「土日祝休み」「残業少なめ」「安定して働ける」などの理由から、一般事務は多くの方に人気のある職種です。
しかし一方で、「具体的にどんな仕事をするの?」「未経験でも本当に転職できる?」「他の事務職との違いは?」といった不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、事務職の経験がない方にもわかるように、一般事務の基本的な仕事内容や働き方、求められるスキル、そして未経験から転職するためのポイントまで、徹底的に解説します。

- 立教大学大学院にてブランドマーケティングの講座担当
- 名誉きき酒師、著作多数(70冊以上)
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- 1987年 同志社大学卒
- 1987年 株式会社リクルート入社
- 入社から6年間営業成績で1位となる
- 事業開発・新規投資役員、メディア編集長などを歴任
- 経済産業省とベンチャー支援に取り組む
- ネットビジネスへの転換でYahoo!との連携を行う
- リクルートキャリア役員兼務
- 2005年 株式会社セレブレイン代表取締役社長就任
- 人事戦略コンサルティング事業の代表
- M&AやPMIが専門、毎年100社以上のコンサルティング
- 経済サイト等への執筆多数
一般事務とは?

一般事務とは、企業や組織の中で特定の分野に特化せず、幅広い事務作業を行う仕事です。
具体的な仕事内容は下記のとおりで、会社の円滑な運営を支える役割を担っています。
・書類作成
・データ入力
・電話や来客対応
・備品管理
このような業務全般をまとめて「庶務」と呼ぶこともあります。
ただし、企業の業種や規模、配属先の部署によって担当する業務内容は異なるため、明確な定義はありません。
たとえば、営業部に配属された場合は見積書作成や受発注など営業事務に近い業務を担当することもあり、経理部では簡単な経費処理や請求書のチェックなど、経理的な業務を任されることもあるでしょう。
一般事務の平均給与

事務・オフィスワークの給与について、当社「求人ジャーナルネットサーチ 事務・オフィスワーク 平均月給・平均時給の給与データ」に基づいて紹介します。
【一般事務の平均給与】
平均月収:220,631円
平均年収:333.1万円
※月収は、賞与などを含まない金額です。
※月収は2025年12月31日現在の金額です。
※年収は、平均月収をもとに賞与等を加味して算出しております。
一般事務の給与は、勤務先の地域や企業規模、業務の幅によっても変動があります。
特に、総務・経理など他の事務業務と兼任するケースでは、平均より高くなる傾向です。
パソコンスキルや事務経験がある方は、より高収入を目指せる可能性があるでしょう。
一般事務の仕事内容

前述したように、一般事務の仕事内容はデータ入力や電話応対、書類整理といった業務が中心です。
しかし、企業や業界によっては独自の業務を担当することもあり、取り扱う業務の幅は多岐にわたります。
以下では、一般事務の仕事内容について、業務ごとに詳しく解説していきます。
データ入力
データ入力とは、売上情報や顧客情報、請求書の内容などをパソコンに入力する業務のことです。
正確さとスピードが求められる作業で、数字や文字をミスなく入力できる集中力も必要です。
定型フォームへの入力が多く、Excelや専用システムを使用するケースもあります。
ビジネス文章作成
ビジネス文章作成業務とは、社内外で使用する案内文書や報告書、議事録などを作成する仕事です。
正確な文法や敬語の使い方はもちろん、読みやすさや分かりやすさにも配慮が必要です。
相手に失礼のない丁寧な表現が求められる場面も多く、文章力が問われます。
電話対応・メール連絡
電話対応やメール連絡も一般事務に欠かせない業務です。
社内外の顧客や取引先と円滑にやり取りを行うためには、丁寧で明確な対応が求められます。
特に電話応対は、会社の第一印象を左右する重要な役割を担っており、明るくはきはきとした話し方が好まれます。
また、話すスピードが速すぎると「せっかち」という印象を相手に与えてしまうことがあるため、相手が聞き取りやすい速さで話すことを心がけると良いでしょう。
