保険営業とは、お客様に生命保険や医療保険などの商品を提案し、契約につなげる仕事です。
成果が収入に直結するため、頑張り次第で高収入も目指せるほか、柔軟な働き方ができることから子育てとの両立がしやすい点も魅力となります。
とはいえ、「保険営業って大変そう…」「未経験でもできるの?」と不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、保険営業の具体的な仕事内容ややりがい、大変なこと、そしてどんな人に向いているかを詳しく解説します。
未経験からチャレンジする方向けに働き方の実情や転職のポイントも紹介していますので、「ちょっと気になる…」という方はぜひ最後まで読んでみてください。
保険営業とは

保険営業とは、個人または法人に対して保険商品を提案し、契約を通じて顧客のリスクに備えるサポートを行う仕事です。
単なる商品の売り込みだけでなく、顧客のライフプランや将来のリスクを考慮しながら、顧客ニーズに合った商品を提案することが求められます。
その他にも、生活状況の変化に応じてプランの見直しや更新の案内など長期的なサポートも行います。
そのため、顧客との関係構築は非常に重要になります。
保険営業のスタイルや働き方は、所属する会社によって異なるため、自分に合った環境を見極めることが重要です。
保険会社の種類

保険営業を行う企業は、大きく「生命保険会社」と「損害保険会社」に分類されます。
生命保険会社では、死亡保険・医療保険・がん保険など、主に人の生死や病気・けがに備える保険商品を取り扱います。営業スタイルとしては、個人宅への訪問やセミナー開催、知人紹介による営業など、人と深く関わる場面が多いのが特徴です。
一方、損害保険会社では、自動車保険・火災保険・旅行保険など、物や事故に関する損害を補償する商品を扱います。損保営業は個人客だけでなく、法人の顧客も多く、代理店との関係構築や事故対応のフォローなどが主な業務になります。
このように、同じ「保険営業」という職種でも、扱う商品やターゲット、営業手法が異なるため、自分の適性に合った分野を選ぶことがカギになります。
「国内系」と「外資系」保険会社の違い
保険会社には「国内系」と「外資系」がありますが、営業スタイルや給与体系などに違いがあります。
国内保険会社は、複数の保険商品がパッケージ化されていることが多く、顧客のライフプランに応じて特約を付帯していくスタイルが主流です。
給与体系は企業によって異なりますが、固定給+インセンティブの形をとるケースが多く見受けられます。
一方、外資系保険会社は保険商品を一つひとつ単品で販売するスタイルが特徴で、顧客のニーズに合わせて、オーダーメイド型の商品提案を行うことが求められます。
給与体系については、固定給がない完全歩合制を採用している企業が多く、成果次第では高収入も目指せるでしょう。
「訪問型」「来店型」の違いとは
保険業は、前述の種類のほかにも営業形態や営業手法に大きな違いがあります。
なかでも、代表的なのが「訪問型」「来店型」の2種類です。
どちらも保険商品の提案・販売をするという目的は同じですが、以下のような違いがあります。
「訪問型」の保険営業は外交員とも呼ばれ、個人宅や企業へ自ら足を運んで保険商品を提案します。
一方、「来店型」の保険営業は、ショッピングモールや路面などに店舗を構えている「保険ショップ」での勤務です。
顧客の方から来店するスタイルのため、自ら営業をすることはほとんどなく、来店を待つ反響営業が中心になります。
このように、営業形態によって営業手法が異なるため、自分に合った企業を見極めることが長く活躍するためのポイントとなるでしょう。
国内の生命保険会社に女性が多い理由
国内の保険会社のうち、特に生命保険会社の営業職の女性の比率が高く、日本の生命保険営業といえば生保レディと呼ばれるほど従事している比率が高いことが特徴です。
これには、いくつかの理由があります。
まず、柔軟な働き方が実現しやすいという点が挙げられます。
たとえば、子育て中の女性でも時短勤務や訪問時間の調整など、自分のライフスタイルに合わせた働き方がしやすい職場が多く、育児との両立を実現しやすい環境が整っているのです。
また、対人スキルや共感力が活かしやすいことも、女性が多く活躍している理由の一つです。
親しみやすさや傾聴力といった女性の特性が、営業活動において強みとなるケースが多く見られます。
保険営業の平均給与・年収

