30代に入り、仕事にも慣れてきたことで「次のステップに進みたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。現職でスキルアップやキャリアアップができるのが一番良いですが、見込みがないとなると転職を検討する方も中にはいるでしょう。
一方で、30代の転職は失敗すると後がないと思い、なかなか決断ができないこともあります。
当記事では、30代の転職市場をはじめ、転職に失敗する理由や企業が求職者に求めている能力について解説します。おすすめの職種についても経験者向け・未経験者向けにまとめましたので、転職先に悩まれている方もぜひご覧ください。
30代の転職市場

転職を検討する前に、まずは30代の転職市場について理解しておきましょう。
30代の方の中には、漠然と転職は難しいと考えている方が多くいます。かつては35歳限界説とも言われており、35歳を迎えるとキャリアアップや転職のハードルが高くなると思われていました。
実際は労働人口の減少に伴う高齢化や、即戦力を求める企業の増加が影響し、30代の転職は当たり前になっております。
むしろ即戦力かつ長期的に勤務できる30代は、企業側にとってメリットの方が大きく、重宝されるでしょう。
30代の転職入職率
30代の転職者は一体どのくらいいるのでしょうか。
令和元年~令和5年の厚生労働省「雇用動向調査結果の概要」による「転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率」では年齢別の転職入職率が分かります。
転職入職率とは、入職者(新たに採用された者)のうち入職前1年間に就業経験のある人の割合を指します。


令和2年・令和3年を見ると、どちらの年代も落ち込みが見られますが、これは新型コロナウイルスの流行による転職控えが影響していると考えられます。
以降毎年増加傾向にあることから、流行が落ち着きつつある中で多くの方が転職活動を始めたことが分かります。
30代の転職は珍しいことではなく、転職に成功している方は徐々に増加しております。転職をするかどうか悩んで40代に突入してしまっては、さらなる悩みが増えるでしょう。
キャリアアップに少しでも興味があるなら、早めに転職活動を始めることをおすすめします。
【30代】転職に失敗する理由

転職は、残念ながら全員が成功するわけではありません。しかし失敗するには必ず理由があります。
事前に失敗する理由を理解してから転職活動を進めることで、成功率を高めることができます。転職に失敗する理由は以下の通りです。
- 企業研究を怠ったから
- 転職理由が定まっていなかったから
- 自己分析ができていなかったから
- 20代でスキルを磨かなかったから
企業研究を怠ったから
企業研究を怠ると、転職に失敗する可能性が高くなります。
応募先の企業について理解していないと自身のこれまでの経験をどう役立てることができるのか分からず、面接時にアピールがうまくいかないためです。
30代の転職では、自身がいかに転職先で活躍できるのかを伝えることがカギとなります。
企業ホームページや求人票から、その企業が今何に力を入れていてどんな人材を求めているのかを読み取り、自身と照らし合わせてアピールすると良いでしょう。
転職理由が定まっていなかったから
30代はある程度経験を積んできて、これからキャリアアップを狙う時期です。
一般的に、現職を続けていれば順調にキャリアアップができるところを振り切っての転職となるため、転職理由は面接時に詳しく聞かれる可能性があります。
中身のない転職理由や、採用担当が納得できない転職理由の場合、企業側は採用してもすぐに退職してしまうのではないかと危惧し、不採用にすることがあります。
改めて自身が何故転職をしたいのか、よく考えてから挑むことをおすすめします。
自己分析ができていなかったから
自己分析ができていないと、自身の強みが分からず面接時に苦労します。自身が転職に望むことも分析できていないため、いざ採用され働き始めると「こんなはずではなかった」とミスマッチが起こることもあります。
他にも、自己分析を行わなかったために自身の市場価値を見誤る可能性があります。企業との間に認識のずれが起きるため、転職失敗につながるでしょう。
自己分析を行い、自身の能力は客観的に見てどのレベルなのか、見つめ直すことが大切です。
20代でスキルを磨かなかったから
20代でスキルを磨いていないと、30代からの転職は苦労するでしょう。企業は30代の求職者に対し、ポテンシャルではなくスキルを求める場合が多いためです。
年齢相応のスキルを持ち合わせていないと、向上心がなく、即戦力としても活躍できないと判断され、採用率はぐんと下がります。
とはいえ「今更20代の頃のことを言われても……」と思う方もいることでしょう。そんな方は、自身のこれまでの働きぶりを振り返り、本当に身に着いたスキルがないのか見直すことをおすすめします。
専門的なスキルでなくとも30代は様々な経験を積んでいることから、業種や職種が変わっても持ち運びができるポータブルスキルが身に着いていることが多いです。
厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」より「ポータブルスキル見える化ツール」を活用することで、自身のポータブルスキルの測定が可能です。
自身を客観的に判断できますので、ぜひ活用してください。
【30代】企業が求職者に求めていること