一方でメール連絡では、要件を的確に伝える文章力が求められます。
宛名や挨拶、本文、結びの言葉などの基本構成を押さえ、誤字脱字のない読みやすい文章を心がけることが大切です。
来客応対
来客応対は、来社した顧客や取引先への受付対応や応接室への案内、お茶出しなどが含まれます。
業務内容によっては、打ち合わせに同席し、議事録を取るなどのサポート業務を任されることもあります。
会社の「顔」として、礼儀正しい振る舞いが求められます。
書類整理・保管
書類整理・保管は、契約書や伝票などの書類を分類・ファイリングし、いつでも取り出せるように保管する仕事です。
業務の流れを把握しておくことで、「この書類ある?」と聞かれた際にも迅速に対応できるようになります。
社内の業務効率化にも大きく貢献できる、重要な業務のひとつです。
郵送物の発送・受取
郵送物の発送・受取では、取引先への書類送付や荷物の受け取り、仕分けなどの作業を行います。
送り状の作成、切手や封筒の在庫確認、配達スケジュールの管理も含まれます。
書類の到着日や送付先の確認など、細かなチェックが大切です。
事務用品の発注
ペンや付箋、コピー用紙といった事務用品のほか、ティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品を定期的にチェック・発注なども一般事務の業務の一環です。
常に在庫状況を把握し、必要なものが切れないよう管理することで、快適な職場環境の維持につながります。
その他作業
一般事務の仕事は、単純な作業だけではありません。
配属された部署によっては、見積書や請求書の作成、専用システムを使った入力作業なども発生します。
たとえば、建設業界では「グリーンサイト」、製造業界では「生産管理システム」といった業界独自のシステムを使うこともあるでしょう。
こうしたシステム操作はある程度の習熟が必要であり、一般事務であっても専門的な知識や応用力が求められる場面であるといえます。
一般事務の働き方

一般事務の働き方は、あらかじめ決められた業務をこなす、規則的で安定した勤務スタイルが特徴です。
残業や休日出勤が少ない職場も多く、ライフワークバランスを重視したい人にとって魅力的な職種と言えるでしょう。
ここでは、一般的な1日のスケジュール例とともに、一般事務に多く見られる働き方のポイントも紹介します。
一般事務(フルタイム)の1日のタイムスケジュール例
| 時間帯 | 業務内容 |
| 9:00 | 出社・メールチェック・1日のタスク確認 |
| 10:00 | データ入力・書類作成 |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:00 | 電話・来客対応、社内依頼対応など |
| 15:00 | 書類整理・発送準備、備品チェック |
| 17:00 | 翌日の準備・タスク確認・日報作成 |
| 18:00 | 定時退社 |
※職場や業界によって業務内容やスケジュールは多少異なります。
残業について
一般事務の仕事は、基本的に定時で退社できるケースが多いのが魅力であり、人気の理由の一つです。
日中のうちに決められた業務を終えられることが多い一般事務ですが、経理事務や総務事務といった専門事務職を分けていない企業では、幅広い業務を担うため、月末月初や決算期、繁忙期に残業が発生することもあります。
その主な理由は、締め日と呼ばれる、ある期間の業務や取引の集計を締め切る日が月末に集中しやすいためです。
月末・月初には以下のような業務が発生する場合があります。
| 月末業務例 | 月初業務例 |
| ・請求書の発行やチェック ・取引先請求書の入金処理 ・経費精算の締め処理 ・退勤データの確認 ・各種データの取りまとめ | ・請求書の発送作業 ・入金消込作業 ・経費データの保存 ・勤怠・給与データの提出 ・新しい月の業務準備 |
このように、月末には請求書の発行や集計作業、月初には請求書の発送や入金消込作業があるため、どうしても残業が多くなる傾向があります。
ただし、これはあくまで一例であり、会社や配属部署によって締め日や業務内容は異なります。