一般的な営業職の給与について、当社「求人ジャーナルネット給与サーチ」「求人ジャーナルネット職種一覧表」に基づいて紹介します。
【一般的な営業職の平均給与】
平均月収:237,949円
平均年収:359.5万円
※月収は、賞与などを含まない金額です。
※月収は2025年6月9日現在の金額です。
※年収は、平均月収をもとに賞与等を加味して算出しております。
保険営業の平均給与は、勤務先の会社の種類や営業スタイル、成果報酬の有無によって大きく異なります。
新規契約の件数や保険の内容によって報酬が増え、実績次第で収入が大きく変動することも特徴の一つでしょう。
さらに、厚生労働省の「job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」によると、経験年数によって変動することも分かっています。
経験年数 | 月給(支給額) |
---|---|
経験0年 | 23.2万円 |
経験1~4年 | 25.59万円 |
経験5~9年 | 30.83万円 |
経験10年~14年 | 39.59万円 |
経験15年以上 | 44.04万円 |
経験年数0年と15年の給与支給額では約2倍もの差があることが分かります。
さらに、収入構造は、国内系と外資系の違いによっても異なります。
国内保険会社では固定給に加えてインセンティブがつくケースが多く、一方、外資系保険会社では完全歩合制を採用しているケースも多いです。
保険営業の特徴として、入社してから一定期間は基本給を支給し、数年後に基本給が下がったり、完全歩合に移行したりするケースがあるので、給与体系は入社前によく確認することが大切です。
保険業界では成果が出なければ収入が低くなる可能性もあるため、特に、家庭を持つ人は将来的な収支の見通しを立てておくようにしましょう。
保険営業の業務内容

保険営業の仕事は、「保険商品を売る」ことだけにとどまらず、顧客との信頼関係構築から契約後のフォローまで、長期的に寄り添うサポート型営業であることが大きな特徴です。
具体的な業務は以下のとおりです。
・保険の提案や契約
・プランの見直し、更新の案内
・保険金請求などのアフターフォロー
・新商品への乗り換え案内
・資金計画のアドバイス
以下では、主な業務の流れや1日のタイムスケジュールを具体的に紹介します。
主な業務の流れ
以下のような流れで保険商品を顧客へ販売します。ニーズを的確に把握し、顧客の要望に合った商品を販売することが求められます。
訪問営業、電話、紹介、イベント・セミナー開催、SNSなどを通じて新たな顧客を探します。最近ではネットを活用した集客も増えており、個人の営業スタイルに幅が出てきています。
顧客の家族構成、ライフプラン、収入・支出のバランス、将来の不安などを丁寧に聞き取り、保険で備えるべきリスクを洗い出します。ここでの信頼構築が、提案の成否を分ける重要なポイントになります。
聞き取った情報をもとに、最適な保険商品を複数提案します。商品知識だけでなく、「なぜこの保険が必要か」納得感をもって説明する提案力が問われます。
顧客が商品に納得したら、契約書類の作成や保険会社への申請などを行います。ミスのない正確な事務処理が求められる場面です。
契約後も定期的な連絡・訪問を行い、顧客の状況変化(結婚・出産・転職など)に応じて保障内容を見直す提案を行います。事故や入院などがあった際の保険金請求のサポートも重要な業務です。
1日のタイムスケジュール
保険営業の1日のタイムスケジュールは、会社や個人の営業スタイルにより変動はありますが、外回りの活動が中心です。
保険営業の1日のタイムスケジュール例
時間帯 | 内容 |
9:00〜9:30 | 朝礼・メールチェック・スケジュール確認 |
9:30〜10:30 | 新商品の研修 |
10:30〜12:30 | 顧客訪問(既存フォローや新規提案) |
12:00〜13:00 | 昼食・移動 |
13:00〜14:30 | 飛び込み訪問 |
14:30〜16:00 | 顧客面談(契約手続きや説明) |
16:00〜17:00 | 保険金請求の対応 |
17:00〜18:00 | 事務処理・社内ミーティング・日報作成 |
18:00 | 帰宅 |
保険営業は、自分の裁量でスケジュールを組み立てやすく、家庭との両立も図れる点が大きなメリットといえるでしょう。
雇用形態が業務委託の場合は、さらに自由度の高い働き方も実現可能です。
保険営業に向いている人