企業は30代を採用する際、自社に役立つスキルを保有していることを期待します。事前にそのスキルが分かっていれば、面接時にアピールでき、転職がより有利に進むでしょう。
- 即戦力
- 専門的なスキル
- 指導力、人材育成力
- マネジメントスキル
- 明確なキャリアプラン
即戦力
企業は一般的に、30代の求職者を社会人経験が長い人材だと判断します。そのため、これまでの経験を活かして即戦力として勤務ができるかどうかがカギです。
これまでの実績や成功事例を具体的に伝えると、採用担当も理解がしやすいでしょう。経験を活かして採用された場合に、どう活躍できるのかまで話せるとより印象に残りやすいです。
的確に自身をアピールできるよう、事前に自身の実績を振り返り、まとめておくことをおすすめします。
専門的なスキル
企業が求職者に求めていることの一つに、専門的なスキルが挙げられます。簡単に身に着くものではありませんが、だからこそ今身に着いている方は強みとして打ち出すことができるでしょう。
企業が求めているスキルと合致していれば、転職は有利に進みます。必ずアピールするようにしましょう。同時に資格や認定を受けているのであれば、より効果的です。
指導力・人材育成力
企業は30代に対し、個人の成果だけでなく、組織全体の成果の向上を期待している場合があります。指導力・人材育成力に長けている人材は重宝されるでしょう。
具体的には、リーダー経験や管理職経験、新入社員や後輩の指導経験があると良いです。具体的なエピソードや指導後の結果も分かると、採用担当者はイメージが湧いて採用に繋がりやすくなります。
マネジメントスキル
マネジメントスキルとは、ある特定のものを管理する能力のことを指します。例えばチームや部署、組織といった「ヒト」の管理や、企業が抱える「カネ」「モノ」の管理が挙げられます。
30代で転職を始める場合、管理職への転職を検討している方もいるでしょう。企業側も同様に、30代を採用する際に管理職クラスを検討している場合があります。
そのベースとなるマネジメントスキルを保有していることで、転職活動は有利に進みます。マネジメントに関する経験があり、キャリアアップを考えている方は必ずアピールするようにしましょう。
明確なキャリアプラン
今後のキャリアプランが明確かどうかによって、企業からの信頼度は大きく異なります。
30代で「なんとなく新しいことに挑戦したい」「現職に不満がある」のような理由で転職活動を行っては、企業は将来性を感じないため採用することはなかなかありません。
「○○の事業に携わりたい」「〇年以内に〇〇を目指したい」「将来的にこうなりたい」のように具体的かつ向上心のあるプランがあると良いです。
具体的であればあるほど企業はあなたの働くイメージが湧きます。「自社で活躍してくれそうだ」と思ってもらえるようなキャリアプランを組んでみましょう。
20代と30代の転職の違い

「20代の頃に転職していればもっと楽だっただろう」そう思うのは早いです。20代と30代の転職は大きな差があり、どちらが良い・悪いはありません。
30代には30代の転職の良さがあります。その良さを活かして転職活動を始めましょう。
20代の転職
20代は新卒・第二新卒を含む社会人歴が浅い年齢であることから、1から丁寧に教育していこうと採用計画を立てている企業が多くあります。経験やスキルが乏しくても、将来性ややる気を評価したポテンシャル採用をされることがあるでしょう。
一方で、その分教育コストがかかるため、採用に慎重になる場合や、そもそも若い世代は採用しない場合もあります。
30代の転職
30代は20代と比較し、ある程度社会人経験があることから「経験を活かして即戦力で働いてほしい」と考えている場合があります。こうした背景から、経験やスキルを評価したキャリア採用の求人に挑戦しやすいでしょう。
未経験職へ挑戦することも可能ですが、同時に20代のポテンシャルのある人材から応募があった場合、企業はより長期的に勤務できる20代を採用することが多いです。
未経験職へ挑戦したい場合は、現職との共通点を探し、自身が活かせる能力をアピールすると良いでしょう。
【30代】転職に失敗しやすい人の特徴