そのため、「1カ月の中でどの時期が忙しいのか」「一般事務の業務範囲はどれくらいか」といった点を、事前に確認しておくことで、入社後のイメージがつきやすくなるでしょう。
休日出勤について
一般事務職は、土日祝が休みとなる週休二日制を採用する企業が多く見られますが、業種や職場によっては土曜出勤や月数回の休日出勤が発生する場合もあります。
とくに中小企業やサービス業に関連する企業では、繁忙期に合わせた柔軟な勤務体制をとっていることもあるため、事前の確認が重要です。
キャリアアップについて
一般事務職は、未経験から始めやすく、経験を積むことでスキルアップやキャリアチェンジも目指せる職種です。
たとえば、下記のようなキャリアパスがあります。
- 総務事務:社内規定の整備や備品管理、人事サポートなど幅広く会社を支える業務
- 経理事務:仕訳や伝票処理、請求書作成など、企業の会計を支える専門業務
- 人事事務:採用サポートや入退社手続き、勤怠管理などを担当
また、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や日商簿記などの資格取得を取得し、専門性を高めることで、よりキャリアアップへとつながりやすくなるでしょう。
一般事務に向いている人

一般事務は未経験からでも始めやすい職種として知られていますが、実際には一定の適性が求められる仕事でもあります。
業務の多くはコツコツとした作業や、人とのやり取りが多く、正確性が求められます。
そのため、自分の性格や適性を事前に確認しておくことが大切です。
では、一般事務に向いている人にはどのような特徴があるのでしょうか。
以下では、一般事務に向いている人の特徴3つを詳しく紹介します。
事務処理のスピードが速い人
一般事務では、データ入力や書類作成、メール対応など、多くの作業を就業時間内に効率よく進める必要があります。
特に月末・月初や繁忙期には業務量が増えるため、正確さとスピードの両方が求められます。
そのため、集中力を維持しながら、ミスなく作業をこなせる人は一般事務に向いているといえるでしょう。
とはいえ、事務処理のスピードは業務を通して身につくことが多いので、未経験であっても不安に感じる必要はありません。
事務職の経験がない人は、まず「正確さ」と「スピード」を意識して取り組むことが大切です。
複数の業務を同時に進められる人
事務職では、複数の業務を並行して処理する場面が多くあり、このような複数作業を同時に行うことを「マルチタスク」といいます。
この「マルチタスク」に対応できる力がある人は、一般事務の仕事に向いているといえます。
たとえば、ビジネス文書の作成をしている最中にメールの対応や、上司からの急な指示が入ることもあるでしょう。
こうした場面で、優先順位をつけながら臨機応変に対応できる柔軟さや段取りの良さは一般事務として働く上で重要なポイントとなります。
慎重に業務を進められる人
一般事務は、単調な作業が多いように見えますが、実は、小さなミスが大きな問題につながる可能性のある仕事です。
たとえば、郵送書類の宛名や封入物の入れ間違い、入力ミスによる数値の誤りなどは、取引先との信頼関係に影響を及ぼす場合もあります。
自分の行っている作業が会社の信用や業務全体に関わる可能性があることを意識して働く必要があります。
そのため、責任感があり、常に確認を怠らない慎重なタイプの人に向いているといえるでしょう。
一般事務で求められるスキル

一般事務として働くには、実務で役立つスキルや基本的な社会人マナーが求められます。
以下では、一般事務で求められるスキルを3つご紹介します。
事務職が未経験であっても以下のスキルを習得することにより、一般事務として活躍できるでしょう。
基本的なパソコンスキル
一般事務はパソコンを使った業務が中心となるため、最低限のパソコン操作ができることは必要不可欠です。
たとえば、以下のような操作は基本スキルとして求められます。
- タッチタイピングによるスムーズな文字入力
- ファイルやフォルダの作成・保存・整理
- ネットワーク設定やプリンターの基本的な操作
- PDFや画像(JPG)ファイルの保存・印刷・編集
オフィスソフトのスキル
