「このままでいいのか…」40代を迎えて、そんな不安を抱えていませんか?
家庭や住宅ローン、子どもの教育費、親の介護、自分の老後など、さまざまな責任や問題を背負う40代にとって、転職は簡単に決断できることではありません。
そして、年齢を理由に「転職はやめたほうがいいのでは?」と迷う人も多くいます。
この記事では、
・なぜ「40代の転職はやめたほうがいい」と言われるのか
・実際に転職して後悔した人と成功した人の違いとは?
・40代からでも失敗しにくい転職の進め方
・前向きに転職活動を行うための気持ちの整理術
など、40代の転職に関するリアルな情報を、詳しく解説します。
40代の転職はやめたほうがいいと言われる理由

世間一般では、40代に突入すると転職は無理という否定的なイメージを持つ人が少なくありません。
しかし、40代の転職はなぜ「やめたほうがいい」と言われるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
40代を歓迎する求人が限られている
40代の転職が難しいと言われる理由の一つは、求人数の減少によって選択肢が狭まってしまう点にあります。
実際、30代前半と比較すると、35歳以降は求人数が減少していることがわかります。
34歳以下 | 35~44歳 | 45~54歳 | 55歳以上 | 計 |
---|---|---|---|---|
178,117 | 81,720 | 70,967 | 69,727 | 400,531 |
さらに、年齢を重ねるごとに離職率が低下するため、40代向けの求人が出づらいことも理由の一つです。
企業では、40代の社員が退職した際に求人を出すこともありますが、多くの場合、社内で次に社歴の長い社員を昇進させ、若手人材を新たに採用するケースが見られます。
そのため、40代を対象とした求人は相対的に減少し、転職が難しいと考えられているのです。
経験・スキルを重視する企業が多い
企業が40代に求めるのは、即戦力としてすぐに成果を出せる人材です。
そのため、これまでの経験やスキルを活かせる環境であれば、転職活動はスムーズに進みます。
一方、未経験の職種や業種に挑戦する場合、40代という年齢が「適応力への不安」や「教育コストの懸念」と受け取られることがあり、企業側が採用に慎重になる傾向も見られます。
新しい環境への適応が難しくなる
40代は人生経験が豊富で、考えや価値観が確立されている年代です。
そのため、転職によって異なる企業文化や独自ルールに直面した場合、適応に時間がかかることもあります。
企業側は単なるスキルや経験だけでなく、適応力やコミュニケーション力も重視しているため、これまでのやり方に固執せず、新しい環境や変化に対応する姿勢が転職成功の鍵となるでしょう。
給与が下がるリスクがある
年齢区分 | 増加 | 変わらない | 減少 |
---|---|---|---|
40~44歳 | 41.3% | 27.5% | 29.3% |
45~49歳 | 37.3% | 31.7% | 30.4% |
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、転職した40代のうち、40~44歳で41.3%、45~49歳で37.3%の人は賃金の増加を実感していることがわかっています。
一方で、約6割の転職者は「変わらなかった」又は「減少した」と回答しており、転職による賃金変動には個人差があるのが実情です。
経験がある職業や役職の経験がある上での転職であれば、給与水準は増加または維持しやすいものの、未経験の職種に転職した場合には給与が下がる可能性が高くなります。
特に、未経験の職種である場合、業務を覚えるために企業は教育に時間とコストをかけなければならず、入社して数年はスキルや経験に見合った給与体系になることがほとんどです。
しかし、給与が下がるのは一時的であることも多く、転職先で着実に成果を上げることができれば昇給や役職がつき、結果的に前職の給与を上回ることも。
そのため、特に40代で未経験職種へ挑戦する場合には、前職より給与が下がる可能性があることをあらかじめ覚悟しておく必要があります。
再転職のハードルが高くなる
40代で転職がうまくいかずに退職した後、他社へ移る再転職は若年層と比較してハードルが格段に高くなります。
短期間での離職はマイナスイメージを与えやすく、「うちの職場でも適応できず、すぐにやめてしまうのではないか」と懸念される可能性があるためです。
こうした事態を避けるためにも、40代の転職は、より慎重な企業選びと事前準備が重要といえます。
新しい挑戦への不安や恐怖が大きい
新しい挑戦をするときには必ず不安やリスクがつきものです。
特に家庭がある40代にとっては、生活水準を維持したい、安定を手放したくないという思いが強くなり、転職に対する躊躇が増える傾向にあります。
さらに、年齢とともに変化を避けたいという心理が強くなりがちで、リスクをとってまで転職する必要があるのか?と考えると、悩む人も少なくありません。
しかし、行動を起こさなければ現状は変わらないのも事実です。
不安を乗り越えた先には、必ず新たな成長や発見があります。
変化を恐れず、一歩踏み出せる人こそが、転職に成功しています。
40代の転職のリアル