なぜ転職に失敗するのか分かれば、事前に対策を打つことができます。
30代によくある転職に失敗しやすい人の特徴をまとめましたので、当てはまると思った方は今から改善していきましょう。
- 経験・スキル以上の待遇を求める
- 自身の希望条件しか頭にない
- 他責思考
- キャリアプランが明確でない
経験・スキル以上の待遇を求める
現職の待遇に不満があり、転職をする30代は多くいます。
厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」による「2.転職理由 表16 性・年齢階級・現在の勤め先の就業形態、自己都合による離職の理由別転職者割合」での結果は下記の通りです。
年齢 | 満足のいく仕事内容でなかった | 評価されなかった 能力・実績が正当に | 賃金が低かった | 労働条件がよくなかった | 職場環境がよくなかった | 人間関係がうまくいかなかった | 雇用が不安定だった | 不安を感じた 会社の将来に | 結婚・出産・ 育児のため | 介護・看護のため | 病気・怪我のため | 他によい仕事があった | 経験を積みたい 色々な会社で | 転居のため 家族の転勤・ |
30~34歳 | 19.2% | 15.4% | 25.5% | 36.7% | 9.0% | 18.5% | 9.2% | 25.1% | 10.2% | 3.9% | 2.0% | 20.7% | 17.6% | 1.6% |
35~39歳 | 25.0% | 17.6% | 22.9% | 25.9% | 9.4% | 18.0% | 6.3% | 29.1% | 9.1% | 1.4% | 4.1% | 16.3% | 15.9% | 2.7% |
データによると、待遇面に関する「賃金が低かったから」「労働条件がよくなかったから」は30代前半・後半で高い割合を出しております。このことから、待遇改善のために転職を希望する方がいることが分かるでしょう。
しかし、自身の経験・スキル以上の待遇を求めて転職をしようとすると、なかなかうまく進みません。現職より大きく乖離した待遇の企業は、それ相応の難易度の仕事や倍率である可能性が高いためです。
現職と比較し、自身の能力を鑑みた上で応募先を決定しましょう。
自身の希望条件しか頭にない
転職先を探す際、自分の希望条件に当てはまるかどうかの基準のみで応募を決めていませんか?
確かに希望通りの仕事に就くことができれば言うことはありませんが、実際はそう簡単にはいきません。なぜなら企業側も企業側の希望条件があるからです。
会社ホームページや求人票から、「企業がどんな人材を求めているのか?」「自身と合致しているのか?」を読み取ることが大切です。
自身の希望を述べるだけでなく、企業の要望にも沿える柔軟性のある人材としてアピールができるでしょう。
他責思考
日頃から他責思考の方は、転職に失敗しやすいと言えるでしょう。
他責思考とは、問題が発生した際に自分以外に原因がある考え方を指します。仕事を進めていく上で他責思考だと、いつまで経っても他人に責任を押し付け、成長がない人材になってしまいます。
企業が求めているのは、自ら問題点に気づき、改善しようと努力をする人材です。他責思考の人材が避けられがちなのは自然の流れでしょう。
キャリアプランが明確でない
30代の転職では、面接時に「〇年後はどうありたいと思っているか」聞かれることが多々あるでしょう。
その質問に明確に答えられないと、企業はキャリアプランが明確でない人材だと判断します。
特に30代はこれからどんどんキャリアアップを目指していく年代です。将来的な目標が何も立っていないとなると、企業はその求職者に期待を持てなくなります。
【30代】転職を失敗させない方法