企業によっては、Word・Excel・PowerPointといったMicrosoft Officeソフトの使用スキルが必須条件となっている場合もあります。
とはいえ、高度な関数やマクロ機能の操作まで求められることは少なく、基本的な操作ができれば問題ないケースがほとんどです。
一般事務として勤務するのであれは、以下のような基本的操作はできるようにしておきましょう。
- Word:報告書や社内文書、案内状などの作成
- Excel:データ集計・グラフ作成・簡単な関数操作
- PowerPoint:社内外向けプレゼン資料の作成
ビジネススキル
一般事務は社内外の人と関わる場面が多いため、社会人としての基本的なマナーやコミュニケーションスキルも欠かせません。
ビジネスマナーが身についていることは、周囲との信頼関係を築くうえで非常に重要であり、さらには円滑な業務や取引にもつながります。
未経験から事務職を目指す場合でも、以下のようなビジネススキルはあらかじめ身につけておくこといいでしょう。
- 敬語の使い方:敬語には丁寧語・尊敬語・謙譲語の3種類があり、状況や相手に応じて適切な使い方ができようにする
- 挨拶・案内・お茶出し:来客への挨拶や、お茶出しのマナーを身につけておく
- メール文章の書き方:ビジネスメールでは、宛名・挨拶・本文・結びの言葉といった基本構成を押さえ、誤字脱字のない丁寧な文章を書けるようにする
一般事務のやりがいやメリット

一般事務は「裏方の仕事」「目立たない」「地味」と思われがちですが、実際には会社を支える重要な役割を担っています。
営業職とは異なりノルマがなく、ワークライフバランスを保ちやすいため、安定した働き方を望む人にとっては魅力の大きい職種といえるでしょう。
ここでは、一般事務で感じられるやりがいやメリットを3つ紹介します。
職場全体のサポートができる
一般事務は、資料作成やスケジュール調整、備品管理など、社内業務が円滑に進むようサポートする役割を担っています。
一見、地味で目立たない作業が多いかもしれませんが、一般事務の存在によって他部署の社員が仕事に集中できる環境が整うため、職場にとってかかせない存在です。
また、社員間でのやりとりやコミュニケーションが多く、日々の業務の中で感謝される場面も多いため、自分の仕事が誰かの助けになっているという実感を得やすい点も、一般事務の大きなやりがいといえるでしょう。
ノルマがない
営業職のように数値目標やノルマが課されることがないため、プレッシャーを感じにくい点も大きなメリットです。
一般事務は決まった業務を淡々とこなすことが多く、精神的な負担が少ないため、安定して働きやすい環境といえるでしょう。
競争や成果主義よりも、コツコツと落ち着いて働きたいと考える人に向いています。
ワークライフバランスが保てる
一般事務職は土日祝休みや、定時退社が可能な職場が多いため、プライベートとの両立がしやすい点が特徴です。
育児や家事、趣味、自己学習など、オンとオフをきちんと切り替えた生活環境を整えやすく「仕事だけでなく、私生活も大切にしたい」という方には、非常に働きやすい職種といえるでしょう。
ワークライフバランスが整っていると、自分の健康や生活の質向上だけでなく、企業にとっても生産性の向上や、優秀な人材の離職防止といったメリットが生じます。
一般事務のつらさやデメリット

やりがいやメリットがある一方で、一般事務には単調さやキャリア面での物足りなさなど、つらさを感じやすいポイントがあることも事実です。
長く働く上では「思っていたのと違った」とならないよう、メリットだけでなくデメリットもきちんと理解しておくことが大切です。
ここでは、一般事務で感じやすいつらさやデメリットを3つ紹介します。
ルーティンワークが多い
一般事務でつらいと感じやすい理由の一つとして、ルーティンワークが多い点が挙げられます。
ルーティンワークとは、毎月・毎週決まった作業を繰り返す仕事のことを指します。
たとえば、伝票処理やデータ入力、書類整理など、やるべき業務がパターン化されているため、マンネリ感を抱く人も少なくありません。
「新しいことに挑戦したい」「変化のある仕事がしたい」という方には、やりがいを感じにくい場面があるかもしれません。
また、業務の成果が目に見える形で表れにくいため、大きな達成感を得づらい点も特徴です。