前テーマでは、「40代の転職はやめたほうがいいと言われる理由」について解説しましたが、実際の40代の転職市場の実態はどうなっているのでしょうか。
以下では、40代の転職者の割合や市場価値について説明します。
40代の転職者数は男性約5%、女性約10%

厚生労働省が調査した「年齢階級別転職入職率」によると、男性は30代前半から、女性は30代後半から徐々に転職者の数が減少し、40代に入ると男性の転職率は約5%、女性は約10%にとどまることがわかっています。
つまり、40代の転職者は全体から見ると少数派であるということです。
さらに、前テーマでも説明したとおり、40代を対象とする求人数が減少していることも重なり、転職入職率は一層低下します。
転職を希望しているものの行動に移せていない人が多い
年齢区分 | n | 転職希望があり 転職活動をしている | 転職希望はあるが転職活動はしていない | いずれ転職したいと思っている | 転職するつもりはない |
---|---|---|---|---|---|
35~44歳 | 4,281 | 5.7% | 12.3% | 25.8% | 56.1% |
45~54歳 | 4,961 | 4.7% | 10.8% | 22.2% | 62.4% |
リクルート研究所が行った「全国就業実態パネル調査2024」によると、35~44歳の正規雇用者のうち43.8%、45歳~54歳の正規雇用者のうち37.7%の人が転職の意向があることがわかりました。
これを10人換算すると、10人中4人に転職の意向があるということになります。

さらに、この中で実際に転職活動を行っている人は35~44歳までの正規雇用者では5.7%、45歳~54歳までの正規雇用者では4.7%に過ぎず、これを単純に100人換算すると、転職活動に実際に踏み出している人は100人中わずか5人前後ということになります。
多くの人が転職の意向を持ちながらも行動には移せていない現状が浮き彫りになっています。
40代転職者の転職満足度
年齢区分 | n | 満足 | まあ満足 | どちらでもない | どちらかといえば不満 | 不満 |
---|---|---|---|---|---|---|
35~44歳 | 741 | 16.4% | 44.6% | 30.1% | 6.0% | 3.0% |
45~54歳 | 632 | 16.8% | 44.6% | 29.2% | 6.5% | 2.8% |
一方、実際に転職をした人たちの満足度はどうでしょうか。
リクルート研究所が行った「全国就業実態パネル調査2023」によると、満足と答えた人は35~44歳までの正規雇用者では61.0%、45歳~54歳までの正規雇用者では61.5%であり、どちらかといえば不満であった、不満であったと答えた人は全体の10%ほどで、圧倒的に転職に満足している人が多いのです。
この結果を踏まえると、現状に不満を抱えている人は、勇気をもって挑戦することでより良い環境へと変わる可能性が高いといえるでしょう。
40代で転職に成功した人の特徴