保険営業は、自分の行動が成果や収入に直結する仕事です。
そのため、自分の性格や特性がこの仕事に合っているかどうかが、活躍できるかどうかの大きなカギとなります。
ここでは、保険営業に向いている人の特徴を5つ紹介します。
人と話すのが好きな人
保険営業は「人と信頼関係を築く仕事」です。
顧客と良好な関係を築くためには、積極的に会話し、相手を知る努力が極めて重要です。
「この人と話すと安心する」「相談しやすい」と思ってもらえれば、自然とお客様から信頼を得ることができます。
何気ない雑談の中に、将来のニーズや契約のヒントが隠れていることも多く、雑談力が結果につながるのもこの仕事の特徴です。
ただ単に雑談をするのではなく、常にアンテナを張りながら会話をすることが成功の鍵となるでしょう。
コツコツ努力できる人
保険営業の成果は、すぐに表れるものではありません。
訪問活動、フォロー、資料作成など、地道な努力の積み重ねが信頼を築き、契約に結びついていきます。
たとえば、入社して最初の3か月間はまったく成果が出せず、しかし、何度も足を運ぶことで、あなたの真面目さに心を動かされたと顧客から評価され、徐々に契約数が増えっていたという事例もあります。
すぐに結果がでなくても焦らず、着実に進めていくことが成功への近道です。
保険営業は経験を積むにつれて顧客が増加していくため、最初の数か月間は種まきだと思い、営業活動を行うと良いでしょう。
華やかに見える営業の裏には、見えないところでのコツコツとした努力が必要不可欠です。日々の積み重ねを大切にできる人は、長期的に成果を出しやすい傾向にあります。
忍耐力がある人
前述のとおり、どれだけ頑張っても、すぐに契約につながるとは限りません。
ときには門前払いされたり、連絡が途絶えたりすることもあるでしょう。
しかし、結果が出ない時こそ耐える力も必要です。
そうした時期でも諦めずに行動し続けられる人は、やがて信頼を積み重ね、大きな成果を手にするチャンスが巡ってくるでしょう。
行動力がある人
保険営業では、自ら動くことが成果につながりやすくなります。
見込み客へのアプローチ、提案資料の作成、フォローの連絡など、自分の裁量で動く場面が多いため、受け身ではなく能動的に動ける人に向いている仕事といえます。
「とりあえずやってみる」「まず会って話してみよう」と思えるタイプの人は、営業のチャンスをどんどん広げることができるでしょう。
稼ぎたい気持ちが強い人
保険営業の最大の魅力は、努力と成果が収入にダイレクトに反映される点です。
特に、インセンティブや完全歩合の制度を採用している企業では、契約数が増えるとおのずと年収も上がっていきます。
「目標年収を達成したい」「ライフスタイルをもっと豊かにしたい」といった明確な動機がある人は、高いモチベーションを保ちながら働くことができるでしょう。
また、保険営業は将来的に独立することも可能で、保険会社と代理店契約し、開業する人も多く見られます。
保険営業に必要な資格とは

保険営業の仕事に就くにあたって、必ずしも入社前から資格を持っている必要はありません。
多くの企業では、入社後の研修期間中に必須資格である募集人やその他資格取得を支援してくれます。
ここでは、保険営業において必須・有利とされる資格を2つ紹介します。
【必須資格】募集人資格
保険営業として活動するためには、「保険募集人資格」の取得が必須です。
保険募集人の資格がないと顧客に保険商品を販売することができません。
これは、お客様に保険商品を販売するために法律で定められた必須資格で、以下のように種類が分かれています。
- 生命保険を扱う場合:生命保険募集人資格
- 損害保険を扱う場合:損害保険募集人資格
どちらの資格も、入社後に研修を受けてから試験を受けるのが一般的で、難易度は比較的易しめであるとされています。
試験はオンライン形式で、選択式の問題が中心です。
学習にかかる時間も数週間程度で済むことが多く、保険業界未経験者でも安心して取り組めます。
企業によっては、生命・損害どちらも取得を求められることがあるため、入社前に確認しましょう。
ファイナンシャルプランナー
「ファイナンシャルプランナー(FP)」の資格は、取得は任意ですが、保険営業にとって非常に役立つスキルです。
ファイナンシャルプランナーを取得すると、以下のようなメリットが期待できます。
- ライフプラン設計や家計改善の相談に応じやすくなる
- 顧客からの信頼度が高まる
- 保険以外の金融知識も備えられるため、提案の幅が広がる
特に、保険と住宅ローン、相続、老後資金などを総合的に考える提案を行う際に、FP資格の知識があると強みになります。
ファイナンシャルプランナーには国家資格の「FP技能士(2級・3級)」や、民間資格の「AFP」「CFP」などがあります。
3級であれば1~3ヵ月程度あれば独学でも取得可能で、比較的取り組みやすい資格といえるでしょう。
保険営業としてスキルアップを目指す方にとって、非常に有効で活用できる資格です。
保険営業に必要なスキル