座り作業が多い
一般事務はパソコンを使ったデスクワークが中心のため、1日中座りっぱなしで過ごすことも珍しくありません。
長時間同じ姿勢を続けることで、腰痛や肩こり、運動不足など、健康面への負担がかかる場合もあります。
自主的にストレッチや軽い運動を取り入れるなど、工夫が必要です。
稼ぎに限界がある
一般事務は、ノルマや売上による評価制度がない分、年収が上がりにくい傾向があります。
昇給の幅も小さいことが多く、長く勤めていても大幅な年収アップは期待しにくいのが現実です。
とはいえ、これは裏を返せば「安定している」ともいえるため、営業職のように高収入を目指せる反面で安定性に欠ける職種よりも、安定性を重視する人にとってはメリットといえるでしょう。
以上のように、メリットとデメリットは表裏一体であることを理解し、自分にとって何を優先したいのかを整理しておくと、後悔のない選択ができます。
【未経験の方向け】一般事務の転職成功のポイント

一般事務は、未経験からでもチャレンジしやすい職種のひとつですが、「転職したいけれど、どのようにアピールすれば良いのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、未経験から一般事務に転職する際の成功ポイントを4つに分けて詳しく解説します。
1. 自分のスキルを把握する
事務職未経験といっても、これまでの仕事で身につけたスキルの中には、一般事務に活かせる強みがたくさんあります。
たとえば、これまでに培った「丁寧な対応力」や「決められた手順を守る力」、「地道に作業を進める姿勢」は、正確さと継続力が求められる一般事務の仕事に通じるものです。
このような、資格や技術を必要としないどこでも使えるスキルのことをポータブルスキルといいます。
ポータブルスキルはどの業界においても重宝され、転職活動においても評価されやすいポイントとなります。
以下はポータブルスキルの代表的な例です。
ポータブルスキルの代表的な例
・コミュニケーションスキル
・問題解決スキル
・プレゼンテーションスキル
・情報整理力
・マルチタスク処理能力
・計画力
・時間管理能力
・分析力
・接客対応力
・チームワーク
・正確性
・リーダーシップ
・柔軟性
・ストレスマネジメント
・自己管理(セルフマネジメント)
この中でも、一般事務の仕事に特に役立つスキルは以下の4つです。
- 情報整理力
- マルチタスク処理能力
- 時間管理能力
- 正確性
まずは自身の経験を棚卸して、
・どんな作業が得意だったか
・評価を得てきた業務は何であったか
を振り返り、これまでに得たポータブルスキルを整理してみましょう。
2. 自己分析をする
スキルの棚卸ができたら、自分の強みや価値観を見直すために、自己分析を行いましょう。
自己分析には、厚生労働省の「エンプロイアビリティチェックシート」 と「ジョブ・カード」の活用がおすすめです。
「エンプロイアビリティチェックシート」:自分の強みやPR材料を整理できる
「ジョブ・カード」:自分がどのようなキャリアを目指したいかが明確になる
3. 志望動機は「事務に向いている理由」を伝える
自己分析でみつけたスキルをもとに志望動機を考えましょう。
未経験者が志望動機を書く際に大切なのは、「なぜ自分が事務職に向いているのか」を具体的に伝えることです。
- 「ミスなく正確に作業することが得意」
- 「人を支える仕事にやりがいを感じる」
- 「地道な作業にも前向きに取り組める」
といったように、自分の性格やこれまでの経験から、一般事務として会社に貢献できる理由を具体的に伝えることで、未経験でも説得力のある志望動機になります。
以下は、「自分の性格」と「自分が事務職に向いている理由」を合わせた具体例です。
私はこれまで製造業で約10年従事しており、工程管理や品質管理、生産計画の立案の補佐業務を行ってきました。
これらの業務を通して、正確に業務を遂行する力や、周囲と連携しながらスケジュール通りに物事を進める調整力、また突発的なトラブルにも冷静に対処する対応力を培うことができたと自負しています。
こうしたスキルは、一般事務においても活かせるものと考えており、たとえばスケジュール管理や資料作成などにおいても、正確さや段取りの良さが求められる場面で強みを発揮できると感じています。
