50代女性の転職は厳しい?再就職しやすい職種・成功者の特徴を解説

「老後に備えて貯蓄したい」「定年後も長く働ける仕事に就きたい」と転職を考えているものの、そもそも50代女性が再就職に成功できるかどうか不安を感じていませんか?

50代女性が転職しやすい職種や成功者の特徴を知れば、再就職が上手くいく可能性は高まります。この記事では転職を成功させるためのポイントをまとめたので参考にしてください。実際に50代で転職した女性の体験談も紹介します。

本記事の監修者
野見山暁

立命館大学卒業後、大手繊維メーカーで新規事業の立ち上げや地方拠点の立ち上げに携わり、全社表彰を受賞。

その後、大手輸送会社に転職し、入社直後から全国TOP10入りを達成。
2025年、人事支援・エグゼクティブサーチ事業を展開するスリーアールコンサルティングを、前代表から引き継ぐ。

会社の祖業である人事コンサルティングおよびエグゼクティブサーチ事業を手がけつつ、新規事業と古物商事業を黒字化へ導く。

目次

50代女性の転職成功には工夫が必要

2024年に厚生労働省が発表した「雇用動向調査結果の概況」によると、50代女性の転職入職率は50〜54歳で9.0%、55〜59歳で7.6%という結果でした。

25~29歳で19.1%、30〜34歳で14.2%、35〜39歳12.4%というように、転職入職率は年代が上がるほど下がっていくことがわかります。50代女性の再就職は、若年層と比べれば難しいのも事実と言えるでしょう。

50代の転職難易度は高いものの、50代ならではの豊富な経験や人脈が評価されて、転職を成功させた人も少なくありません。「雇用形態や条件を見直す」「キャリアを考慮した職種を選ぶ」など、再就職成功のための工夫をすれば決して不可能ではないのです。

50代女性の転職が厳しいと言われている理由

50代女性の転職が厳しいと言われる理由は3つあります。

まず、50代向けの求人が少ないからです。厚生労働省がまとめた2020年3月分の「職業安定業務月報」によると、全世代の平均有効求人倍率が1.3倍のところ、50代は約1.1倍でした。

次に、長期で働けない可能性が高い点も挙げられます。大半の企業は長く働いてくれる人材を求めているため、定年が近い50代を積極採用する企業はそう多くありません。

さらに、50代は環境に慣れるまで時間がかかるとされ、採用を見送られる可能性があります。「デジタル対応に苦手意識がある」「結婚や出産・育児などライフステージの変化によるブランクがある」などの要因から、新しい仕事に問題なく適応できるかどうかを懸念されてしまうのです。

50代女性で転職に成功している人の特徴

50代女性の転職は求人数の少なさや、ライフイベントによるブランクがネックとなり、若年層よりも転職の難易度が上がりますが、諦める必要はありません。転職が叶って新たな職場で働いている50代女性が多くいるのも事実です。

再就職を実現できるのはどんな人物なのでしょうか。ここでは転職活動に成功した多くの50代女性に共通する5つの特徴をまとめました。

専門的な資格やスキルを持っている

転職に成功している50代女性の中には、専門的な資格やスキルがある人も多く含まれています。例えばIT業界へ転職するとしても、一般的に必要なプログラミングスキルだけでなく、マネジメントスキルやこれまでの実績など、若年層にはないワンランク上の能力が武器になるのです。

専門性の高いスキルや豊富な人脈・経験があれば、即戦力としての評価を得られます。転職活動にあたり自分の経験やスキル、資格などを洗い出しておくと、相性の良い企業を見つけやすくなるでしょう。

もし、資格や経験値、スキルに不安があるなら、無理に専門分野にこだわる必要はありません。スキルを活かせそうな未経験の職種も視野に入れ、選択肢を広げることで可能性は広がります。

「未経験の職種に転職してみたい」という50代女性は、以下の関連記事でおすすめの職種や求められるスキルなどをチェックしてみてください。

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業種・職種にこだわりすぎない

転職の際は新しい環境や慣れない業務など、たくさんの不安が付きまといます。そのため前職に近い業種や、経験がある職種の中だけで探したくなってしまうのも無理はありません。

しかし転職に成功している50代女性は、業種・職種に強いこだわりを持たずに探せる柔軟さを持っています。今までに培ったスキルに固執しすぎると視野が狭まり、再就職までに時間がかかってしまうのです。

また、たとえ経験がある業種・職種でも残念ながらミスマッチの可能性はあります。体力が重視される業種でそもそも50代向けの求人が少ない可能性もあるでしょう。若年層をターゲットとした業界では、求められる知識が合わないかもしれません。