40代での転職は20代30代と比べると難易度は上がるものの、成功している人も多くいます。
では、転職に成功している人たちにはどのような特徴あるのでしょうか。
以下では、40代で転職成功した人たちに見られる行動や考え方について具体的に解説します。
自己分析を徹底している
40代の転職活動は自分自身を深く知ることが非常に重要です。
自分のことを全て知っているつもりでも、実は隠れた強みやスキルを把握しきれていないケースも多々あります。
自己分析では、性格や過去の経験、仕事に対する姿勢を深く掘り下げていきましょう。
40代は社会経験が豊富であり、これまでの経験で培ったマネジメントスキルやコミュニケーション能力があるはずです。
これまでの職場で何を担当し、どのような成果を出したか、それによって身につけたスキルや強みを整理して転職活動に活かしていきましょう。
行動力がある
転職において待ちの姿勢では成功へ遠のくばかりです。
40代で転職に成功している人は積極的に情報を集め、応募、面接までのスパンが短い傾向にあります。
たとえ選考で落ちてしまっても、気持ちを切り替え、次のチャレンジにすぐに動けるのも、転職成功者の共通点です。
40代の転職では、慎重な準備はもちろん必要ですが、少しでも早く行動に移すことが成功への近道となります。
完璧な求人がくるまで待つのではなく、少しでも自分に合うかもしれないと感じたら一歩踏み出してみましょう。
業界や企業研究を入念に行っている
40代での転職活動では、業界の動向や企業の特徴を深く理解し、自分との相性を見極めることが非常に重要です。
業界や企業の分析不足の状態で転職すると、「思っていたのと違った…」というミスマッチにつながる恐れがあります。
特に、未経験業種に挑戦する場合は、その業界の特徴や求める人物像、基本的な業務知識を理解しておくと、面接での評価も大きく変わるでしょう。
また、「なぜこの業界に興味をもったのか」「この企業が良い理由」を明確にしておくと、より説得力のある志望動機につながります。
学び続ける姿勢がある
40代は豊富な社会経験を持つ一方で、それまでに培った知識や経験に頼りがちになることもあります。
しかし、変化の激しい現代社会では、これまでの経験だけでは通用しない場面も増えています。だからこそ、常に新しい知識やスキルを学び続ける姿勢が求められるのです。
転職に成功している40代の多くは、業務に必要な資格の取得や、業界ニュースのチェック、トレンドの転職方法など柔軟に取り入れ、知識やスキルを磨く努力をしています。
こうした姿勢は、成長意欲がある、変化に強いと企業から評価されやすく、採用の決め手となることも多いため学び続ける姿勢をアピールすることが大切です。
40代で転職に失敗した人の特徴

40代での転職は、キャリアの集大成ともいえる重要な決断です。
しかし、期待とは裏腹に「思っていたものと違った」「こんなはずではなかった」と感じ、失敗に終わってしまうケースも少なくありません。
ここでは、40代で転職に失敗した人に共通する特徴を紹介し、転職を成功へと導くための注意点をお伝えします。
前職より待遇が良いという理由のみで転職を決意
転職において、給与水準が高い企業や福利厚生の充実している企業は確かに魅力的です。
しかし、このような待遇の良さだけを理由に転職を決めるのは非常にリスクが高く、おすすめしません。
実際に、「給与は上がったけれど昇給がほとんどなく、定年退職まで年収がほぼ横ばいだった」や、「待遇だけに惹かれて入社したが、社風や仕事内容が合わず、逆にストレスが増した」といった声も聞かれます。
前述の通り、特に40代では再転職が容易ではないため、自分にとって働きやすい職場かどうかを見極めることが転職失敗を防ぐうえで極めて重要です。
前職の不満だけで転職を決めてしまった
「上司と合わなかった」
「希望していない部署に転勤を命じられた」
「残業が多かった」
こうした現職への不満が、転職を考えるきっかけになることは珍しくありません。
しかし、それだけを理由に転職を決めてしまうと、転職先で同じような不満が再発した場合、再びすぐに転職できるとは限りません。
転職の動機が現職の不満のみである場合、まずは現職で解決できる方法がないか、以下の例を参考に模索してみましょう。
「上司と合わなかった」→さらに上の上層部やホットラインなどで相談し、配属先変更の希望を出す
「希望していない部署に転勤を命じられた」→やむを得ない事情がない場合はとりあえず受け入れてみる。環境が変わることで視野が広がり、自己成長につながることも
「残業が多かった」→自分の作業効率を見直し、改善できるところがあれば試してみる
こうした方法を試みたうえで、それでも改善が見込めない場合に初めて転職を選択肢とするのが望ましい判断です。
感情に任せて転職を決断してしまうと、後悔しても元に戻ることはできません。冷静に自己分析を行い、慎重に判断することが重要です。
準備不足による企業とのミスマッチ
自己分析や企業研究といった準備が不十分のまま転職活動を始めてしまうと、入社後に「イメージと違った」と後悔し、ミスマッチが起こる可能性が高まります。
これを防ぐためには、自己分析では自分の強みや弱み、価値観、企業研究では、企業のホームページや採用サイト、四季報などで徹底的に情報収集を行うと良いでしょう。
特に40代では、即戦力としての期待が高いため、業務内容が自分に合っていないと早期離職につながるリスクも懸念されます。
企業研究では、単に業務内容だけでなく、業界の将来性、企業理念、組織体制、社風など多角的に調べることで、ミスマッチを防ぎ、自分に合った職場で長期的に活躍できる可能性が高まります。
周りの意見に流されて転職した
40代の転職で特に注意が必要なのは、「元同僚に転職を勧められたから」「家族に言われて」など、自分の意思以外の理由で転職を決めてしまうケースです。
転職を検討しているときは、他人の成功談や勧めに影響を受けて気持ちが揺らぐこともあるでしょう。
しかし、自分自身の希望や価値観に合わない職場に移ってしまうと、転職後に後悔するリスクが高まります。
転職は人生における重要な転機です。
周囲の意見を参考にすることも大切ですが、最終的には自分自身でしっかりと意思決定を行うことが何よりも重要です。
40代から未経験の職種に転職するには