前項を踏まえ、転職を失敗させない方法を解説します。これから転職活動を始める方は、下記を参考に活動を進めると良いでしょう。
- 自己分析を徹底し、市場価値を理解する
- 希望条件を見直し、優先順位をつける
- キャリアプランを明確にし、将来を見据える
- 企業研究を怠らない
- 入念な事前準備で成功率を高める
- 転職エージェントを活用する
自己分析を徹底し、市場価値を理解する
30代の転職では、これまでの実績や転職理由において、より具体性を求められることが多いです。そのため、自己分析を徹底して行い、自身の市場価値を理解する必要があります。
自身の市場価値を理解していないと、自身の何を売り込んでいいのか判断がつかず、満足のいく自己PRができない可能性があります。
「どのような業務に携わってきたのか」「これまでどんな実績があるのか」「将来的にどうありたいか」を明確にしておくことで、企業からの信頼度も上がり、採用に繋がりやすくなるでしょう。
希望条件を見直し、優先順位をつける
30代の転職は、ライフスタイルの変化から転職先に対する希望条件が多くなりがちです。現職を長年経験したからこそ生まれる条件もあるかもしれません。
一方で、条件が多すぎる故に全てが当てはまる求人が見つからず、なかなか応募までたどり着かないこともあるでしょう。あまりに応募する求人が見つからない場合は、条件を見直す必要があります。
希望していた条件に当てはまらなくても、案外良い条件の企業に巡り合える場合もあります。
本当に必要な条件なのか、優先順位をつけながら見直すことで応募できる求人数が増えてくるでしょう。求人数が増えれば、その分転職先の可能性が広がります。
キャリアプランを明確にし、将来を見据える
30代が転職をするにあたり、キャリアプランを明確にしておくのはもはや必須です。
曖昧な理由で転職に挑んでいる場合や、数年後の自身のキャリアを思い描けていない場合、企業は求職者に対して将来性が見いだせず採用に踏み切れません。
「〇年後にはこうありたい」と具体性を持って挑むことで、企業はようやく自社に必要な人材かどうか検討を始めます。
「応募先の企業はどんな人材を求めているのか」「自身の合致している部分は何か」を突き詰めながら、キャリアプランを明確にしておきましょう。
企業研究を怠らない
企業研究を行うメリットは2点あります。
1点目はミスマッチを防ぐためです。企業ホームページや求人サイトで調べるだけでなく、業界全体の評価や将来性まで調べることができればより良いでしょう。結果、自身が本当に応募したい企業なのか見極めることもできます。
2点目は面接時に有利になるためです。企業に対する知識があると面接時の話題が増え、向上心のある熱心な人材だと捉えられるでしょう。
面接時に使用できる武器は多いに越したことはありません。企業研究は怠らずに行いましょう。
入念な事前準備で成功率を高める
行き当たりばったりの転職活動は成功率が低くなります。少しでも成功率を高めるために、事前準備は入念に行いましょう。
特に未経験業界・未経験職種に挑戦する場合は、より一層準備が必要です。
前項の自己分析や企業研究はもちろん、応募書類・面接対策も行うことで、成功率を高まります。
現職を続けながら転職活動を行う場合は時間のやりくりが大変な時もありますが、事前準備をしっかりと行うことでより良い転職ができることでしょう。
転職エージェントを活用する
転職活動は短期間で終わる方もいれば、長期間かかる方もいます。
現職を続けながらの転職活動となるとなかなか時間を割くことができず、思うように転職準備が進まない方もいるかもしれません。
そんな時は転職エージェントを活用すると良いでしょう。
求人ジャーナル転職エージェントでは、プロのスタッフがあなたの転職活動をしっかりサポートします。
企業選定から応募書類・面接対策、採用後の給与交渉まで幅広く対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

【30代】転職に向けて抱える疑問

いざこれから転職をしようと思っても、30代特有の様々な悩みが足かせとなり、なかなか取り掛かれない方もいるでしょう。30代が転職に対して抱える疑問をピックアップしました。
- 転職をして年収は上がる?下がる?
- 転職をして待遇はよくなる?
- 30代の転職は未経験職に就けない?
転職をして年収は上がる?下がる?
30代の転職で現職より年収が上がるか下がるかは、転職先の企業の待遇やあなたの経験・スキルに応じて異なります。
厚生労働省『令和5年 雇用動向調査結果の概要』による『3 転職入職者の状況 (3)転職入職者の賃金変動状況』では転職後の収入が転職前と比較しどう変化したかが分かります。
年齢 | 増加 | 変わらない | 減少 |
30~34歳 | 44.6% | 25.6% | 29.1% |
35~39歳 | 38.0% | 31.3% | 29.9% |
データによると、30~34歳は44.6%、35~39歳は38.0%が収入が増加したと答えています。
30代後半は収入が変わらないまたは減少したと回答している割合が若干多いですが、これは役職や経験による手当が一旦なくなったからだと考えられます。
30代は、年齢を重ねるごとに役職に就く機会や責任のある仕事を任される機会が増えるために、役職手当や職務手当が支払われることが増え、自然と収入が上がります。
しかし転職をすると、役職付き転職でない限り手当がなくなるため、一時的に収入が下がる場合があるのです。
求人票に年収例が記載してある場合は、将来的にどの程度の収入が見込めるかの目安となるため、注目してみると良いでしょう。
転職をして待遇はよくなる?
現職の待遇に不満があり、転職をする方は多くいます。しかし必ずしも転職後に待遇がよくなるわけではないので注意が必要です。
転職後の待遇をよくするには、求人票のチェックは必ず行いましょう。例えば現職の給与に不満がある場合、求人票の給与・昇給・賞与・手当欄は目を通した方が良いです。
他にも自身が改善したいと思っている待遇を確認してから応募をすることで、待遇改善につながります。まずは自身の希望する待遇を精査し、一致する求人を探すことをおすすめします。
30代の転職は未経験職に就けない?
30代でも未経験職への転職は可能ですが、20代と比較し転職成功率が低いことは理解しておく必要があります。
前述の通り、20代は将来性や潜在的な能力に期待したポテンシャル採用が多く行われます。一方で、30代は経験やスキルに期待したキャリア採用が多いです。
少しでも未経験転職を成功させるためには、20代に勝る武器が必要です。
自身の経験・スキルを見直し、希望転職先に類似した業務経験はないか、活かせるスキルはないかまとめておくと良いでしょう。
30代におすすめの職種