業種・職種にこだわりすぎずに、自分のスキルを活かせる未経験の分野にチャレンジする心構えも必要と言えます。

正社員以外の雇用形態も選択肢に入れている

転職に成功している50代女性は正社員求人にこだわらず、パート・アルバイト、派遣社員、契約社員なども視野に入れて求人を見つけています。

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、50代女性の転職入職率は、パートの場合、50〜54歳で12.6%、55〜59歳で10.5%です。

対して、正社員や派遣社員・契約社員などを含めたフルタイムの割合は、50〜54歳が6.2%、55〜59歳で4.9%まで下がります。

フルタイム労働者の中から正社員に限定すると、さらに割合が下がると予想できるため、50代女性の転職は正社員以外の雇用が多数を占めていると考えてよいでしょう。

50代の正社員雇用で求められるスキルレベルの高さなどを考慮すると、雇用形態にこだわらず探せば自分に合った転職先を見つけやすくなることは間違いありません。

待遇を妥協することができる

50代女性で転職に成功している人の多くは、労働条件や給与などの待遇面に対して、柔軟な考えを持っています。現在正社員として働いている場合、現職の条件をベースにする方も多いのではないでしょうか。

ですが年収アップどころか、転職を機に待遇面が下がることも十分ありえるケースです。

一見ネガティブなことの様に思えますが、代わりにワークライフバランスの実現や長期就労の確保など、待遇面とは別の部分で希望を実現できる可能性が高まることも事実です。条件に固執せず、自分に合った働き方を意識して探すことで、転職の成功へと近づくことができるでしょう。

一から学ぶ姿勢がある

転職に成功している50代女性はどんな環境でも一から学ぶ姿勢を忘れません。前職の成功体験ややり方に固執してしまうと、新しい環境に馴染めずに浮いてしまう恐れがあります。

また、転職先では年下から業務を教わるシーンが増えることから、謙虚な姿勢を心がけましょう。

転職はスキルだけでなく人間性も重要です。「自分よりも若い人に教わることで新たな感性・知識を得られる」などポジティブに捉えられる人ほど転職に成功しやすくなるのです。

50代女性が転職・再就職時に求められる要素

50代女性が転職する際には、以下のような能力が求められやすいと考えられます。

  • 社会人としての基本スキル
  • 柔軟な考え方
  • 人生経験
  • 管理能力

ここでは、50代女性が転職時に求められる4つの能力を紹介します。

社会人としての基本スキル

50代女性が転職市場で成功を収めるためには、社会人としての基本スキルが重要となります。特にコミュニケーション能力やスケジュール管理能力は、どの業界でも必須です。

コミュニケーション能力とは、同僚や上司、顧客など多方面との円滑なやり取りができるスキルを指します。聞き取りやすい話し方や、相手を尊重しつつ自分の意見も伝えられるなど、50代女性の人生経験を活かした豊かな対人スキルは評価されるでしょう。

スケジュール管理能力も重要です。時には自分だけでなくチーム全体のプロジェクトを見通し、効率的に進行しなければなりません。さまざまな業務の優先順位をつけ、効率良く時間を管理できるスキルが求められます。

これらのスキルは、転職活動でも積極的にアピールしましょう。これまで経験した事例を交えて語れば、面接官に自身の能力を具体的に伝えられます。

50代女性が新たな職場で活躍するためには、「基本スキルの磨き直し」「自信を持ってアピールすること」が成功への鍵になります。

柔軟な考え方

転職市場において、特に50代の女性が成功するためには、「柔軟な考え方」が大切です。この年代で転職を考える際、多くの場合、異なる業種や異なる職種への挑戦を余儀なくされることがあるでしょう。

柔軟な考え方を持つことで、従来の方法や枠組みに囚われず、新しいアイデアやアプローチを受け入れることができるのではないでしょうか。

また、異なる世代や背景を持つ人々と協力する際にも、互いの意見を尊重し、合意点を見つけるために重要な役割を果たします。

50代の女性こそ柔軟な姿勢を示しましょう。面接官や採用担当者に対して、新しい環境や異なる業務に迅速に適応できる能力があることのアピールに繋がります。

人生経験

50代の女性が持つ豊かな人生経験は、企業にとって価値のある財産となるでしょう。転職市場では、特にこの年代の女性が持つ経験や洞察力が、業務に生かされることを期待されています。

例えば、多くの場合、長年にわたる職業経験からくる対人スキルや危機管理能力、そして多様な状況での適応力は、若手従業員では発揮しづらい貴重なスキルとして評価されます。

