警備員・監視員とは

仕事内容

警備員・監視員は、人々と社会の安全・安心を守る民間の保安のお仕事です。工事現場や商業施設、要人警護を行うことが主な仕事内容となっています。その中でさらに警備業法に定められている業務区分として、第1号~第4号警備業務とその他に分類されます。住宅や施設・駐車場などで防犯・事故防止に努めるものを第1号、道路やイベントなどで誘導・事故防止を行うものは第2号、貴重品などの輸送時の強固な警備は第3号、身辺警護は第4号というふうに分けられています。そしてその他の分類として、水泳施設などで有償委託された場合の監視があります。水泳施設などでの監視は学生バイトのイメージが強い「プール監視員」ですが、2012年に警備業法で「有償で外部に委託の際には認定を受けた警備員が行うこと」が定められたため、水泳指導管理士資格やプール衛生管理者、プール管理責任者などの有資格者もしくはしっかりと指導を受けた警備員が行うお仕事となっています。このように細かく分けると仕事内容は幅広く多岐にわたり、大きく目立つ職種ではないですがどれも事件や事故を未然に防ぐ縁の下の力持ちのような役割として、なくてはならないお仕事です。

この仕事の魅力

仕事の内容があまり難しくなく覚えやすく、シフトの調整も柔軟であったり残業も少ないため勤務後のプライベートを充実させることもできます。会社によっては資格取得支援を行っている場合もあるので、自身の希望するスキルアップを叶えることも可能です。警備の対象物により現場も変わるため、都度新鮮な気持ちで仕事に取り組める点も魅力の一つとなっています。ときには危険と隣り合わせになる現場もありますが、経験を積むことで周囲の状況を注意深く見渡せるようになったり、危険回避に対して敏感になるなどの能力や非日常的なさまざまな事件や事故を経験することで、何が起きても大丈夫という度胸が自然と身に付きます。日々安全を提供する仕事ですので、社会の役に立っているというやりがいを感じやすいことがこの仕事の最大の魅力ともいえます。

向いている人

長時間の勤務が必要な場合や夜勤など不規則な勤務もあるため、体力に自信のある人に向いています。体力以外にも、巡回業務などは単調な仕事が多いため忍耐力や精神力であったり、交通誘導では事故が起きないよう気を配る必要があるため集中力なども求められる場合があります。希望する警備の内容によって必要とされる能力に違いはありますが、経験を重ねることで身につくものでもあるため初めから諦めてしまうのではなく、まずは挑戦してみることもおすすめです。

気になる質問

Q 資格は必要ですか?
A 働き始める際に特別な資格も学歴も必要としません。特に資格は必要としませんが、周りへの注意力や時には冷静な判断力が必要となります。そのほか、プール監視員などは、水泳技術のほかに「水泳指導管理士資格」「プール衛生管理者」「プール管理責任者」などの資格があるとより重宝されるため、資格取得を目指してみることもおすすめです。どのお仕事も実際に働き初める際に、法律で定められた研修や指導を受けてから現場に出ることがほとんどなので、経験の有無に関わらず働くことが可能となっています。
Q 大変そうなイメージです。
A 勤務中は立ち仕事となることが多く、屋外での業務は天候にも左右される点などが大変と感じる理由のひとつだと思います。仕事の性質上、事故や事件、トラブルなどに巻き込まれる点も挙げられますが、緊急時であっても冷静に判断して対処することで早急にトラブルを解決できるようになったりと継続することで対応力が自然と身に付くお仕事でもあります。人々の安全を守るお仕事ですので、何事もなく遂行できた際には大きな達成感ややりがいを感じられます。
Q 女性でも働けますか?
A 男性の仕事と思われがちですが、女性でも大いに活躍できるお仕事です。確かに割合でみると男性の人数が多い業種ですが、女性だからこそできる巡回業務やトラブル対処なども多くあるため、警備業界での需要が高まってきています。道案内や小さな子供が迷子になったときなども女性の方が声をかけやすい雰囲気であったり、トラブルやクレームが深刻化しそうな場面でも女性の柔軟な対応で解決に向かうなど、さまざまな状況で重宝される可能性があります。

みんなの体験談

私は第1号警備を希望して未経験から始め、いろいろな施設での警備を担当してきました。その中でも、スーパーの保安警備を行った際に、警備だと気づかれないよう雰囲気を変えるため、服装を考えたりときにはウィッグをつけたりして変装することがありました。仕事ではありましたが、普段着用しないような服装だったので役者になったつもりで楽しむことができました。
別の業界で働いていましたが、知人に紹介されたことをきっかけに警備の仕事に転職しました。機械警備を担当する職場で、警報や呼び出しがあったときに現場に駆け付ける仕事を主にしています。トラブルや事件、事故がないことが一番ですが、呼び出されることも多くあります。ですが毎回違う事象が起こるので退屈することがないことと、なにより対応力が身に付きとてもやりがいを感じています。
接客の機会が少ないことと、仕事自体が難しくないということを聞きこの仕事を選びました。主に建物やイベントの警備や交通警備などを担当しています。以前、信号機を止めた交差点内の交通警備を一人で白手袋と笛のみで交通整理をやりましたが、まるで自分だけのステージのよう感覚で、楽しみながらできたことは今でも忘れらない思い出です。

応募する際のポイント

警備員・監視員のお仕事は、扱う現場や担当する分野によって違いがあるため、理想の働き方に近づけるためにも応募や面接の際にしっかりと確認することをおすすめします。