今後は、これまでの経験を活かし、縁の下の力持ちとして職場全体を支える一般事務として貢献していきたいと考えております。
4. 職務経歴書は「これまでの経験を事務職で活かせる」ことを伝える
未経験者の職務経歴書では、どのように事務職へ応用できるかを意識して書くことが重要です。
たとえば、以下の経験は一般事務においても評価されやすいスキルです。
- マニュアル通りに正確に作業した経験
- 業務を効率化するために改善提案を行った経験
- 納期を守るために優先順位を考えて行動していた経験
実績の大小に関わらず、「前職の担当部署」では「どんなところを意識して働いてきたか」を丁寧に伝えることで、採用担当者に自分の強みが伝わりやすくなります。
5. 検定や資格を取得する
転職活動と並行して、事務職に関連する資格を取得しておくことは、自己アピールの材料として非常に有効です。
特に未経験から事務職への転職を目指す場合、資格があることでスキルの裏付けとなり、能力を客観的に証明できるため、選考時に評価されやすくなります。
ここでは、未経験者でも比較的取り組みやすい、おすすめの資格を3つご紹介します。
- MOS(Microsoft Office Specialist):WordやExcelなど、オフィスソフトのスキルを客観的に証明できる資格。
難易度は高くないため、未経験者でも比較的取得しやすく、書類選考や面接での印象アップにつながります。
- 日商簿記検定3級:日商簿記3級は基礎的な商業簿記の知識を学ぶ資格で、難易度もそれほど高くありません。
合格率も安定しているため、しっかりと勉強すれば十分に合格が狙えます。 - 日商簿記検定2級:一方、2級は難易度が高く、合格率も低めです。
しかし、取得できれば昇格やキャリアアップにつながる可能性があります。
資格の取得は「本気で事務職を目指している」という熱意のアピールにもつながります。
事務職は人気が高く、応募者が多いため倍率も高めです。経験者のライバルと同じ土俵で勝負するためにも、資格を取得しておくことは転職成功への近道となるでしょう。
一般事務への転職方法

一般事務は人気のある職種である一方で、採用枠は限られているため、効率的に情報収集し、自分に合った方法で転職活動を進めることが重要です。
ここでは、主な転職方法として「求人サイト」「転職エージェント」「転職イベント」の3つをご紹介します。
求人サイトで効率よく求人を探す
求人サイトは、幅広い求人情報を検索できる便利なツールです。
転職活動を効率的に進めるためには、求人サイトを上手に活用しましょう。
求人サイトでは、新着求人が毎日更新されているため求人数が多く、より多くの選択肢から自分に合った求人を効率的に見つけることができます。
【求人サイトの特徴】
- 業界別の求人検索ができる
- 希望の条件を登録しておくと、マッチした求人を自動で通知してくれる
- 条件で求人情報を絞れるため、希望する求人を見つけやすい
求人ジャーナルネットでは、地域密着型の求人総合サイトとして、幅広い求人情報を掲載しています。
全国47都道府県ごとにトップページを設け、職種や地域、雇用形態などの詳細な条件で、希望にあった求人を簡単に検索できます。
自分のスキルや希望にあった一般事務の求人を見つけてみましょう。
転職エージェントのサポートを受ける
転職活動が初めて、または転職回数が少ない場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。
特に、転職の経験がほとんどない方は「即戦力としてのアピール方法」や「希望条件に合った求人の選び方」に悩むことが多いため、専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。
転職エージェントでは一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーが付き、求職者のスキルや希望条件をもとに適職を提案してくれます。
また、非公開求人の紹介や、応募書類の添削、面接対策のサポートも受けられるため、よりスムーズな転職活動が可能です。