さらに、人生経験が豊富な女性は、多世代の従業員がいる職場での橋渡し役としても期待されやすいです。

年齢や世代を超えて人々をつなぎ、異なる視点を統合することで、チームの一体感を強化することに貢献できます。

管理能力

50代の女性が転職活動を行う際、「管理能力」も重要視されます。特にリーダーシップポジションやチーム管理の職を希望する場合、新たな職場で即戦力となるためには、部下の育成や仕事の進捗管理といったスキルが必須です。

部下の育成とは、若手社員の成長を支援する役割です。50代の女性がこれまでに蓄積してきた対人スキルを活かし、一人ひとりの能力や個性を見極めて助言ができれば、部下のポテンシャルを最大限に引き出すリーダーとして活躍できます。

また、仕事の進捗管理では、プロジェクトの目標設定、立案、実行、評価までの一連のプロセスを効率良く運営する能力が求められます。経験豊富な50代の女性が新しい職場でスキルを発揮し、組織の生産性向上や職場のモラル向上、チームワーク向上などの効果を生むことが期待されているのです。

50代女性が転職・再就職しやすい職種

50代女性は経験やスキルを活かしつつ、未経験の分野にも視野を広げることが重要です。そこで50代女性が転職・再就職しやすい職種を8つ厳選しました。資格なし・未経験でもチャレンジしやすい職種もあるので参考にしてみてください。

保育士・保育補助

ライフスタイルの多様化による共働きの増加で、需要が高まっている保育業界は、常に人材が不足しています。そのため、保育士の資格を持つ50代女性は、即戦力として正社員雇用されやすいです。

また、保育士資格がない場合は「保育補助」という選択肢もあります。基本業務は食事の準備や寝かしつけなど、保育士の仕事内容と変わりませんが、保育士と違い担任クラスは持ちません。雇用形態はパート・アルバイトが一般的です。

子育てを経験している50代女性は、保護者の安心感を得やすいだけでなく、保育補助として経験を積んだのちに保育士資格を取得するなど、年齢に関係なく長期就業ができる職種でもあります。

接客業

接客業は資格なし・未経験者も挑戦しやすいため、50代女性にも向いている職種です。パート・アルバイト求人が大半ですが、スーパー、飲食店、アパレルなど興味のある分野や業界を選ぶことができるので、自分にに合った仕事を選びやすいというメリットがあります。

また、接客業はほとんどがシフト制のため、親の介護などプライベートとも両立しやすい点も魅力です。

事務

体力的に無理なく働けて、残業時間が比較的少ない事務職は50代女性におすすめです。基本的に資格なしでも転職が可能ですが、パソコンのセットアップやブラインドタッチなどの基本操作、エクセル・ワード・パワーポイントなどの実務経験がなければ務まりません。

さらに、経理事務では日商簿記2級程度のスキル、人事事務では福利厚生にまつわる知識がそれぞれ必要になります。

一般事務・営業事務は資料作成やデータ処理がメインで専門性が低く狙いやすいですが、その分倍率が高くなるので正社員にこだわらずパート・アルバイト求人も視野に入れて探しましょう。

介護士

高齢化社会の背景より介護士は人手不足が慢性化しているため、50代女性の採用に積極的な企業が多くあります。介護士は介護資格がなくても就職できるため、働きながら資格を取得して業務の幅を広げられる仕事です。

介護職を務めるにあたって取得しておくと有利な資格として「介護職員初任者研修」が挙げられます。介護の基礎知識・技術の習得を目指す入門的な資格で独学でも勉強しやいのが特徴です。資格を取得すると訪問介護にも携われるため、選考が有利に進む可能性もあります。

実務を重ねたのち、最終的に国家資格の「介護福祉士」を取得すれば、定年に関係なく長く働けるでしょう。

タクシー・配送ドライバー

ドライバー業界は慢性的な人手不足のため、経験がなくても転職しやすい職種です。タクシードライバーは50代以上が活躍していることに加え、2014年に国土交通省が「女性ドライバー応援企業」の認定制度を創設したことで、女性採用が積極的に行われるようになりました。

タクシードライバーは「二種免許」が必要ですが、就職時点で免許がなくても問題ありません。入社後に、会社が免許取得をサポートしてくれるため、働きながら免許を取得できるのが大きな魅力と言えます。

配送ドライバーは小型トラックなら普通免許で運転できます。体への負担が少ない小型荷物が中心の軽貨物ドライバーや、スーパーの宅配などが特におすすめです。

清掃・家事代行

清掃・家事代行は家事経験を活かせることから50代女性に向いています。パート・アルバイトの雇用形態が一般的ですが、未経験・資格なしでも就業が可能なうえ、重労働がなく定年後も長く働ける点が魅力と言えます。

