入者の体調や症状を聞き取ったうえで、適切な薬の選択をサポートします。

近年、薬剤師不足が課題となる中、登録販売者の需要は年々高まっており、転職に有利な資格といえるでしょう。

この資格を取得するには、各都道府県が実施する試験に合格し、登録を行う必要があります。

比較的合格率が高いため、医療や健康に関わる仕事をしたい30代にもおすすめの資格です。

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資格の分類公的資格
合格率45.8%(東京都の場合/令和6年度)
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
試験予定日各都道府県によリ異なる
詳細は日本医療機器産業連合会のWEBサイトよりご確認ください
資格を活かせる職業ドラッグストア、調剤薬局、医薬品メーカー、介護施設、病院やクリニックなどの医療機関
※参照/ 東京都|登録販売者試験について

資格を取るメリット

登録販売者の資格は、医薬品に関わる仕事をするうえで大きな強みになります。

登録販売者が求められるドラッグストアや薬局は全国に多数あり、資格を取得することで転職市場でも有利になることは間違いありません。

また、ドラッグストアなどでは、資格保持者の時給が高く設定されている場合や、資格手当を支給する店舗もあります。

医薬品の知識だけでなく、販売に関する法規制も学ぶことができるため、資格取得を通じて幅広いスキルを身につけることができます。

この知識はドラッグストアや医薬品販売業などさまざまな職種で活かせるだけでなく、自身や家族の健康管理にも役立てることができ、仕事と実生活の両方でメリットのある資格といえるでしょう。

5. 診療報酬請求事務能力認定試験

医科 難易度★★★★★★★☆☆☆
歯科 難易度★★★★★★☆☆☆☆

診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務としてのスキルを証明する民間資格で、医科と歯科のいずれかを選択して受験できます。

医療施設は、全国に多数あり、病院は景気の影響を受けにくく、多くの人が利用するため、医療事務は安定した需要のある仕事です。そのため、長く安定して働けることが大きな強みといえるでしょう。

制度改正にも注意しながら、公式テキストや通信講座を活用して学習を進めるのがおすすめです。

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資格の分類民間資格
合格率医科:33.2%(第60回/2023年度)
歯科:38.2%(第60回/2023年度)
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
試験予定日年2回:7月・12月の日曜日または祝日
資格を活かせる職業医療事務(病院・クリニック)、調剤薬局事務、医療保険関連企業(健康保険組合・審査支払期間)、介護・福祉施設の事務
※参照/ 公益財団法人日本医療保険事務協会|診療報酬請求事務能力認定試験

資格を取るメリット 

公益財団法人日本医療保険事務協会が発表する合格者の声に目を向けると、

当試験合格が応募条件になっている求人もあるので、選択肢が増え有利になる」
「履歴書に記入でき、アピールポイントになる」
実務経験はないが、当試験に合格していることで採用(評価)された

などの意見があります。

特に、未経験から医療事務に転職を目指す30代にとって、この資格は採用の大きな後押しとなるでしょう。

経営部門

6. 中小企業診断士

1次 難易度★★★★★★★☆☆☆
2次 難易度★★★★★★★★☆☆

中小企業診断士とは、中小企業の経営状況を詳細に分析し、課題を見つけ出して解決策を提案・支援する資格です。

つまり、「経営コンサルタント」としての役割を担う仕事です。

その汎用性の高さから、国内外の企業や、さまざまなビジネス分野で高く評価されている資格のひとつです。

聞きなじみのない資格かもしれませんが、中小企業にとって、経営をサポートする頼れるパートナーとして注目されています。

また、中小企業診断士の登録者数は少なく、希少性が高いため、需要のある仕事といえるでしょう。

資格取得には、経営に関する幅広い知識が求められ、学ぶ内容も多岐にわたります。

効率的に学ぶためには、通信講座や仕事後に通えるスクールの活用がおすすめです。

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資格の分類国家資格
合格率第1次試験:29.1%(令和5年度)
第2次試験:18.9%(令和5年度)
受験資格第1次試験:なし(年齢・性別・学歴不問)
第2次試験:あり(1次試験合格者)
試験予定日第1次試験:8月上旬の土曜日・日曜日の2日間
第2次試験:【筆記試験/10月下旬の日曜日】【口述試験/1月下旬の日曜日】
資格を活かせる職業経営コンサルタント、中小企業支援機関(会計事務所・弁護士事務所・金融機関など)
※参照/ 一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会