40代で未経験の職種への転職は難しいと思われがちですが、年齢を重ねたからこそ活かせる強みや経験があることも事実です。
また、未経験職種の転職は無理ということではなく、業種や職種によってはむしろ転職しやすい企業も存在します。
ここでは、40代から異業種へ転職するためのポイントや転職しやすい業界について解説していきます。
未経験でも転職しやすい業界とは?
未経験を歓迎している業界には共通の特徴があります。
・慢性的な人手不足が続いている
・研修制度など教育体制が整っている
・資格や専門スキルが不要な職種が多い
以下で紹介する業界は、上記の特徴に当てはまる企業が多く、40代からでも比較的転職しやすい傾向があります。
ぜひ参考にしてください。
介護業界
高齢化社会により、慢性的に人手が不足しており、未経験でも積極的に採用されやすい業界です。
多くの企業で資格取得支援制度が整っており、介護職員からスタートして、経験を積むことで介護福祉士、ケアマネージャー、認定介護福祉士といったキャリアアップも可能です。
介護職で培ったコミュニケーション能力や観察力、判断力は、日常生活でも大いに役立ちます。
医療業界
医療事務や看護助手といった職種では、40代未経験でも採用されやすい傾向にあります。
また、通学と国家試験に合格する必要があるものの、40代から看護師を目指すことも可能です。
特に、子育てが一段落した後に、第二の人生として看護師へ挑戦する人も多く見られます。
保育業界
保育業界も深刻な人手不足が問題となっており、40代の保育士ニーズも高く、未経験でも転職しやすい業界です。
保育士として働くには国家資格が必須ですが、園によっては、無資格でも保育補助として勤務できる場合があります。
子育て経験を活かすことができ、これまでの人生経験がプラスに働くことも多いため、40代におすすめの業界です。
建設業界
建設業界は意欲と仕事に対する姿勢が評価されやすく、資格やスキルがなくても転職しやすい業界の一つです。
職種によっては体力が求められる場合もありますが、手に職を付けることができ、数年経験を積んで独立開業を目指すことも可能です。
「将来的に自分の会社を持ちたい」と考えている人には、建設業界は特におすすめです。
保険業界
人との関わりやコミュニケーション能力が重視され、社会人経験を活かした提案が求められる保険業界は40代からでも始めることが可能です。
保険業界は正社員の雇用だけでなく、業務委託契約も多いため、自由度の高い働き方が実現できます。
そのため、家庭と仕事のバランスがとりやすく、また、努力した分が収入に直結しやすい特徴もあります。
アピールすべき“ポータブルスキル”
40代で資格やスキルがない場合は、自分の過去の経験から培ったスキルをアピールしましょう。
このような業界を問わず活かせるスキルのことをポータブルスキルといいます。
ポータブルスキルにはコミュニケーション力やリーダーシップなどのスキルが含まれ、どの業界においても評価されるため、転職活動が有利に進めやすくなります。
・ポータブルスキルの代表的な例
・コミュニケーションスキル
・問題解決スキル
・チームワーク
・タイムマネジメント(計画力)
・プレゼンテーションスキル
・リーダーシップ
・柔軟性
・分析力
・接客対応力
・ストレスマネジメント
・自己管理(セルフマネジメント)
また、40代ならではの「落ち着き」や「信頼性」も併せてアピールすると、より説得力のある自己PRとなるでしょう。
40代に必要な“マネジメントスキル”
40代の転職では、年齢相応の指導力や管理能力などのマネジメント経験は必須といってもいいほど、求められるスキルです。
マネジメント経験がある人は、これまでの経験を整理し、転職活動における強みとしてアピールしましょう。
マネジメントの具体的な例は以下のとおりです。
・部長や課長としての管理経験
・部下の教育
・業務改善での実績
・目標設定や評価実績
一方、明確なマネジメント経験がない場合は、人をまとめた経験や、業務の効率化に取り組んだ経験があれば、マネジメント業務として評価されることがあるため、以下の例も参考にしながら管理能力の一種としてアピールすると良いでしょう。
・プロジェクトリーダーの経験
・スケジュール管理
・効率化を図るためのシステム開発
40代からでも失敗しにくい転職の進め方
40代は家庭や仕事の両立など時間的な制約が多く、いかに効率よく転職活動を進めるかが大きなポイントとなります。
そんな忙しい40代にとって、おすすめなのは求人サイトと転職エージェントを併用して、効率的に転職活動を進める方法です。
この2つのツールには、それぞれ異なる特徴があり、時間を有効に使いながら自分に合った転職先を見つけることが可能です。
項目 | 求人サイト | 転職エージェント |
求人探しの方法 | 自分で検索し、希望の求人に応募する | 担当者が求人を提案し、マッチングをサポート |
特徴 | 自分のペースで進められ、求人情報を幅広く比較できる | 応募書類の作成や面接対策、条件交渉などの手厚いサポートが受けられる |
サポートの範囲 | 自己管理で進める | プロのアドバイザーが相談から選考対策までサポート |
適している人 | 自主的に情報収集を行い、効率的に進めたい人 | プロに相談したい人や適職が分からずアドバイスが欲しい人 |
非公開求人へのアクセス | 基本的に掲載求人のみを閲覧可能 | 非公開求人の紹介を受けられる場合がある |
それぞれの特性を活かし、目的に合った方法を選ぶと良いでしょう。以下の活用方法を参考にしてみてください。
- 自分のペースで求人を検索し、多くの選択肢から比較検討する
- 条件検索を活用し、希望に合う仕事を効率的に見つける
- 情報更新が頻繁なので、定期的にチェックする
- 複数の求人サイトを併用することで、幅広い求人情報をカバーできる
求人サイトで効率的に転職活動を行う
求人サイトは、自分のペースで好きな時に情報収集ができるという点で、忙しい40代にとって非常に有効なツールです。
新着求人が毎日更新されるため、求人数が豊富であり、より多くの選択肢の中から希望に合った求人を見つけることができます。
まずは、希望する職種、勤務地、給与、勤務時間などの条件を整理し、設定しておきましょう。
これらを設定をしておくことで、無駄な検索を避け、自分の希望に近い求人に絞り込むことができます。
また、気になる求人が見つかったら、比較検討しやすいようにキープしておくといいでしょう。
求人ジャーナルネットでは、全国47都道府県ごとにトップページを設け、職種や地域、雇用形態などの詳細な条件で、希望にあった求人を簡単に検索することができます。
求人ジャーナルネットで自分のスキルや希望にあった求人を見つけてみましょう。
転職エージェントに自分に合う企業を探してもらう
転職エージェントを活用することで、自分では探しきれなかった企業に出会える可能性が広がります。
キャリアアドバイザーに希望条件や経験を伝えることで、自分のスキルや経験に合った企業を提案してもらえるのが転職エージェントの大きなメリットです。
なかには、あまり目立たないけれど実は働きやすい優良企業を紹介されることもあります。
特に、転職の経験がほとんどない方は「即戦力としてのアピール方法」や「希望条件に合った求人の選び方」に悩むことが多いため、キャリアアドバイザーの専門的なアドバイスを受けることができる転職エージェントをおすすめします。
転職エージェントの利用が初めての方向けに、以下に利用の流れをまとめました。
利用の流れ
まずは転職エージェントへ登録しましょう。
申し込みが完了すると、担当エージェントよりメールにてレジュメ作成のURLが届きます。
レジュメとは、経歴を記入するフォーマットのことです。
記入したレジュメを基に、担当エージェントよりスキルや希望にあった求人情報を紹介します。
自分の適職が分からない場合は、個別のキャリアアドバイスも行います。
応募したい企業が見つかったら、担当エージェントが転職希望者と企業のスケジュール調整を行い、面接の日程を決定します。
面接終了後、採用の可否を担当エージェントよりご連絡します。
雇用契約まで転職エージェントでサポートします。
不安なこと、不明な点があるときは担当エージェントに相談すると良いでしょう。
40代の転職で、エージェントをあまり利用したことがない方におすすめしたいのが、求人ジャーナル転職エージェントです。
1985年創業の求人老舗企業が運営する転職エージェントで、経験豊富なキャリアアドバイザーが、求職者一人ひとりに合った企業や職種を紹介し、転職活動をしっかりサポートします。
転職エージェントのサポートに申し込むと、非公開求人を含めたすべての求人から最適な企業の求人案件を担当スタッフが紹介します。
利用料はかからず、完全無料なので、ぜひ積極的に活用してみてください。
40代転職をしたほうがいいケース