30代は経験職・未経験職問わず挑戦ができる年代です。キャリアアップの観点からそれぞれにおすすめの職種をご紹介しますので、応募先の業界に悩んでいる方は参考にしてください。
- 現職からキャリアアップを目指す
- 転職後からキャリアアップを目指す
現職からキャリアアップを目指す
現職での経験を活かし、さらなるキャリアアップを目指している方におすすめの職種をご紹介します。
- エンジニア職
- コンサルタント職
- マーケティング職
- 人事・総務職
- 営業職
既にお持ちの経験・スキルを活かすため、経験者向けや役職付き、ハイクラスの求人に挑戦できるでしょう。
現職では叶わない希望年収や希望待遇を事前に精査しておくことで、求人を探しやすくなります。現職の何が不満で転職をするのか?転職先には何を求めるのか?今の内に検討しておくと良いでしょう。
エンジニア職
エンジニア職は、近年AIやメタバースが話題になっていることもあり、人材不足に拍車がかかっています。少しでもエンジニアの経験や知識があれば重宝されるでしょう。
職種も、インフラエンジニアやシステムエンジニア、サーバーエンジニアのように細分化されるため、経験を活かしつつ新たな業務に挑戦できるのもポイントです。
プロジェクトリーダーやITコンサルタントのようなキャリアアップも目指しやすいため、年収アップも期待ができます。
コンサルタント職
これまでの経験や知識を活かし、より包括的に顧客の課題をフォローするのがコンサルタント職です。
常に新しい情報を収集し、顧客のために必要な提案を行っていく大変さはありますが、その分収入も上がりやすいでしょう。
企業によって、戦略系コンサルティングや人事系コンサルティングなどの専門分野に分かれているため、応募時には自身がどの分野で活躍したいのか決めておく必要があります。
近年コロナ禍の打撃回復のためやAIの流行に乗るためにコンサルタントに頼る企業が増えてきています。将来性のある職種としても注目できるでしょう。
マーケティング職
SNSやAIの発達から注目を浴びているマーケティング職は、経験があればあるほど重宝されます。特にSNSを使い慣れている方は歓迎されるでしょう。
企業によって、データ分析に注力してほしい場合や、流行に則ったSNS広告の運用を期待する場合があります。企業ホームページや求人票を確認し何を求められているのか知っておくと、面接を有利に進められます。
マーケティングに関する資格は多岐に渡ります。転職前に取得できそうなものがあれば、今の内に取得しておくのも良いでしょう。
人事・総務職
人事・総務職は経験必須とする企業も中にはありますが、業界経験者や新人教育経験者でも良しとする場合があります。経験を活かしてキャリアアップするならうってつけの職種でしょう。
転職先の企業で人事・総務職に携わる人材が多くいる場合、その中からさらなるキャリアアップを目指すこともできます。
面接時に、「何人体制の部署なのか?」「管理職は何名いるのか?」といった具体的な質問までできると、将来的なキャリアまで想像ができるでしょう。
営業職
営業経験者はもとより、営業経験がなくても話すことに抵抗がなければ、現職の知識を活かして活躍可能なのが営業職です。
例えば現職が食品系の製造職である場合、同じく食品系の営業職に転職することで、工場勤務時代の知識を活かして顧客の興味を惹くことができるでしょう。
営業職はインセンティブ制度がある企業が多く、頑張りが評価されやすいです。年収アップを狙いやすく、年功序列を気にせず役職が上がることもあるため「これからもっと頑張りたい」方にはうってつけの職種と言えます。
転職後からキャリアアップを目指す
現職とは一転、未経験職から力をつけてゆくゆくはキャリアアップを目指したい方もいるでしょう。未経験募集が多く、キャリアアップしやすい職種を5つご紹介します。
- 接客・販売職
- 介護職
- 製造職
- 事務職
- 営業職
前述の通り、完全未経験での転職は難易度が高い場合があります。現職での経験で活かせることがないか精査しながら挑むことをおすすめします。