保険営業は、お客様のライフステージに寄り添い、最適な選択を一緒に考える役割を担います。
営業トークのうまさだけではなく、信頼関係を築くためのスキルが欠かせません。
ここでは、保険営業に欠かせない代表的なスキルを4つご紹介します。
傾聴力
まず重要なのが「傾聴力」です。
これは、お客様の話にしっかりと耳を傾け、背景や気持ちをくみ取る力を意味します。
保険は、お金・健康・家族といった顧客自身の深い話題に関わるため、信頼関係がなければ本音を引き出すことができません。
「この人なら安心して相談できる」と思ってもらうためにも、以下の姿勢を意識してみましょう。
・遮らずに聞く
・相づちを打つ
・共感する
このような基本的な傾聴姿勢は、会話をする上で大変重要であり、信頼を得るためにも欠かせないスキルです。
提案力
保険営業は、お客様の悩みや要望を丁寧に聞き取ったうえで、ニーズに合った保険商品を選び、分かりやすく提案できる力が必要です。
また、専門用語を使わずに、顧客にとって必要な情報をわかりやすい言葉を使って説明をするのも提案力の一部といえます。
ここで大切なのは、無理に高額な商品を勧めたり、ニーズに合っていない商品を押しつけたりしないことです。
お客様にとって本当に必要なものを、納得感を持って選んでもらう提案ができる人は、長く信頼される営業になります。
クロージング力
どれだけ話を聞き、良い提案をしても、最終的に保険商品の契約へとつなげられなければ成果にはなりません。
そこで必要なのが「クロージング力」です。
クロージング力とは、顧客に契約してもらうための最終段階の働きかけことで、営業職において非常に重要なスキルです。
お客様の不安や疑問を丁寧に解消したうえで、「それならお願いしようかな」と思ってもらえるような一押しができるかどうかがポイントになります。
無理に押すのではなく、自然な流れで契約に導くには、経験を積み重ねていくことが大切です。
クロージング力は業務を通して身につくものなので、現段階でクロージング力が備わっていなくても心配する必要はありません。
業務を通して身につけていきましょう。
記憶力
意外に思われるかもしれませんが、保険営業において「記憶力」も重要なスキルのひとつです。
たとえば、顧客の名前やご家族の構成、以前話していた悩みなどをきちんと覚えていると、それだけで「自分のことをちゃんと気にかけてくれている」「自分のことを覚えてくれている」といった好印象を与えることができます。
記憶力を鍛えるには、ワーキングメモリを活かすトレーニングを行うと良いでしょう。
仕事をしながらワーキングメモリを鍛えるには、以下の方法が効果的です。
- 一度聞いた情報をすぐにメモする
- 顔と名前をセットで覚える
- ストーリーにして記憶する
また、複数の業務を同時にこなすマルチタスクもワーキングメモリの向上に役立つとされています。
日頃から意識して記憶力を鍛えておくことで、業務の中で大いに役立てることができるでしょう。
保険営業が未経験でもスタートしやすい理由