資格を取るメリット

中小企業診断士は、幅広い業界で活かせる資格です。

特に、30代まで培った職種や業種での経験があれば、それを活かしてより専門性の高い業務に携わることが可能になります。

たとえば、製造業での経験がある場合は生産管理や業務改善のコンサルティング、小売業の経験があればマーケティング戦略の立案や販売促進支援など、業界特有の課題に対するアドバイザーとしての役割を果たせます。

企業の成長を支援することで、地域の雇用創出や事業の活性化につながり、経済全体への貢献を実感できる点も魅力です。

実務経験と実績を重ねることで、経営コンサルタントとしての信頼を築き、将来、独立する際の大きな強みになります。

労務・人事部門

7. メンタルヘルス・マネジメント検定試験

Ⅰ種 難易度★★★★★★★★☆☆
Ⅱ種 難易度★★★★☆☆☆☆☆☆
Ⅲ種 難易度★★★☆☆☆☆☆☆☆

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人々の心の健康を守り、活力ある職場環境をつくることを目的とした民間資格です。

近年、仕事に対する不安やストレスを抱える人が増えており、心の不調による休職や離職も増加しています。

そのため、メンタルヘルスの知識を持つことは、個人だけでなく企業にとっても重要視されているのです。

この資格には、対象者別に3つのレベルがあります。

Ⅰ種(人事労務管理スタッフ・経営幹部対象)
Ⅱ種(管理職対象)
Ⅲ種(一般社員対象)

Ⅲ種からⅠ種へ進むにつれて難易度が上がり、合格率も低くなるため、取得できれば高い専門性を持っていることの証明につながるでしょう。

特に30代で転職を考えている場合、この資格が強みとなる可能性も期待できます。

たとえば、Ⅱ種を取得すれば、管理職としてのマネジメント力をアピールできますし、Ⅰ種を取得すれば、人事・労務のエキスパートとしてキャリアアップも期待できます。

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資格の分類民間資格
合格率Ⅰ種:20.9%(2024年度)
Ⅱ種:60.5%(2024年度)
Ⅲ種:74.3%(2024年度)
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
試験予定日Ⅰ種:例年11月上旬の日曜日
Ⅱ種・Ⅲ種:例年11月上旬の日曜日・3月中旬の日曜日
資格を活かせる職業企業の人事・労務担当・管理職(業種問わず)、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、医療・福祉・介護職など
※参照/ 大阪商工会議所|メンタルヘルス・マネジメント検定試験

資格を取るメリット 

30代以降の転職市場では、マネジメントスキルや職場環境改善に貢献できる力が評価されます。

メンタルヘルスケアへの関心が高まる中、この資格を持っていることで企業の採用担当者に「職場環境の改善に貢献できる人材」として評価されやすいでしょう。

特に、人材マネジメントや労務管理に関わる職種、あるいは管理職を目指す人にとっては、転職市場での大きな強みとなります。

国際業務部門

8. 通関士

難易度★★★★★★★★★☆

通関士は、輸出入の手続きをスムーズに進めるための専門家です。

日本では、海外から商品を輸入したり、海外へ商品を輸出したりする際に「税関」での手続きが必要ですが、その申請や手続きを代行し、企業の貿易業務を支援するのが通関士の役割です。