利用の流れ
まずは転職エージェントへ登録しましょう。
申し込みが完了すると、担当エージェントよりメールにてレジュメ作成のURLが届きます。
レジュメとは、経歴を記入するフォーマットのことです。
記入したレジュメを基に、担当エージェントよりスキルや希望にあった求人情報を紹介します。
自分の適職が分からない場合は、個別のキャリアアドバイスも行います。
応募したい企業が見つかったら、担当エージェントが転職希望者と企業のスケジュール調整を行い、面接の日程を決定します。
面接終了後、採用の可否を担当エージェントよりご連絡します。
雇用契約まで転職エージェントでサポートします。
不安なこと、不明な点があるときは担当エージェントに相談すると良いでしょう。
上記は転職エージェントの利用の流れの一例ですが、このようなサービスを通じて、キャリアアップや新たな挑戦をサポートしてくれます。
転職フェアなどの合同企業説明会に参加する
転職イベントやセミナーに参加することで、オンラインでは得られないリアルな情報を収集できるだけでなく、企業の採用担当者と直接話すことができる貴重な機会です。
リサーチ不足による転職失敗を防ぐためにも、企業の社風や職場環境を事前に確認することは非常に重要です。
そのため、現場の声を直接聞ける対面型のイベントに参加するメリットは大きいといえるでしょう。
転職イベントに参加するメリット
- 企業の採用担当者と直接話せる
→ 企業の雰囲気や求めている人材像を知ることができ、面接対策にも役立つ。 - 面接時よりも質問しやすい
→ 形式ばった面接とは異なり、気軽に質問しやすい。 - 相談コーナーや求職者向けセミナーで就活のヒントを得られる
→ 専門スタッフから転職に関するアドバイスを受けられる。
転職イベントの詳細は、求人ジャーナルが運営する「転職プラザ×就活プラザ」のホームページで確認できます。
【番外編】一般事務と他の事務職は何が違う?

一口に「事務職」といっても、その種類はさまざまです。
ここでは、事務職が未経験の方でもわかりやすいように、一般事務とよく比較される代表的な事務職について、仕事内容や特徴を表で整理しました。
まず前提として、一般事務と専門事務職の大きな違いは、業務の範囲が特定の分野に特化しているかどうかです。
経理や人事など、専門的な知識やスキルを求められる業務は専門事務に分類されます。
| 事務職の種類 | 主な仕事内容 | 特徴 | 向いている人 |
| 一般事務 | 書類作成、データ入力、電話対応、庶務など | 会社全体のサポート役 | 幅広い業務をバランスよくこなしたい人 |
| 経理事務 | 経費精算、仕訳入力、請求書作成など | 数字に強く、正確性が求められる | コツコツ型でミスなく業務を進めたい人 |
| 営業事務 | 見積書・請求書の作成、営業スケジュール調整など | 社内外とのやり取りが多い | コミュニケーション力を活かしたい人 |
| 総務事務 | 備品管理、社内行事の運営、来客対応など | 社内全体を支える縁の下の力持ち | 気配りや対応力に自信がある人 |
| 人事事務 | 勤怠管理、入退社手続き、社員情報管理など | 個人情報の取り扱いが多く慎重さが必要 | 事務の中でも信頼性を重視されたい人 |
一般事務は、事務職の入り口とも言える職種で、事務経験を積む第一歩として選ばれることが多くあります。
一方で専門事務は、業務内容がより深く専門的で、実務経験や資格を求められることがあります。
以下では、専門事務の具体的な仕事内容を解説します。
経理事務
経理事務は、会社のお金の流れを扱う仕事です。
仕訳入力や伝票処理、経費精算、請求書の作成などの業務が中心で、正確さがとても重要です。
日商簿記3級以上の資格を持っていると評価されやすく、未経験でも知識があれば採用されるチャンスはあります。
数字に強く、コツコツと地道な作業が得意な方に向いています。
営業事務
営業事務は、営業社員のサポート役として活躍する事務職です。
見積書や請求書の作成、受発注の管理、電話・メールでの顧客対応、営業のスケジュール調整など、業務は多岐にわたります。
社内だけでなく社外とのやりとりも多いため、柔軟な対応力やビジネスマナーが求められます。