40代は長いキャリア人生の中でも特に重要な年代であり、転職の決断が大きな転機にもなります。
安定を求めたい気持ちがある一方で、このままでいいのだろうかと不安を抱える人も多いでしょう。
ここでは、そのような人に向けて、転職を前向きに検討すべきケースを具体的に紹介します。
心身共に限界を感じている
日々の仕事で、「疲れているのに仕事のことを考えると眠れなくなる」「出勤を考えると憂鬱になり、身体が動かない」といった症状が続く場合、心身の疲労が限界に達しているサインかもしれません。
たとえば、以下のような症状がある場合も注意が必要です。
・仕事への意欲が沸かない
・休みの日も仕事のことを考えてしまう
・日曜日の夜になると次の日の仕事のことで頭がいっぱいになり、憂鬱になる
・食欲や睡眠に変化がある
・以前は楽しめていたことが楽しめない
・誰かと話すのも億劫に感じる
特に、40代以降は、男女問わず更年期に伴う心身の不調が現れやすくなるため、症状が強い場合は無理をせず、医療機関への受診も視野に入れましょう。
もし、環境を変えることで症状が落ち着くようであれば、転職を考えることを検討しても良いでしょう。
個人や会社の成長機会が完全に失われている
ここで働き続けても、これ以上の成長は見込めないと感じるなら、転職を検討すべきタイミングかもしれません。
例えば、以下のようなケースに該当するときです。
・業務内容が何年も変わっていない
・新しい挑戦の機会がない
・この人に学びたいと思うような上司や先輩がいない
・自分の意見が全く尊重されない
このようなときは、主観と客観の両方の視点から、今の自分を見つめ直してみましょう。
「5年前と比べて自分は成長しているか」「この会社で3年後、自分はどうなっているか」を自問自答してみてください。
明確な成長を感じられない、将来への希望が持てない場合は、第三者から見ても「今の環境ではキャリアアップが難しい」と判断できる場合が多いでしょう。
そのようなときには、転職を前向きに検討すべきタイミングです。
将来を見据えた前向きな決断
明確な目標があり、転職が将来を見据えた前向きな決断であるならば、年齢に関係なく検討すべきタイミングといえるでしょう。
40代での転職は大きな決断ではありますが、これまでの人生を一度立ち止まって振り返り、自分のキャリアを再確認できる貴重な機会です。
今まで築いてきた人間関係や経験値を活かせる職場であれば、転職によってさらに充実した人生へとつながる可能性もあります。
焦らず、着実に現状と向き合うことで自分にとって本当に必要な選択肢が見えてくるはずです。
40代転職はやめたほうがいいケース