貿易が活発な現代において、通関士は企業からの需要が高く、30代からの転職にも有利な資格といえるでしょう。

国際的な仕事に携わりたい人や、法律・手続きに関わる仕事に興味がある人におすすめです。

また、日商ビジネス英語検定などの資格を持っている人や、ビジネス英語を使える人は、より市場価値が高まり、キャリアの選択肢も広がるでしょう。

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資格の分類国家資格(業務独占資格)
合格率15.6%(昭和42年~令和6年の平均値)
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
試験予定日例年10月上旬
資格を活かせる職業通関業者、国際物流業者、貿易商社、倉庫業者、運送業者、海運業者、貿易部門があるメーカー、輸入品を扱う百貨店など
※参照/ 財務省関税局|税関 通関士試験

資格を取るメリット 

通関士は、財務省が管轄する貿易業界唯一の国家資格であり、高い専門性を求められる仕事です。

日本は多くの国と取引を行っており、貿易は世界経済と密接に関わる重要な分野です。

そのため、国際物流が活発である限り、将来性の高い職業といえるでしょう。

また、30代からの転職でも長期的に活躍できる仕事であり、貿易業界でのキャリアアップを目指す方にとって強みとなる資格です。

電気部門

9. 電気工事士

第一種(学科)  難易度★★★★☆☆☆☆☆☆
第二種(学科)  難易度★★★★☆☆☆☆☆☆

一般住宅の電気設備の工事や、工場・商業施設などの電気工作物の工事に従事するには、電気工事士の資格が必要です。

電気工事士の資格は、第一種と第二種に分かれています。

どちらの試験も受験自体に特別な資格は必要ありませんが、第一種の免状取得には実務経験が必須となります。

多くの場合、第二種の免状を先に取得し、実務経験を積んでから第一種の試験に挑戦する方が多いようです。

電気は、家庭や企業、公共施設などあらゆる場所で不可欠なインフラであり、安定した重要がある職種のため、電気工事士の資格があることで転職に有利に働きます。

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資格の分類国家資格(業務独占資格)
合格率第一種電気工事士(令和5年度)
学科:61.6%
技能:60.6%
第二種電気工事士(令和5年度下期)
学科:58.9%
技能:68.8%
受験資格なし(年齢・性別・学歴不問)
※第一種電気工事士の免状取得には、電気工事に関する実務経験が必須です。
試験予定日一般財団法人電気技術者試験センターのWEBサイトよりご確認ください。
資格を活かせる職業電気工事会社、ビル管理会社、建築会社、施工会社、警備会社
※参照/  一般財団法人電気技術者試験センター

資格を取るメリット 

電気工事士は、技術職のため一度スキルを身につければ長く活躍でき、景気の影響を受けにくい安定した職業です。

特に30代からの転職では、未経験からでも手に職をつけられる点が大きな魅力となります。

また、資格を取得することで資格手当が支給される企業も多く、収入アップも期待できます。

実務経験を積みながら関連資格を取得すれば、キャリアアップや独立開業の道も開けるでしょう。

30代で転職を考えるなら、将来性のある電気工事士の資格は大きな強みとなります。

労務管理部門

10. 社会保険労務士

難易度 ★★★★★★★★★★

社会保険労務士(社労士)は、企業や個人に対して労務管理のアドバイスや指導を行い、労働・社会保険に関する書類作成や手続きを代行する専門家です。

労働法や社会保険制度に関する深い知識が求められる国家資格であり、その合格率は6.9%(令和6年度)と非常に低く、受験資格も定められているため、誰でも簡単に挑戦できるわけではありません。

しかし、30代で転職やキャリアアップを考える人にとって、社労士の資格は非常に有利な武器となります。

企業の労務部門や社労士事務所での活躍が期待されるほか、資格を活かして独立開業する道もあります。

また、労働法や社会保険の知識を身につけることで、世の中を生き抜くための力にもなるでしょう。

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資格の分類国家資格(業務独占資格)
合格率6.9%(令和6年度)
受験資格あり(学歴・実務経験・厚生労働大臣の認めた国家試験合格のいずれか1つを満たしていること)
詳細は全国社会保険労務士会連合会 試験センター|受験資格についてよりご確認ください。
試験予定日例年8月の第4日曜日
資格を活かせる職業社会保険労務士事務所、コンサルティング会社、人材サービス会社、一般企業の人事部門
※参照/  全国社会保険労務士会連合会 試験センター|社会保険労務士試験オフィシャルサイト