家事代行は利用者の個人宅へ伺い、掃除や洗濯、料理、買い物代行、ゴミ出しなどをする仕事です。昇給制度を導入している企業を選べば家事スキル次第で高時給も狙えるので、長く家事を担ってきた50代女性に特におすすめできます。

清掃スタッフはオフィスビル、病院、ホテルなどの施設を掃除する仕事です。オフィスビルや商業施設では床掃除やトイレ掃除、ゴミ出しがメインですが、ホテルでは掃除の他にベッドメイキングなども業務に含まれます。施設により業務内容が異なるので、勤務先がどんな施設であるかも確認しながら探しましょう。

個人営業

個人営業とは個人に商材やサービスを売る営業です。生命保険の営業や健康食品を個人宅に届ける配達営業の他、保険・ローンを提案するリテール・自動車ディーラーやハウスメーカーなど間口が広いため、正社員採用も期待できます。さらに成果次第では収入アップも見込めるでしょう。

法人と比べて扱う金額や影響力は小さいですが、幅広い年代の方へライフプランに合わせた提案ができるのは人生経験が豊富な50代ならではの強みと言えます。

なお、基本的に資格不要ですが、不動産営業では宅建資格が必要など専門性の高い業界では知識や資格が必要にるなど、その業界によって仕事の難易度は様々です。

コールセンター

コールセンターはデスクワークで体の負担が少ないため、50代女性におすすめです。アルバイト・パート、派遣求人が大半ですが、インセンティブが発生する業務もあるので高収入が期待できるでしょう。

業務はお客様からの問い合わせに対応するインバウンドと、商品・サービスの提案などを行うアウトバウンドの2種類があります。

インバウンドは基本的にノルマがなく、問い合わせ対応が中心です。自社商品の知識を幅広く身につける必要があるほか、時にはクレーム対応などが発生することもありますので、電話口で臨機応変に対応するスキルが必要とされます。

アウトバウンドは、成果に応じてインセンティブが発生するところもあり、未経験から高収入を狙えます。ノルマが発生する会社もあるので、成果に向けて積極的に取り組む姿勢が必要です。

調理師・調理補助

50代女性にとって調理師や調理補助の職は、これまでの家庭での経験を活かしやすく、適していると考えられます。特に主婦として長年キッチンを切り盛りしてきた方々は、日々の家事の中で培った調理スキルを仕事に応用できる可能性が高いです。

調理の仕事は、食材の選定・料理の準備・調理の方法・食事の提供など、広範囲にわたるスキルが必要です。これらのスキルは、家庭での料理経験が豊富な50代女性なら日常生活の中で身につけてきた方も多いのではないでしょうか。

また調理師・調理補助の求人は、レストラン・カフェ・学校・病院の食堂など、多岐にわたる職場で出されることがあります。そのため、自身のライフスタイルや希望に合った働き方を見つけやすいのが魅力です。

葬儀・セレモニー

葬儀・セレモニーの職種は、特に落ち着いた雰囲気と優れた対人スキルを持つ50代女性に適しています。この業界では、故人の家族や親族に対して、最も困難な時期に寄り添い、サポートできる人材が求められているからです。

例えば葬儀の準備・進行など、遺族のニーズを敏感に感じ取り、それに応じた様々なサービスを提供しなければなりません。50代女性がこれまでの人生で蓄積したコミュニケーション能力や人を思いやる精神は、故人を敬う心で行うサービスに適していると言えるでしょう。

スーパー

50代女性が再就職を考える際、スーパーマーケットの職種は検討しやすいと言えます。多くのスーパーでは、同じ年代の女性が多数働いており、働きやすい環境が整っているためです。

このような店舗では、年齢を気にする傾向が少なく、豊富な生活経験を活かせる人材と評価されることもあるでしょう。

スーパーでの仕事は、商品の陳列・在庫管理・レジ・顧客対応など多岐にわたりますが、これらは日常生活で培ったスキルを活かしやすい分野です。また、同じ年代の女性が多い職場なら共通の話題や価値観を共有しやすく、職場でのコミュニケーションがスムーズに行われるため、新しい環境にも比較的適応しやすくなります。

フロント・受付(サービス)

フロントや受付の職種は、これまでに培ったコミュニケーション能力を存分に活かすことができるため、50代女性の転職先としておすすめです。

特にこの職種では、訪れるお客様への第一印象を形成する重要な役割を担っており、豊富な人生経験と落ち着いた対応が求められる傾向があります。

フロントや受付では、日々多様な人々と接することになるため、積極的で明るいコミュニケーションスタイルが重宝されます。50代女性は、長年にわたるさまざまな対人関係の中で磨かれた話を聞く力や共感能力を活用できるため、顧客からの信頼を得やすいでしょう。