営業職ほどの外回りやノルマはないものの、チームで動くことが多いため、協調性が重視されます。
人事事務
人事事務は、会社の人材に関する業務をサポートします。
勤怠管理、入退社の手続き、社員情報の管理、採用活動の補助などが主な仕事内容です。
個人情報の取り扱いが多いため、慎重に対応する姿勢が重要です。
また、法律や社会保険の知識が求められる場合もあります。
総務事務
総務事務は、会社の「縁の下の力持ち」として、幅広い業務を支えるポジションです。
備品や施設の管理、社内イベントの企画運営、社内規定の整備、来客対応など、多くの業務に対応する必要があります。
また、会社規模によっては人事や労務などの事務を兼ねることもあります。
総務事務は業務内容が多岐にわたるため、「マルチタスクが得意」という方にも向いている職種です。
一般事務はすべての事務職の土台となる役割をもつ
上記のような専門事務職は、それぞれの分野に特化した知識やスキルが求められますが、一般事務はそれらを支える基礎的な事務スキルを身につけられる職種です。
ただし前述したように、企業によっては事務職を細かく分けていない場合も多く、一般事務が経理や総務、人事の業務を兼ねることもあります。
特に中小企業では、少人数の一般事務スタッフが前述のような幅広い業務を担当することが多いため、さまざまな分野の業務経験を積むことができるでしょう。
一般事務の転職に関するQ&A

ここでは、一般事務への転職を検討している方が感じやすい疑問について、Q&A形式でお答えします。
未経験でも本当に働けるのか、働き方や将来性など、気になるポイントをチェックしていきましょう。
- 未経験では一般事務として働くのは難しいですか?
-
未経験歓迎の求人も多いため、問題なく働けます。
特別な資格や経験がなくても応募できる一般事務の求人は多く存在します。
とくに派遣社員や契約社員では未経験OKの案件が多く、基本的なパソコンスキルと社会人マナーがあれば、チャレンジしやすい職種といえます。
もし不安がある場合は、MOS(Microsoft Office Specialist)などの資格を取得しておくと、スキルの証明として有利になります。また、派遣社員としてスタートし、自分に事務職が合っているかを見極める方法もおすすめです。
- 残業や休日出勤はありますか?
-
勤務先によって異なりますが、比較的、残業や休日出勤は少なめな職場が多い傾向にあります。
ただし、月末や年度末など繁忙期には、残業が発生することもあります。
また、休日出勤についてもないことがほとんどですが、業界や企業の方針によってはイレギュラー対応が求められる場合もあります。
「残業少なめ」「土日祝休み」といった条件で求人を絞り込めば、自分に合った働き方ができるはずです。 - 事務職は将来なくなるといわれていますが本当ですか?
-
一部の定型業務は自動化が進んでいますが、事務職全体がなくなる可能性は低いでしょう。
確かに、データ入力や簡単な集計業務などは、AIなどの業務自動化ツールの導入によって効率化が進んでいます。
しかし、実際の職場では「状況判断」「臨機応変な対応」「関係部署との調整」といった、人間にしかできない業務が多く存在するもの事実です。
今後も事務職として長く働き続けるには、ただのルーティンワークに留まらず、以下の取り組みも求められるでしょう。
・資格の取得
・業務の幅を広げる努力
・他部門との連携力の向上
「職場にとって必要な存在」になることが、将来的な安定にもつながります。
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一般事務は、企業を支える幅広い業務を担当する職種で、未経験からでも挑戦しやすいのが特徴です。
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・厚生労働省『令和3年働く女性の状況』
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・求人ジャーナル『求人ジャーナルネット職種一覧表』
・厚生労働省『エンプロイアビリティチェックシート』
・厚生労働省『ジョブ・カード』