「営業は経験者しかできないのでは?」「保険の知識がないと難しそう」保険営業に対してそんなイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし実際は、未経験からスタートして活躍している人が多い職種です。
その理由は、教育体制や採用基準にあります。
ここでは、保険営業が未経験でも挑戦しやすい3つの理由をご紹介します。
新人育成に力を入れている
保険業界は、多くの企業が未経験者を前提とした教育体制を整えています。
特に大手の保険会社では、座学による研修・ロールプレイング・同行営業などを組み合わせた手厚い研修制度が充実しています。
商品知識や提案の仕方はもちろん、話し方やマナー、契約時の手続きなどもイチから学べるカリキュラムが用意されていることが多く、未経験でも安心スタートできる環境が整っています。
また、定期的なフォローアップや先輩社員とのメンタリング制度を取り入れている企業もあり、「一人で悩まずに相談できる環境」が整っていることも魅力です。
特定の資格を求められることが少ない
保険営業は、特定の資格を持ち合わせていなくても始めることが可能です。
もちろん、業務には前述の「保険募集人資格」などが必要になりますが、これらは入社後に会社のサポートを受けながら取得できるケースがほとんどで、未経験者でも無理なく資格取得を目指せる仕組みが整っています。
そのため、「資格がないから無理かも…」と不安に思う必要はありません。
実際に、元・飲食店スタッフや事務職など、まったく異なる職種から転職して活躍している人も多数います。
経験や学歴が不問である場合が多い
保険営業では、「営業経験」「学歴」よりも人柄や意欲、コミュニケーション力が重視される傾向があります。
求人情報を見ても「未経験歓迎」「学歴不問」といった記載が多く、特に個人向け営業の場合は、お客様との信頼関係が最も重要なため、相手に寄り添う姿勢や、誠実に話を聞けるかどうかが評価されます。
そのため、「自分には特別なスキルがない」と感じている人でも、前向きな気持ちと成長意欲があれば、十分に活躍のチャンスがあるといえるでしょう。
保険営業のやりがい

保険営業は「ノルマが大変そう」「成果が出にくい」といったイメージを持たれがちですが、実は努力が目に見えるかたちで返ってくる、やりがいのある仕事でもあります。
ここでは、保険営業で多くの人が感じている“やりがい”について、3つの視点から紹介します。
成果が収入に反映される
保険営業の最大の魅力の一つが、成果がダイレクトに収入に反映されることです。
基本給に加えてインセンティブ(歩合給)が支給される仕組みが一般的で、がんばった分だけ収入アップにつながります。
中には、年間で1,000万円以上を稼ぐトップ営業職の人もいます。
さらに、将来的に独立し、代理店経営を目指すことも可能です。
自分の裁量で働ける自由度の高い働き方を手に入れることができるのも、大きなやりがいのひとつといえるでしょう。
人の人生に寄り添える
保険は、人生における万が一の事態や将来の安心をサポートするものです。
そのため、お客様の人生や家族構成、将来設計まで深く関わることが多くなります。
たとえば、結婚・出産・マイホーム購入・老後設計など、ライフイベントの節目に寄り添いながら「あなたに相談してよかった」と言ってもらえる場面は、やりがいや誇りを感じられる瞬間です。
単なる「商品販売」ではなく、人の人生を支える存在になれることは、保険営業ならではの大きなやりがいであるといえるでしょう。
紹介でさまざまな人脈が形成できる
お客様の中でいい記憶として残ることができれば、次のチャンスにつながることが多いのが保険営業の特徴です。
たとえば「この人にお願いすれば安心」と思ってもらえれば、お客様のご家族やご友人を紹介してもらえることも珍しくありません。
こうした紹介を通じて、さまざまな業界・世代の人とのつながりが生まれ、営業活動の幅が広がっていきます。
信頼を積み重ねていくことで、単なる顧客との関係ではなく、長く付き合えるパートナーのような存在になっていくでしょう。
保険営業はやめとけ・きついといわれる理由