さらにフロントや受付のスタッフ業務では問題解決能力も大切です。予期せぬ問題が起きた時や緊急の対応が必要となった時に、50代女性のこれまでの経験が冷静かつ迅速な行動を取るのに役立ちます。

軽作業・組立など

軽作業や組立などは柔軟にシフトを調整できる求人が多数ある職種です。そのため50代女性が、希望に合う職場を探しやすいと言えます。

製品の梱包・簡単な部品の組み立て・品質検査など、比較的体力を要求されることが少なく、専門的なスキルが求められない求人がある点も、軽作業・組立などの魅力です。

未経験者やブランクがある50代女性でも始めやすく、自身のライフスタイルに合わせた働き方を選びやすいため、プライベートと仕事のバランスを取りたい方にもおすすめできます。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーは、50代女性が人生経験を活かしやすい職種のひとつです。豊富な経験を持つ50代の女性は、その知識と経験をもとに、効果的なアドバイスを提供することで活躍につながります。

この職業は、相談者のキャリア形成を支援し、人生を後押しすることであるため、仕事への大きなやりがいを感じられるでしょう

キャリアアドバイザーになる際には、国家資格を持っていると有利です。専門的な知識と技術を身につけたことを証明できるため、資格を取得できれば採用される可能性は高まります。

キャリアアドバイザーは、自己実現を求める人々のポテンシャルを最大限に引き出す手助けをする仕事です。社会全体の労働市場に貢献できる職種にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

50代女性が転職を成功させるためのポイント

50代女性の転職は20代、30代と比較するとハードルが高いため、経験豊富な年代ならではの視点を持ち、転職活動を進めることが重要です。ここでは、50代女性が転職を成功させるためのポイントを6つ紹介します。

経験のある業種・職種に応募する

50代女性が転職を成功させるには、経験のある業種・職種に応募することが重要です。前職で培ったスキルや経験は即戦力として重宝されるため、正社員の転職を考えている場合は、特に経験を活かせるかどうかを意識してください。

また、自身のキャリアは企業が求める人材像とマッチングするかを判断するための重要な要素となるため、まずは経験やスキルの棚卸しをしましょう。

一から学ぶ姿勢をアピール

50代女性に限らず、年齢が高くなるに連れて過去の成功体験による知見や仕事のやり方に固執しやすくなるため、企業側に「柔軟性がなさそう」「扱いにくそう」という印象を持たれやすくなります。

面接では新たな環境で一から学び直すという素直な姿勢を見せることが重要です。経験豊富だからこそわかる感覚や知識があるでしょうが、転職においては自分が新人であるという謙虚さを忘れてはいけません。

親のライフプランも一緒に考える

50代になると親世代が80代、90代と高齢になるため、転職を成功させるには親のライフプランも考慮する必要があります。

20代〜40代のうちは、自身や配偶者、子どものライフプランだけで仕事を選べましたが、自身の年齢が上がるにつれて、親の介護問題が発生することも多いのではないでしょうか。

中には自身の親だけでなく、配偶者の親の介護が必要となる家庭も少なくありません。事前に家族で介護にかかる費用や時間を計算し、両立できる働き方を検討しましょう。

転職の目的を明らかにする

50代女性の転職は20代、30代とは違った目的で仕事を選ぶことをおすすめします。多くの企業が事業発展のために若手育成に注力する中、50代は先頭を切って働く年代ではないので、第一線を退くことも念頭に置かなければいけません。

「今の職場に不満がある」といった抽象的な目的ではなく、長く働ける環境やワークライフバランスの実現などの人生設計を見据えた目的にシフトしましょう。

自身がどのようなことでやりがいを感じるか、チャレンジしたい仕事内容を具体化すると目的が明確になり、ミスマッチが防げます。

条件に優先順位をつける

希望する条件すべてが叶う求人を探していては、いつまでも転職先が決まらない可能性があります。そもそも50代をターゲットにした求人は限られる傾向があるため、希望条件に優先順位をつけることが転職成功の近道です。

例えば「仕事内容・勤務時間・通勤時間」など、譲れない条件を3つ以内に絞れば、応募できる求人の選択肢が広がります。

一方で、条件を十分に整理しないまま転職先を決めると、入社後にミスマッチを感じることもあります。当社独自調査でも、転職後の満足度について「やや不満」が24.1%、「とても不満」が8.3%となっており、転職後に不満を抱える人も一定数いることがわかりました。

アンケート概要

本アンケートは、キャリア・転職に関する実態を把握する目的で実施しました。以下の調査設計にもとづき、結果のトップラインを公開しています(詳細は本文リンク先をご参照ください)。