資格を取るメリット 

社労士は、企業の労務管理だけでなく、個人事業主やフリーランスの労働・社会保険に関する相談にも対応できる専門家です。

近年、働き方改革の推進や年金制度の見直しが進む中で、労務や社会保険の知識を持つ社労士の需要はますます高まっています。

そのため、安定した専門職に就きたいと考える30代にとって、社労士の資格は将来の選択肢を大きく広げる武器になります。

転職市場での評価も高く、長期的な安定を求める30代にとって、この資格は最適な選択肢のひとつといえるでしょう。

【独学 vs 通信・オンライン講座】30代からの資格取得はどちらを選ぶ?

忙しい30代が資格取得を目指す際に、「独学にするか」「通信やオンライン講座にするか」迷う人も多いのではないでしょうか。

それぞれの学習スタイルにはメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルや学習スタイルに合った方法を選ぶことが、効率的に資格を取得する鍵となります。

独学のメリット・デメリット

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メリット
費用が安い通信講座に比べ教材費だけで済むので、コストを抑えられる
自由度が高い学習方針や時間を自分で決められるため、仕事との両立がしやすい
教材選びの選択が豊富自分の理解度や学習スタイルに合った教材を自由に選べる
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 メリット
疑問を解決しづらい通信講座のように質問できる環境にないので、わからないことは自力で解決するしかない
モチベーション維持が難しい強い意志がないと継続が難しく、途中で挫折するリスクが高い
方向性を自分で決めるのが大変何から学べばいいのか、どの順番で進めるべきか、全て自分で判断しなければならない

独学は『コストを抑えて自由に勉強できるが自己管理がカギ』

結論からお伝えすると、気が進まないことに主体的に取り組めない人は、独学では挫折する可能性が高いでしょう。

特に、「誰かに背中を押されないと行動を起こせない人」「モチベーションの波が激しい人」「時間管理が苦手な人」は、独学には向いていません。

独学は、自己管理ができる人に適した学習方法です。

自分で参考書や問題集を選び、費用をおさえながら、自分のペースで学習を進められる点が特徴といえます。

短期間で集中的に取り組むことも、計画を立ててじっくり進めることも可能です。

しかし、自己管理が不十分だと学習の継続が難しくなるため、「計画的に学習を進められるか?」「疑問を自力で解決できるか?」しっかり見極めたうえで、独学に挑戦することが大切です。

通信・オンライン講座のメリット・デメリット

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メリット
基礎から順序立てて学べるカリキュラムが整っているため、効率的に学習を進められる
サポートを受けられる講師や専門スタッフの支援があるため、疑問点をスムーズに解決しやすい
学習の習慣化がしやすい課題提出やスケジュール管理があることで、モチベーションを維持しやすく、学習の習慣化につながりやすい
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 メリット
費用がかかる独学と比べると受講料が必要となるため、コストが高くなる
自由度が制限されるカリキュラムやスケジュールが決まっているため、自分のペースで学習を進めづらい

通信・オンライン講座は『効率的に学べるが費用がかかる』

通信・オンライン講座は、「効率的に学びたい人」「体系的なカリキュラムで学習を進めたい人」「質問できる環境が必要な人」に向いています。

また、学習期間が決まっているため学習に集中しやすいこと、費用をかけている分「無駄にできない」という意識が働くこと、決められたスケジュールに沿って進めるため後回しにしづらいことが大きな強みです。

仕事や家庭で忙しい30代にとっては、自己管理の負担を軽減しながら学べる環境は魅力的といえるでしょう。

なお、通信講座とオンライン講座はいずれも非対面の学習方法ですが、通信講座は主に紙教材(テキストや問題集)を用いるのに対し、オンライン講座は動画やデジタル教材を活用する点に違いがあります。