保険営業にはやりがいや魅力も多くありますが、その一方で「きつい」「やめとけ」といった声があるのも事実です。
ここでは、そのように言われる理由を3つ紹介します。
ノルマがある
保険営業の多くは、売上目標(ノルマ)が設定されているのが一般的です。
新規契約件数や保険料の総額など、数字で評価されるため、プレッシャーを感じる場面も少なくありません。
とくに、保険商品は毎月保険料がかかり、ライフプランにも関わるため、簡単に売れるものではなく、根気強く営業を続ける必要があります。
「人と話すのは好きだけど、数字で追われるのは苦手…」という人にとっては、ストレスを感じやすくなるかもしれません。
保険営業はすぐに成果が出る仕事ではないことを理解し、根気強く続けられるメンタルを持つことが求められます。
残業や休日出勤がある
保険営業は、お客様に合わせたスケジュールで動くことが多く、平日の日中だけで仕事が完結しないケースも珍しくありません。
特に、事故などの緊急対応が必要な場合は、休日や時間外にお客様から連絡が入ることもあり、迅速な対応が求められることがあります。
その他にも、会社勤めの顧客に対応するために平日夜や土日にアポイントを取る必要が出てくることもあるでしょう。
保険営業は成果主義のため、このような時間外の対応をしなくてはならないケースも見受けられます。
また、人によっては営業先を広げるために、異業種交流会や経営者の集まりなどに自主的に参加することもあります。
柔軟な働き方が求められる反面、プライベートとのバランスが取りづらいと感じる人もいるかもしれません。
収入が安定しにくい
保険営業では、成果に応じた歩合給(インセンティブ)制度を採用している企業が多く、収入の波が激しいことがあります。
契約件数が伸びれば高収入が期待できますが、思うように成果が出ない月は収入が減る可能性もあるため、安定を重視する人にとっては不安材料となるかもしれません。
以前は、保険会社から販売委託を受けた保険代理店は、雇用関係のない委託型募集人に販売行為をさせる「再委託」が多く見られましたが、現在は保険代理店の保険販売行為に関して、正社員や契約社員といった雇用契約を締結した者にしか行わせることができません。
そのため、以前に比べると安定性が向上するようにはなったものの、高収入を得るにはやはり一定の成果が求められるのが現実です。
保険営業で働くメリット

保険営業というと「ノルマが厳しい」「収入が不安定」といったイメージが先行しがちですが、実際には働き方の自由度が高く、女性の活躍も目立つ職種です。
ここでは、保険営業で働くことで得られる2つの主なメリットを紹介します。
自由度の高い働き方が実現できる場合がある
保険営業の仕事は、会社によっては直行直帰やフレックスタイム制度が導入されているケースも多くあります。
たとえば、
- 朝一番にお客様宅を訪問して、そのまま直帰
- 午後にまとめてアポイントを入れて午前中は自宅で資料作成
- 家族行事に合わせて、仕事の時間帯を柔軟に調整
といったように、自分の裁量でスケジュールを組むことが可能な場合もあります。
このような柔軟な働き方は、子育て中の方やプライベートも大切にしたい方にとって大きな魅力です。
もちろん、成果が求められる仕事ではありますが、時間の使い方をコントロールできることは、保険営業ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
「えるぼし認定」の企業が多い
近年では、女性が働きやすい環境を整備している保険会社も増えており、厚生労働省が定める「えるぼし認定」を取得している企業も多く存在します。
「えるぼし認定」とは、女性活躍推進法に基づき、一般事業主行動計画の策定・届出等を行った事業主のうち、女性の活 躍推進に関する取組の実施状況が優良である等の一定の要件を満たした事業主に与えられる厚生労働省の認定です。
認定基準は、以下の5つの項目に分かれており、満たした数に応じて1~3段階のグレードに分類されます。
- 採用
- 継続就業
- 労働時間など働き方
- 管理職比率
- 多彩なキャリアコース
この制度を活用している企業では、働きやすい環境が整っているため、長期的なキャリア形成を考えるうえでも安心です。
さらに、えるぼし認定を受けた企業のうち、女性の活躍推進に関する取組の実施状況が特に優良である企業にはプラチナえるぼしが与えられています。
女性が活躍している企業の目安になるため、えるぼし認定を受けているかも、応募時に併せてチェックするといいでしょう。
特に生命保険会社では、女性営業職の割合が高く、えるぼし認定企業も多数存在します。
産休・育休制度や時短勤務などを活用する企業も多くあり、ライフステージが変わっても長く働き続けることが可能です。
また、ロールモデルとなる先輩女性も多いため、キャリアのイメージがしやすいことも保険営業の魅力のひとつです。
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保険営業は成果次第で高収入が目指せる一方、安定性や継続的な努力も求められる仕事です。
営業スタイルや勤務先によって働き方が大きく異なるため、自分に合った環境を見極めることが大切です。
求人ジャーナルネットでは、地域密着型の総合求人サイトとして、保険営業を含む豊富な求人情報に加え、こだわり条件での検索や転職ノウハウの掲載も充実しています。
そのため、自分に合った働き方を見つけやすく、ミスマッチの少ない転職が可能です。
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