40代の転職は計画を立てて慎重に行動することが成功の秘訣です。
勢いだけで動いてしまうと後悔することも多いため注意しましょう。
ここでは、転職を見送ったほうがいいケースについて解説します。
明確な目的や計画がないままの転職
「今の仕事に何となく不満を感じている」、「これといった理由はないが辞めたい」といった漠然な気持ちだけで転職を決断するのは非常にリスクの高い行動です。
やりたいことが特になく、刺激がない日々を「つまらない」と感じる理由のみで転職をしてしまうと、次の職場でも同じ問題が繰り返される可能性があります。
そのため、まずは、現職のどこに不満を感じているのか、何を求めているのかを整理し、目的と行動が伴っているか確認することが必要です。
現職でまだ学べる・得られることがある場合
もし、現在の職場でまだ習得できていないスキルがある、尊敬できる上司や先輩がいて学びが多い、新しい挑戦ができる環境であるといった感覚が少しでもあるのなら、転職は一度立ち止まって検討したほうがいいかもしれません。
現職で得られるものがあるのなら、今いる場所で最大限の成長を目指すことも立派な選択です。
「もう何をしても成長できる見込みがない」、「今後の見通しが立たず、会社の将来性も不透明」と感じたときこそが本当の転職のタイミングといえるでしょう。
転職しても本質的な問題は解決しないとき
職場の人間関係のトラブルや評価されないことへの不満、業務量の多さなどを理由に転職を考える人は少なくありません。
しかし、その原因が自分の受け止め方や過度な承認欲求によるものである場合は、環境を変えても根本的な問題は解決しないでしょう。
たとえば、
・上司との摩擦が自分の期待と現実のズレから生じている場合
・必要以上に他者からの承認を求めてしまい、不満を募らせている場合
このようなケースでは、職場を変えても同じ問題に直面する可能性があります。
転職の前に、自分の内面になる問題を整理し、必要であれば信頼できる人やキャリアコンサルタントなどの専門機関に相談してみることをおすすめします。
前向きに転職活動を行うための気持ちの整理術