30代が効率よく資格を取るためのおすすめ通信・オンライン講座3選

ここからは、転職に役立つ資格を効率よく取得できるおすすめの通信・オンライン講座を3つご紹介します。

生涯学習のユーキャン

ユーキャンは、長年の実績で培ってきたノウハウを凝縮した教材や、通信講座ならではの指導・添削サービスも充実しており、はじめての方でも忙しい方でも無理なく学ぶことができる通信講座です。

140以上もの講座の中には、開講実績が35年以上ある講座もあるといい、講座数の多さと、実績の長さが魅力の通信講座です。

ユーキャンの強み

ユーキャンの講座は、毎年多くの人に選ばれ、たくさんの受講生を合格に導いています。

随所にイラストや図を効果的に用いた教材は、通信をはじめて利用する人に配慮された作りとなっており、そのわかりやすさが学習内容の理解を深める助けになっているといえるでしょう。

引用/ 株式会社ユーキャン|生涯学習のユーキャンより

サービス概要
サービス名生涯学習のユーキャン
運営会社株式会社ユーキャン
資料請求無料
講座数140講座以上
公式サイトhttps://www.u-can.co.jp/

スタディング

「スタディング」の魅力は、短期間で合格した人々の勉強法を徹底的に研究し、開発した学習ツールといえます。

これまでの「資格勉強方法」は、スクールへの通学や通信講座、参考書での勉強が一般的でしたが、これらの手段では、「教室に通えない」「テキストだけではわかりにくい」「受講料が高い」といった悩みを抱える人も。

「スタディング」は、このような悩みを解決し、いつでも学習でき、わかりやすい動画で、安価に受講できるニューノーマルのオンライン講座として資格取得を目指す多くの多くの人から支持されています。

スタディングの強み

1動画5分から学べるスタディングの「ビデオ講座」は、一流講師が図やイラストで分かりやすく解説してくれるため、通勤時間やお昼休みにサクッと学習できるのが魅力です。

※引用/ KIYOラーニング株式会社|スタディングより

サービス概要
サービス名スタディング
運営会社KIYOラーニング株式会社
資料請求オンライン講座のためパンフレット等は用意しておりません
講座数38講座以上
公式サイトhttps://studying.jp/

アガルートアカデミー

アガルートアカデミーは2015年1月に開校した、オンラインによる講義の配信を中心とした資格予備校です。

最小限に絞った講座体系と、最良のテキスト、使いやすい受講環境が、学習を合理化し、時間を無駄にすることなく、最短距離で合格に向かえる学習環境を整えています。

受講の際に、テキストが画面に表示されるので、テキストを持ち歩く必要がないという身軽さも人気の秘密です。

アガルートアカデミーの強み

アガルートアカデミーでは、最小限の講義で合格に必要な力を効率よく身に着けるため、また、重複学習を防ぐため、講座体系を再構築しています。

※引用/ 株式会社アガルート(agaroot)|アガルートアカデミー

サービス概要
サービス名アガルートアカデミー
運営会社株式会社アガルート(agaroot)
資料請求無料
公式サイトhttps://www.agaroot.jp/

求人ジャーナルで資格を活かせる求人をチェック!

せっかく時間と労力をかけて取得した資格だからこそ、最大限に活かせる転職先を見つけたいものですよね。

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30代の転職では、資格が大きな武器になる可能性があります。

資格を取得することで、専門知識を証明できるだけでなく、ライバルとの差別化や収入アップのチャンスも広がるでしょう。

どの資格を取るか迷った際は、口コミやSNSの情報だけに頼らず、自分のキャリアやスキルレベルに合ったもの、さらにこれから転職したいと考える業界や職種で需要のある資格を選ぶことが重要です。

資格取得の方法には「独学」や「通信・オンライン講座」があり、費用や自己管理のしやすさ、サポート体制を考慮しながら、自分に合った学習スタイルを選ぶことをおすすめします。

効率よく資格を取得し、30代の転職を成功へとつなげましょう。

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