接客・販売職
コミュニケーション能力を活かしてキャリアアップを目指すのであれば、接客・販売職がおすすめです。
未経験者募集が多い職種ではありますが、店舗ごと・エリアごとに店長やマネージャーを置くため、頑張り次第でキャリアアップが可能でしょう。
将来的には独立して自身の店を持ちたいと考えている方にもうってつけです。まずは経験と知識を身に着けるところから始めるのはいかがでしょうか。
介護職
人材不足の業界としてよく名前が挙がるのは介護職です。未経験者募集をしている施設も多く、挑戦しやすいでしょう。
関連資格が豊富にあるため、スキルアップ・キャリアアップが目指しやすいです。中には実務経験が3年以上ないと取得できない資格もあり、長期的なキャリアプランを計画できるでしょう。
施設によって夜勤専従や日勤専従、シフト制、平日のみのような様々な勤務形態があるため、ライフスタイルや希望の収入に合わせて働き方を変えられるのもメリットの一つです。
製造職
製造職は経験を積んでいくことで、段階を踏んでキャリアアップを目指せる職種です。
役職が上がっていくことはもちろん、能力や経験を評価され、工場内で部署異動が行われることもあります。
工場によって、品質保証や生産技術、商品企画、研究開発のような様々な部署があるでしょう。
事前に企業ホームページや求人票で確認して、将来的にどの部署で活躍したいかキャリアプランを考えておくと、面接時の自己PRに活用できます。
事務職
事務職は未経験募集も多いですが、マルチタスクを求められる場合や、専用システムの操作が必要な場合があり、誰にでもできる簡単な仕事ではありません。経験を積むことで、着実にキャリアアップが可能でしょう。
例えば経理事務や営業事務のような、より専門的なスキルが必要な事務職へのキャリアアップがあります。他にも、マルチタスクの経験を活かして人事・総務職でも活躍ができます。
事務職は土台作りにうってつけの職種です。まずは基礎を固めて、その先のキャリアアップを狙いましょう。
営業職
前項でも挙げた営業職ですが、完全未経験者の募集をすることも多い職種です。
新規顧客を開拓する新規営業、既存顧客向けに商品の納品や新商品の提案をするルート営業、問い合わせに対して営業を行う反響営業といった様々な営業パターンがあるため、自身に合った業務内容を選ぶことができます。
一見営業をして売り上げを上げるだけが仕事のように思われる職種ですが、実際はマルチタスクを求める企業も多くあります。
経験の豊富さから、その先のキャリアプランを幅広く持たせることができるでしょう。
30代の転職を失敗させない!事前準備で対策もバッチリ

本記事では、30代の転職失敗を防ぐ方法について解説しました。
転職失敗を防ぐためには、企業が求めていることを理解することから始まります。自己分析や企業研究を事前に徹底して行うことで、結果は大きく変わるでしょう。
一方で、現職を続けながら転職活動に力を入れることは至難の業です。そんな時は求人ジャーナル転職エージェントを活用すると良いでしょう。
求人ジャーナル転職エージェントでは、転職のプロがあなたの活動を1からフォローします。自己分析や企業研究はもちろん、応募書類の添削や面接指導まで幅広くフォローしますので、お気軽にご相談ください。

エリアと条件から仕事を探す
- 厚生労働省『2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概要』
- 厚生労働省『令和2年雇用動向調査結果の概要』
- 厚生労働省『令和3年雇用動向調査結果の概要』
- 厚生労働省『令和4年雇用動向調査結果の概要』
- 厚生労働省『令和5年雇用動向調査結果の概要』
- 厚生労働省『職業情報提供サイト(日本版O-NET)』より『ポータブルスキル見える化ツール』
- 厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況』