  • 調査方法:オンラインアンケート
  • 設問数:15問
  • 実施時期:2025年9月
  • 対象者:全国の就業者・求職関心層
  • 有効回答数(n):350件
  • 品質管理:極端な高速回答・重複・明らかな整合性欠如の除外基準を設定

回答者プロフィール(サマリー)

項目最多カテゴリ構成比(%)n
年代35–39歳(=30代後半)38.9350
性別男性54.0350
居住地域関東47.7350
雇用形態正社員68.9350
業界・職種IT・Web・通信29.1350
スクロールできます
アンケート概要
アンケート概要
アンケート概要
アンケート概要
アンケート概要

※上記は最多カテゴリのみの抜粋です。男女・年代別などの分布詳細は、リンク先のレポートをご覧ください。

主な設問(例)

  • 過去5年以内の転職活動有無/活動期間
  • 転職で重視した動機(最重視)
  • 転職後の満足度(5段階)
  • 今後1年以内の転職検討の有無
  • 希望年収レンジ
  • 利用した転職サービス(複数選択)

グラフ・完全集計・設問票は以下よりご確認ください。

Q10. 転職後の満足度 アンケート

50代女性の転職では、高収入や大幅な年収アップだけを重視するよりも、やりがいや働き方の柔軟性、通勤のしやすさ、体力面の負担などにも目を向けることが大切です。すべての希望を満たす求人にこだわりすぎず、「譲れない条件」と「調整できる条件」を分けて考えることで、理想のライフスタイルに近い働き方を選びやすくなるでしょう。

転職活動の長期化も視野に入れる

50代向けの求人はそこまで多くないため、転職活動が長期化する可能性を覚悟しなければいけません。面接にこぎつけたからといって採用されるとは限らないため、一度に複数の企業へ応募するなどの工夫が必要です。

実際に、求人探しの手段も一つに絞らないほうが選択肢を広げやすくなります。当社独自調査では、転職活動で利用したサービスとして「転職サイト」が65.8%で最も多く、次いで「求人検索エンジン」が45.2%、「職業安定所」が22.6%という結果でした。

アンケート概要

本アンケートは、キャリア・転職に関する実態を把握する目的で実施しました。以下の調査設計にもとづき、結果のトップラインを公開しています(詳細は本文リンク先をご参照ください)。

  • 調査方法:オンラインアンケート
  • 設問数:15問
  • 実施時期:2025年9月
  • 対象者:全国の就業者・求職関心層
  • 有効回答数(n):350件
  • 品質管理:極端な高速回答・重複・明らかな整合性欠如の除外基準を設定

回答者プロフィール(サマリー)

項目最多カテゴリ構成比(%)n
年代35–39歳(=30代後半)38.9350
性別男性54.0350
居住地域関東47.7350
雇用形態正社員68.9350
業界・職種IT・Web・通信29.1350
スクロールできます
アンケート概要
アンケート概要
アンケート概要
アンケート概要
アンケート概要

※上記は最多カテゴリのみの抜粋です。男女・年代別などの分布詳細は、リンク先のレポートをご覧ください。

主な設問(例)

  • 過去5年以内の転職活動有無/活動期間
  • 転職で重視した動機(最重視)
  • 転職後の満足度(5段階)
  • 今後1年以内の転職検討の有無
  • 希望年収レンジ
  • 利用した転職サービス(複数選択)

グラフ・完全集計・設問票は以下よりご確認ください。

Q8. 利用した転職サービス(複数回答可) アンケート

50代女性の転職では、求人サイトだけでなく、ハローワークや求人検索エンジン、地域密着型の求人情報などもあわせて確認すると、自分に合う求人を見つけやすくなるでしょう。

また、働き口が少ない地域や応募数によっては、半年以上の長期戦になる可能性もあります。在職中に転職活動を行ったり、国の給付制度や短期バイトを利用して収入源を確保したりするなど、計画性を持ちましょう。

50代女性の転職で便利な資格

応募する職種によっては専門的な資格を持っていると選考が有利に進む場合があります。また、転職活動中に独学で取得を目指せる資格も少なくありません。ここでは、50代女性の転職の際にあると便利な資格を5つ紹介します。

簿記

簿記は経理知識を身につけられる資格で、コンサルタントや会計・経理事務などに役立ちます。

日商簿記・全商簿記・全経簿記の3種類がありますが、転職に有利な試験は企業活動や会計実務を意識した日商簿記に限られ、即戦力として評価されやすいのは日商簿記2級以上です。