40代の転職には期待と同時に不安が伴うものです。
しかし、自分の気持ちに向き合い、環境を整えることで、転職活動はより前向きなものとなります。
ここでは、気持ちを整えて、着実に行動を進めるための実践的な方法をご紹介します。
現職を続けながら転職活動を行う
転職活動に起こりがちなのが、今すぐ現職をやめたいという衝動です。
しかし、冷静かつ着実に転職活動を進めるためには、収入源の確保は必要であり、精神的にも経済的にも安定し、余裕を持って転職先を選ぶことができます。
人によっては現職を退職することで失業手当を受給できることもありますが、受給期間は限られており、内定がなかなか決まらないと焦りから判断ミスをする可能性もあります。
そのため、40代の転職では、現職を続けながら転職活動を進めることが、前向きに取り組むための重要なポイントです。
「40代だから」と思い込みすぎない
「40代では転職市場で相手にされないのではないか」と悲観的に考える人もいますが、それは必ずしも正しいとはいえません。
企業によっては、家庭環境が安定していることや長年の業務経験に基づく判断力、コミュニケーション能力を高く評価するケースも多くあります。
40代だからこそ、これまでの経験を活かしどのような貢献ができるかを前向きにアピールすることが選考通過の鍵となるでしょう。
不安との向き合い方・心の整え方
転職活動中はどんな人でも不安や迷いを抱えるのは自然なことです。
人間が不安を感じるのは「生きたい」という本能に根ざしており、転職活動に不安を感じるのは「内定を勝ち取りたい」という前向きな欲求があるからこそです。
悲観的な考えにとらわれると不安はますます膨らみ、具体的な対策をとるのが難しくなるため、不安が小さいうちに対処しましょう。
不安を少しでも取り除くには、転職活動を成功させるための具体的な行動をとることが効果的です。
・ 求人サイトで求人を探し、興味があるものに応募する
・ 転職エージェントに紹介された異業種企業の話を聞きに行ってみる
・ 転職フェアに直接足を運んでみる
・ キャリアコンサルタントに相談し、自分を客観視する
このほか、運動や読書、ハーブティーなどで心を落ち着ける方法も有効です。
自分に合った気持ちの整理方法を見つけ、実践してみてください。
キャリアカウンセラーに相談する
転職活動をどのように進めればいいか分からない、自己分析の方法が分からないと感じたときは、キャリアカウンセラーやコーチングなどの専門機関に相談するのも一つの選択肢です。
キャリアカウンセラーとキャリアコーチングには以下のような違いがあります。
・キャリアカウンセラー…過去の問題や感情を整理し、本来の自分を取り戻すことを目的とする
・キャリアコーチング…本人の思いや考えを整理し、心から望んでいる目標に気づき、実現に向けて自発的に行動・成長を促すことを目的とする
相談内容に応じて、「過去の問題解決を目指すのか」「目標達成に向けたサポートを求めるのか」を明確にし、適切な支援を受けるとよいでしょう。
プロの視点からアドバイスを受けることで、自分では気づかなかった可能性や新たな方向性が見えてくることもあり、次の行動に自信を持って踏み出すことができます。
40代転職に関するよくある質問