日商簿記2級の合格率は35.2%(2023年4月~2024年3月)と難易度はやや高めなので、余裕を持って勉強しましょう。

参考:受験者データ|日本商工会議所

介護福祉士

介護福祉士は介護にかかわる一定の知識・技能を習得したことを証明する介護関連唯一の国家資格です。

福祉系高校や養成施設を卒業していなくても、3年以上の実務経験と実務者研修を受ければ資格が取得できます。

そのため、未経験者は介護職として働きながら「介護職員初任者研修」、「介護職員実務者研修」を取得し、3年実務経験を積んでから「介護福祉士」の資格を取得するのがおすすめです。

取得後は老人ホームやデイサービスの他、介護福祉士養成施設、福祉系高校の教員など就業の幅を広げられます。

登録販売者

「登録販売者」とは医薬品販売のために必要な資格です。登録販売者と薬剤師は混同されがちですが、登録販売者が販売できるのは第一類医薬品以外の市販薬となります。一方、薬剤師は第一類医薬品の販売も可能なほか、処方箋に基づいた薬の調剤も可能です。

登録販売者の資格を取得することで、ドラッグストア、医薬品を扱うコンビニやスーパー、製薬会社の営業職への転職などに役立ちます。

薬剤師になるには薬科大学に6年間通い、国家資格に合格する必要がありますが、登録販売者は誰でも受験可能で、資格取得のハードルが低いのが特徴です。試験は各都道府県が実施しており、登録した都道府県以外では利用できないので注意しましょう。

医療事務

医療事務は資格がなくても就職可能ですが、パート・派遣・契約社員など働き方が豊富で人気があるため、50代女性が転職する場合は選考前に資格を取得しておくことをおすすめします。

医療事務に関する資格は多数ありますが、中でも知名度があるのは「医療事務認定実務者試験」で、医療事務や診療報酬請求などの基礎知識、医療機関にまつわる各種制度などを習得したことを証明できる資格です。

合格率は60%~80%と難易度も低めで、挑戦しやすい資格のひとつと言えるでしょう。

参考:医療事務認定実務者試験|全国医療福祉教育協会

栄養士

栄養士は都道府県知事が認定する国家資格です。栄養指導や献立作り、食育に関する幅広い知識が身に付くため、保健所や食品メーカー、フィットネスジムの栄養アドバイザー、社員食堂、高齢者施設、美容業界など、幅広い分野に応用できます。

試験資格は2年以上の栄養士養成課程の履修が必須とハードルが高いですが、資格があれば定年後も働ける場合があります。

栄養士養成施設への進学が難しければ、フードコーディネーターや食生活アドバイザーなど通信教育で取得できる資格に挑戦するのも選択肢のひとつです。

50代女性が未経験職への転職で成功する方法

50代女性が未経験職へ転職しようとするときは、求人が少ない中で採用される可能性を高めるための戦略が必要です。ここでは、50代女性が未経験職への転職を成功させるための方法を4つご紹介します。

若い世代をターゲットにしていない求人を探す

50代女性が未経験職への転職を成功させるためのひとつの有効な手段は、「若い世代を主なターゲットとしていない求人を探す」ことです。これらの求人は、「年齢不問」や「幅広い年代を歓迎」といった形で出されることが多く、年齢による制限を設けていないため、50代でも応募しやすい環境が提供されています。

年齢不問の求人を出す企業は、応募者に対して厳しい条件を設定していないケースが多いです。これは、企業が経験や人物像を重視しており、単に年齢だけで判断しない採用方針を取っているためと考えられます。

このような求人は、50代女性が持つ豊富な人生経験や専門知識、スキルを正当に評価してもらえる可能性が高く、新しいキャリアの扉を開くチャンスとなるでしょう。

派遣・アルバイトなどの非正規から正社員を目指す

50代女性が未経験の職種への転職を考える際、派遣やアルバイトといった非正規雇用を経由して正社員を目指す方法がひとつの有効な戦略です。

非正規の形態は、最初から正社員として働き始めるよりも入りやすいという特徴があり、非正規雇用の期間を利用して実績を積み重ね、信頼を築くことができれば、正社員への道が開けることがあります。

また派遣やアルバイトとして働き始めることで、その職場が自分に合っているかどうかを確認できる点もメリットです。職場内での人間関係や業務遂行能力を証明していくことで、非正規雇用から正社員へステップアップしやすくなるでしょう。

ただし派遣やアルバイトから働き始めて正社員になれるとは限らないため、ゆくゆくは正社員になりたい場合、応募時などに確認しておくことをおすすめします。

中小企業の求人に応募する

50代女性が未経験職への転職を検討する際に、中小企業の求人に目を向けることは、成功への道を広げるひとつの有効な戦略です。

一般的に、大企業やベンチャー企業の求人には多くの応募者が集まりますが、中小企業では応募者数が少ない傾向にあります。このため50代女性にとって、中小企業の求人はチャンスをつかみやすいと言えるでしょう。