40代から転職を考えるとき、年齢に対する不安や転職活動期間、進め方など多くの疑問が浮かぶことでしょう。
ここでは、40代の転職希望者に多いよくある質問についてお答えしていきます。
40代での転職は可能?

40代での転職は可能ですか?

はい、40代でも転職は十分に可能です。
近年では、企業が求める人物像も多様化しており、年齢にとらわれない「即戦力」や「安定した社会人スキル」を持つ人材へのニーズが高まっています。
特に40代は、人生経験や職場での実務経験が豊富であり、組織内でリーダーシップやマネジメント力を発揮できる世代と見なされ、評価されることがよくあります。
また、「未経験歓迎」の業界も一定数存在しており、介護・医療・建設・保険などでは人材不足から、年齢に関係なく前向きな意欲を持つ人材を歓迎する傾向もあります。
重要なのは、年齢をマイナスに捉えるのではなく、40代ならではの強みを活かし、前向きな姿勢で転職活動を行うことです。
転職活動はどれくらいの期間かかる?

40代での転職活動はどれくらいの期間がかかりますか?

一般的に、40代の転職活動には3〜6ヵ月程度を見込んで計画を立てるのが理想的です。
この期間は、求人の選定、履歴書・職務経歴書の準備、面接対策、内定後の退職交渉や引き継ぎなど、多くの過程を含んでいます。また、40代では即戦力を期待されることが多いため、自分の経験をしっかり棚卸しし、応募先の企業研究を丁寧に行う必要があります。
特に、現職に在籍しながら転職活動を行う場合は、無理のないスケジュール管理を行うことが成功のポイントです。
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40代の転職は簡単ではありませんが、自己分析や準備をしっかり行えば十分に成功が可能です。
年齢をマイナスに捉えるのではなく、これまでの経験を武器に前向きに挑戦することが重要です。
自分に合った働き方を見つけるために、冷静に計画を立てて行動しましょう。
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・厚生労働省『関東市場圏有効求人・有効求職年齢別バランスシート(一般常用)』
・厚生労働省『令和5年雇用動向調査結果の概況』
・厚生労働省『年齢階級別転職入職率』
・リクルート研究所『全国就業実態パネル調査2024』
・リクルート研究所『全国就業実態パネル調査2023』