中小企業の求人に応募することは、競争の少ない道を選ぶことを意味します。50代女性が未経験職への転職を成功させて新しいキャリアを築くうえで、メリットがあると言えるでしょう。

ポータブルスキルを活かせる業界を選ぶ

50代女性が未経験職への転職を成功させるためには、ポータブルスキルを活かせる業界を選びましょう。「ポータブルスキル」とは、仕事をする上で業種や職種が変わっても活かせる一般的なスキルのことです。

50代女性のこれまでの人生経験で身についた「コミュニケーション能力」「管理能力」などは、ポータブルスキルとして転職先の未経験職でも役立つ可能性があります。

自身が職種の専門的スキル以外にどんな能力を持っているのか、客観的に見つめ直してスキルの棚卸しをしてみましょう。

参考:ポータブルスキル見える化ツール|厚生働省

50代女性の転職体験談

50代の転職は20代や30代の転職とは違い求人数が減ります。さらに企業から求められる資質も変わるため、転職のコツやイメージがつかめない人もいるでしょう。ここでは、50代女性の転職体験談を紹介します。

ブランクありのパート主婦(53歳)

53歳女性

親の介護がきっかけで就労に7年のブランクがあったのですが、老後のために働くことを決意。

資格や誇れる経験もないので高収入は見込めないと覚悟し、事務職で経験を生かせる職種に絞って1週間2件を目標に応募したところ、2カ月目でパートとしてコールセンターで働くことが決まりました。

当初志望していた事務職とは少々毛色が異なりますが、同じデスクワークで体力的な負担が少ない点に魅力を感じ、コールセンターでの転職を決意しました。

求人サイトの新着メールなどを利用していたので効率良く探せたのだと思います。職場はフリーアドレスやシフト制を導入しているので心身ともに無理なく働けます。

大手企業から挑戦心で転職(55歳)

55歳女性

挑戦心から大手人材系企業の営業職を辞めて転職することを決意しました。キャリアを活かせる法人営業に絞って転職エージェントで求人を探しましたが、どの求人も収入減になるので、なかなか応募する気になれなかったです。

転職エージェントには選択肢を広げるよう勧められましたが、自分にとって優先度の高い条件を整理するのが難しく、仕事探しは難航しました。

最終的に約1年かかり中堅の人材系企業へ転職しましたが、結局年収は前職の30%減となりました。仕事内容は前職と変わり映えがなく、新たな挑戦をしたという実感はありません。

キャリアがあっても50代の求人は限られるのだから、自分にとって重要な「収入」と「挑戦できる職種」という条件以外はきちんと順位付けをして選択肢を広げればよかったと思います。

50代女性の転職でよくある質問と回答

50代女性の転職には20代や30代にはない不安や悩みがあるはずです。ここでは50代女性の転職にまつわるよくある質問を取り上げ回答をまとめました。ぜひ転職を成功させるための参考にしてみてください。

50代女性は資格なしでも転職できる?

資格がないと転職できないわけではありません。もちろん資格があった方が即戦力とみなされ選考が有利になる可能性は高いですが、人柄や経験を重視する企業は多々あります。

もし資格がなく不安な場合は、経験のある職種を選ぶ他、正社員に限らず契約社員やパート、派遣社員など、多様な雇用形態を視野に入れて選択肢を広げましょう。

営業・販売・サービス職のように、特別な資格が不要で人材不足が慢性化している職種は正社員採用も期待できます。

50代女性が長く続けられる仕事はある?

50代女性が長く続けられる仕事はあります。例として、定年退職のない介護職やタクシードライバー、主婦の経験を生かせる清掃・家事代行などは50代から長く続けられる仕事と言えます。

なお、50代女性の転職は、今後親の介護が必要となった場合に、体力的にも無理のないようワークライフバランスが重要です。働き方に柔軟性があるパートだと心身ともに負担が少なく続けやすいでしょう。

栄養士・登録販売者・日商簿記など実務に直結する資格を取得して専門性を高めると、好待遇な仕事に就くこともできます。

ポイントを押さえれば50代女性でも転職可能!

50代女性の転職は雇用形態や条件にこだわらず選択肢を広げることが重要です。また、親のライフプランも考慮して介護と両立できる環境や、長期就労できる職場を探しましょう。

求人ジャーナルでは、未経験・資格がなく不安を感じている50代女性でも働ける仕事を掲載しているので、自身に合った求人を探してみてください。

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参考文献

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